大相撲五月場所>◇五日目◇14日◇東京・両国国技館

【実際の映像】館内どよめく話題の“珍手”

 序二段の土俵で、滅多にお目にかかれない“レア”な逆転劇が決まった。あまりに鮮やかな、しかし一瞬の出来事に、館内は大きなどよめきに包まれた。

 注目の取組は序二段六十四枚目・西勢豪(二所ノ関)と序二段六十六枚目・旭漣眞(大島)の一番。立ち合い、西勢豪が低く鋭い当たりを見せ、一気に突き押しで攻め立てる。旭漣眞は防戦一方となり、土俵際まで追い詰められた。

 勝負が決するかと思われたその瞬間、旭漣眞が驚異的な反応を見せる。俵に足がかかる絶体絶命の局面で、西勢豪の右腕を両手でガッチリと捕らえると、自身の体を大きくひねりながら、まさに「網を打つ」ような円を描く軌道で相手を豪快に投げ飛ばした。

 この鮮烈な逆転劇に、ファンからは「決まり手は何?」「おおよく勝ったな」「おもろい投げ方」と驚きの声が上がったが、現場の館内ではあまりに珍しい決着だったためか、取組直後に決まり手のアナウンスが流れなかったのだ。

決まり手のアナウンスが遅れる場面も

 その後、勝負審判が交代するタイミングで、ようやく場内に「先ほどの西勢豪、旭漣眞の一番の決まり手、網打ちで旭漣眞の勝ちであります」とアナウンスが響いた。これにはファンも「網打ちか!もう一度映像見たい」と騒然となった。

 日本相撲協会の公式データによると、「網打ち」の発生確率はわずか0.05%。漁師が網を打つ動作に似ていることからその名がついたこの技は、相手の差し手を両手で抱え、体を開いて後ろに倒す高度な技術を要する滅多に見られない珍手だ。

 このレアな決着に、ABEMAのコメント欄でも「網打ちかー 網打ちと外無双は似てる」などと盛り上がりを見せていた。(ABEMA大相撲チャンネル)