異例のW杯前休養…ファン・ペルシー監督との約束守った渡辺剛「着たいからと何回も催促があって」
ライバル国が生んだ偉大なストライカーからの後押しも受け、北中米W杯直前キャンプに乗り込んできた。日本代表DF渡辺剛が26日の練習後、報道陣の取材に対応。W杯メンバー選出に「1年前くらいはチャンスがなかった中、ここ1年で掴んだというのは自信にもなったし、夢の舞台だったので実感が湧くのに時間がかかったけど、やっと実感が湧いてきた」と心境を語った。
1997年早生まれの渡辺はFC東京に所属していた大卒1年目の2019年12月、EAFF E-1選手権でA代表デビュー。その後は長らくA代表から遠ざかり、23年11月の代表復帰後も継続的な招集には至らなかったものの、CBに負傷者が相次いでいた昨年6月のW杯最終予選から猛烈なアピールを見せ、W杯メンバー争いに食い込んだ。
昨年夏には4年間を過ごしたベルギーからオランダの名門フェイエノールトに移籍し、主力の座に君臨。「移籍しなかったらこのチャンスはなかったと思うし、自分としても試合に出続けたことがW杯につながっている。まずは大きなケガなくやれたことに感謝したいし、自分がここまでやってこられたのはベルギーでの積み重ねもあったと思う。4年間ここまでやってこられたという安心感はある」。長い努力が実ってのW杯メンバー入りだった。
合流前には所属先のフェイエノールトを率いるロビン・ファン・ペルシー監督から粋な後押しを受けていた。渡辺とチームメートのFW上田綺世は今月17日、エールディビジの最終節を欠場。渡辺によると、すでに欧州CL出場権が決まっていたこともあり、W杯のための休養期間をもらったのだという。
「監督と話すなかで『W杯を中心に考えたい』とは伝えていたし、監督もそこを理解してくれた。今年はCL(出場権)も取れたところと、試合をずっと重ねてきたというところで監督からも『今シーズン終わりでいいよ』と。『そのぶんW杯頑張ってくれ』ということで後押しされました」(渡辺)
選手からの提案とはいえ、クラブチームの監督がこれほどまでに選手の代表活動に配慮を見せる姿勢は珍しい。それどころか、現役時代にFWとして活躍したファン・ペルシー監督はオランダ代表のレジェンド。日本代表はグループリーグ初戦で愛する母国との対戦を控えているライバルにあたる。
そんな恩師の振る舞いに渡辺は「普通だったら相手チームで試合に出るであろう選手相手にこんなことをやるのは考えられないかもしれないけど、彼は僕たちのことをリスペクトしてくれている」と感銘を受けた様子。ファン・ペルシー監督は現地の会見で「ユニフォームを送ってもらう約束をした」と話していたが、渡辺はすでにその約束も守ったのだという。
「オランダとの対決は僕たちを応援するとは思えないけど、『ユニフォームを送ってくれ』と言ってくれていた。『着たいから』ということで催促も何回もあって、僕は直接渡しに行ったんですけど、本当に応援してくれているなという感じがした。『オランダ代表以外の試合では着る』という話をしてくれました」。そんな秘話も明かしながら、恩師の粋な後押しに感謝していた。
休養期間のおかげでフィジカルコンディションは準備万端。次は3週間後のW杯開幕を見据えて「今までやってきたことを変わらず続けることと、コンディションのところとメンタリティのところ。とんでもないプレッシャーだと思うので、準備はしないといけないし、ここまで自信を持ってやってきたので、それを忘れないようにやっていきたい」と気持ちを高めていく構えだ。
(取材・文 竹内達也)
1997年早生まれの渡辺はFC東京に所属していた大卒1年目の2019年12月、EAFF E-1選手権でA代表デビュー。その後は長らくA代表から遠ざかり、23年11月の代表復帰後も継続的な招集には至らなかったものの、CBに負傷者が相次いでいた昨年6月のW杯最終予選から猛烈なアピールを見せ、W杯メンバー争いに食い込んだ。
合流前には所属先のフェイエノールトを率いるロビン・ファン・ペルシー監督から粋な後押しを受けていた。渡辺とチームメートのFW上田綺世は今月17日、エールディビジの最終節を欠場。渡辺によると、すでに欧州CL出場権が決まっていたこともあり、W杯のための休養期間をもらったのだという。
「監督と話すなかで『W杯を中心に考えたい』とは伝えていたし、監督もそこを理解してくれた。今年はCL(出場権)も取れたところと、試合をずっと重ねてきたというところで監督からも『今シーズン終わりでいいよ』と。『そのぶんW杯頑張ってくれ』ということで後押しされました」(渡辺)
選手からの提案とはいえ、クラブチームの監督がこれほどまでに選手の代表活動に配慮を見せる姿勢は珍しい。それどころか、現役時代にFWとして活躍したファン・ペルシー監督はオランダ代表のレジェンド。日本代表はグループリーグ初戦で愛する母国との対戦を控えているライバルにあたる。
そんな恩師の振る舞いに渡辺は「普通だったら相手チームで試合に出るであろう選手相手にこんなことをやるのは考えられないかもしれないけど、彼は僕たちのことをリスペクトしてくれている」と感銘を受けた様子。ファン・ペルシー監督は現地の会見で「ユニフォームを送ってもらう約束をした」と話していたが、渡辺はすでにその約束も守ったのだという。
「オランダとの対決は僕たちを応援するとは思えないけど、『ユニフォームを送ってくれ』と言ってくれていた。『着たいから』ということで催促も何回もあって、僕は直接渡しに行ったんですけど、本当に応援してくれているなという感じがした。『オランダ代表以外の試合では着る』という話をしてくれました」。そんな秘話も明かしながら、恩師の粋な後押しに感謝していた。
休養期間のおかげでフィジカルコンディションは準備万端。次は3週間後のW杯開幕を見据えて「今までやってきたことを変わらず続けることと、コンディションのところとメンタリティのところ。とんでもないプレッシャーだと思うので、準備はしないといけないし、ここまで自信を持ってやってきたので、それを忘れないようにやっていきたい」と気持ちを高めていく構えだ。
(取材・文 竹内達也)
