4月の事件で押収されたステッキやスプレー(25日、新宿署で)

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 東京都新宿区の酒買い取り店で4月に金品を奪おうとしたとして、警視庁は25日、17〜20歳の男ら6人を強盗未遂容疑などで逮捕したと発表した。

 同じ店では3月にも窃盗未遂事件があり、付近の防犯カメラに映っていた軽ワゴン車が、今月14日に栃木県で起きた強盗殺人事件の約1週間前に被害者宅付近で見つかった車両と、特徴が一致していた。警察は、各事件に指示役がいるとみて関連を調べている。

 同庁に逮捕されたのは、栃木県矢板市扇町、アルバイトの男(20)、同県小山市の男(19)ら6人。逮捕は4月13日〜5月23日。

 発表によると、6人は共謀して4月7日午後2時10分頃、新宿区の酒買い取り店に配達員を装って押し入り、店員の40歳代男性に熊よけスプレーを噴射するなどして、金品を奪おうとした疑い。

 実行役と運転役は20歳の容疑者を除く5人で、実行役は段ボール箱を手に店のインターホンを押し、応対した男性がスプレーをかけられたことからドアを閉めると、登山用のステッキでドアを激しくたたくなどしたという。

 周辺の防犯カメラの捜査などで5人が浮上。4月に逮捕した少年のスマートフォンの解析などから20歳の容疑者が関与した疑いが判明した。栃木県内のホームセンターでステッキやスプレーを購入するなど、事件に使われた道具を準備していたという。

 6人はいずれも同県在住で、小山市の男が秘匿性の高い通信アプリで事件前に何者かと連絡を取り合い、地元の小中高校の同級生ら4人を実行役や運転役として誘っていた。

 20歳の容疑者を除く5人は当日、県内のスーパー駐車場に用意された車に乗って現場付近を訪れたという。警視庁は6人が「匿名・流動型犯罪グループ(匿流(トクリュウ))」とみて、詳しい背後関係を調べている。

 新宿区の酒買い取り店では3月11日にも、黒いフードをかぶった人物らによる窃盗未遂事件があった。

 捜査関係者によると、この現場周辺を走っていた軽ワゴン車と車種や色が一致した車が、栃木県上三川(かみのかわ)町で親子3人が死傷した強盗殺人事件の被害者宅周辺で、事件の約1週間前の5月6日に確認されていた。

 新宿区の酒買い取り店で3月と4月に起きた事件は、手口などに違いがあるという。同庁は、別々のグループが関与したとみて、3月の事件の容疑者の行方を追うとともに、同じ店が狙われた経緯や他の事件との関係を調べている。