この卵、何色…? 答えは「青」 希少なニワトリが産む“雲海ブルーのたまご” 生産者にいろいろ聞いてみた
自然豊かな熊本県南阿蘇村で珍しい卵が生産されています。希少なニワトリが産む “青い卵”です。
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卵って白や茶色じゃないの?
南阿蘇村にある福祉施設が運営する直売所には、珍しい卵を求めて、多くのファンがやって来ます。
中でも人気を集めているのが、透き通るような青い殻が特徴の、その名も「雲海ブルーのたまご」です。
中身は何色?
割ってみると、やさしい色合いの黄身に、弾力のある白身。
常連客「魅力はおいしいところ。生臭さが全然ない。そして栄養価が高い。だから、ここに惹かれて、いつも買いに来ている」
世界で唯一“青い卵”を産むニワトリ
青い卵を生産しているのは、直売所の目の前にある農園です。広々とした鶏舎で育てられているのが、青い卵を産む「アローカナ」というニワトリです。
南米チリ原産の希少なニワトリで、年間の産卵数が少なく、その分、卵の栄養価が高いと言われています。
殻が青くなる理由
しかし、なぜ卵の殻が青いのでしょうか?
生産者・二子石さん「それはアローカナの色素によるものです。色素の関係で、世界で唯一“青い卵”を産むニワトリです」
卵の殻が青いのは、アローカナの体内で作られる「ビリベルジン」という色素によるものだそうです。
珍しさ×高栄養価
二子石さんはアローカナを6年前から飼育しています。
二子石さん「何か他と違う、珍しい卵を熊本の人に知ってほしかったし、栄養価も高いのが魅力で、青い卵に着目した」
のびのび育ててストレス軽減
二子石さんは約200羽のアローカナを、ケージを使わず、自然の中で放し飼いで育てています。ふかふかの土の上を自由に駆け回り、のびのびと過ごせる環境づくりに力を入れてきました。
二子石さん「ニワトリのストレス軽減が第一。運動量が多いので、餌をよく食べる。運動しすぎて、普通のケージ飼いと比べたら産卵率は落ちるが、その間、健康な体を作って、おいしい卵につながっている。」
国産原料12種類を独自配合!
より質の高い卵を目指して、試行錯誤を重ね、中でも徹底的にこだわったのが“手作りの餌”でした。
使うのは、国産の原料だけです。熊本県産のコメや大豆など12種類を独自に配合し、オリジナルの餌を作って与えています。さらに、熊本特産のニンジンまで使っています。
二子石さん「食物繊維やビタミン、βカロテンなどが含まれているので、ニワトリに栄養を摂ってもらおうと思って与えている」
体が弱い人にこそ食べてほしい
二子石さんには、「手作りの餌」と「放し飼い」にこだわり、栄養価の高い卵を作り続ける理由があります。
二子石さん「私自身が36歳の時に胃がんを患った。病院食の費用が高額だったので、それなら、栄養価が高い“青い卵”が一番いいと思って養鶏を始めた。体が弱い人やいろいろな人達に知ってもらって、食べてもらえたらうれしい」
専門機関の分析の結果
二子石さん達が作る青い卵は、専門機関による分析試験で、通常の卵よりもDHAが3倍以上多く含まれているという結果が出ました。
農園では、他にも「ボリスブラウン」という、茶色の卵を産むニワトリなど、3種類、あわせて1000羽を飼育しています。
青い卵で夢が広がる
1日約600個の卵を生産し、プリンやマドレーヌなどの加工品も作って、直売所で販売しています。青い卵は、現在、熊本県内の高級旅館やフレンチレストランなどでも使われていて、南阿蘇から夢が広がります。
二子石さん「目標は全国の人達に知ってもらって、おいしいという声が聞けたらいい。“日本一おいしい"といわれる卵を目指してやっていきたい」
