銀行から「退職金1000万円」受け取り後に連絡が!「半分を特別金利5.5%の定期預金に、残り半分は投資信託に」と言われたけど、信じて任せて大丈夫?“資産を守る”ための注意点を確認

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「退職金を受け取ったら銀行が営業に来る」といった話を聞いたことがありませんか。実際に、退職金を受け取って、銀行の営業から資産運用の提案をされた経験がある人もいるのではないでしょうか。   退職金が振り込まれると、銀行から電話がかかってきて自宅に来る可能性があります。本記事では、退職金を1000万円受け取り、資産運用の提案をされたケースを取り上げ、銀行に任せてよいのかなどを解説します。

1000万円の退職金が振り込まれたら銀行の営業から電話が……

リタイア後に1000万円の退職金が振り込まれたケースを取り上げます。「退職金が入ったら、銀行から営業の電話がかかってくる」と聞いていたとおり、「定年退職おめでとうございます」という電話がかかってきました。
続けて「当行では、定年退職者さま向けのプランを用意しておりますので、一度伺えないでしょうか?」と言います。1000万円という高額なお金を受け取るのは初めてのため、「この資産をどうしたらよいのだろう?」と思ってしまうのも当然かもしれません。
銀行側は、大きな金額が動くのを把握しており、退職金と思われるお金が振り込まれると営業をかけるように動くといわれています。金額が大きいだけに、銀行側も放っておけないのでしょう。

退職金を銀行に任せて大丈夫?

今回のケースでは、老後のお金の不安から、一度自宅で銀行の担当者の話を聞くことにしました。銀行側の話は「1000万円の退職金の半分を特別金利5.5%の定期預金に、残り半分で投資信託を買いましょう」とのことでした。
「5.5%の金利で増えるならよいかもしれない」と思う一方で、このまま銀行に資産運用を任せてよいのかとの不安もあります。
こうした場合に気をつけたいのは、特別金利5.5%は魅力的ですが、これは3ヶ月限定など期間が決まっているケースが珍しくない点です。特別金利の期間が終わると、通常の金利0.02%に移行するプランもあるため、注意する必要があります。
また、残りの500万円で投資信託を買うと、割高な購入手数料や信託報酬(運用を任せるコスト)がかかる場合があります。投資信託を購入する際、自分でネットの証券口座を開設すれば、購入する際の手数料は発生しません。信託報酬も銀行では2~3%かかりますが、直接自分で買えば0.1%以下にできます。
つまり、退職後の資産運用を銀行に任せてしまうことには、一定のリスクがあります。特別金利に惑わされ、割高な手数料を支払う可能性があるなどです。ただし、銀行に任せておけば、資産運用や保険、相続などの相談にのってくれる場合もあります。
「自分で考えるのが面倒」という人であれば、銀行に任せるのもよいでしょう。しかし、「割高な手数料を支払いたくない」のであれば、自分で資産を守りながら運用していく必要があります。

退職金はどうやって資産運用すればよい?

銀行に任せない場合、どのように資産を運用していくのがよいのでしょうか。
大きな額のお金が手に入ると、「どうにかしなくてはならない」と思いがちですが、すぐには動かさないのも1つの選択肢です。ひとまず普通預金で預けたままにし、退職金や老後資金について、冷静に考えるようにしましょう。
例えば、年金受給額を確認し、生活費の数年分や趣味に使う当面のお金で足りない分を、退職金から現金で確保しておきます。そのうえで、長期間使わない余剰資金は、ネット証券で優良な投資信託を購入するのがおすすめです。
優良な投資信託を購入、または積み立てできれば、資産を増やしていける可能性が高くなります。今まで投資をしたことがなくて不安な場合は、一括投資ではなく毎月分散して積み立てるとよいでしょう。
退職金は、長年の苦労の末に手にした大切なお金です。「特別」「限定」などの銀行の言葉に惑わされたくないのであれば、自分で資産運用するのをおすすめします。

まとめ

高額な退職金を受け取ると、銀行から連絡がくることがあります。「どう老後に備えたらよいか分からない」「いろいろなことを相談したい」のであれば、銀行に資産運用を任せるのも選択肢です。
しかし、「割高な手数料を支払いたくない」「効率よく資産を運用したい」のであれば、自分でどうするかを考える必要があります。リタイア後の第二の人生、後悔のないように過ごしてほしいと願います。
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士