Image: Energizer via GIZMODO US

今までなかったのが不思議かも。

米国老舗電池メーカーのエナジャイザーが、飲み込んでもやけどしない、世界初のリチウムボタン電池を発売しました。AirTagやテレビのリモコンなど、誤飲しやすい電池のニーズが増えている今、小さなお子さんをお持ちの方には朗報ですね。

ボタン電池誤飲は命にかかわる

米国では、子どもがリチウムボタン電池を誤飲する事故が相次いでいます。その数は年間で2,500件以上にのぼり、食道にやけどを負ってしまうなど、わずか2時間で命にかかわる重傷につながるケースも。米国消費者製品安全委員会によると、こうした誤飲による死亡事故も数十件報告されています。

そんななか、エナジャイザーが複数の安全機能を備えた新しい電池シリーズ「Ultimate Child Shield(アルティメット・チャイルド・シールド)」を発売しました。

電池に苦みをコーティング&やけどしない構造採用

まずおもしろいのは、電池本体に無毒の苦味コーティングが施されていること。そもそも、乳幼児が口に入れたくなくなる工夫がなされています。さらに、パッケージも子どもが開けにくい仕様に。

中でも特筆すべき機能が、万が一電池を飲み込んでしまってもやけどを防いでくれるところ。The Vergeの記事によると、ボタン電池というのは従来、唾液に触れることですぐにやけどにつながる構造にあったのだそう。それが本製品では改良されていると思われます。

どのような技術でやけどを防いでくれるのか、詳細は未公表。米GIZMODOでは同社にメールで質問してみましたが、今のところ回答は得られていません。

誤飲してもすぐわかる

この電池には、「カラーアラート技術」と呼ばれる機能も搭載されており、唾液と接触すると青色インクで子どもの口の中が青く染まる仕組み。これなら、保護者が誤飲にすぐ気づくことができ、早めの対応が可能になります。

エナジャイザーの公式サイトには、子どもの事故防止を目的としたNPO団体、“Reese’s Purpose”の創設者、トリスタ・ハムスミス氏による動画を掲載されています。ハムスミス氏は、電池の誤飲事故で娘を失くしたことから、同団体を立ち上げました。

彼女は当初、子どもの体調不良を「風邪だと思っていた」と語ります。しかし実際には、電池の誤飲によって、食道と気管の間に穴が開いてしまっていたのです。

「飲み込んだ後、そして取り出した後も、数日間はやけどが続くことがわかっています」とハムスミス氏は述べています。

ハムスミス氏の娘は約2カ月間におよぶ治療ののち、最終的にその傷が原因で亡くなりました。

今回リリースされる新電池は、2032、2025、2016の3種を展開。

エナジャイザーの執行副社長兼最高マーケティング責任者であるロリ・シャンブロ氏は、「20mmのリチウムボタン電池がより多くの機器に使用される中、万が一の誤飲事故による火傷の危険性を排除することが非常に重要です」とプレスリリースで述べました。

『エナジャイザー・アルティメット・チャイルド・シールド』はまさにそれを実現する画期的な技術で、誤飲による火傷のリスクを排除します。

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