NTTドコモのかけ放題プランを悪用し多額の利益を得たとして、詐欺の罪に問われた男性会社役員ら3人に対し、名古屋地裁は無罪を言い渡しました。

無罪判決を受けたのは、通信事業者間で支払われる電話回線の接続料「アクセスチャージ」を得る事業を展開していた東京都の男性会社役員2人と、埼玉県の男性会社員のあわせて3人です。

起訴状や判決文によりますと、3人は多額のアクセスチャージを得ようと共謀し、2018年から2019年までの間、NTTドコモのかけ放題プラン920回線を契約。うち84回線から機械的に連続発信し、男性会社役員2人は通常の通話料金とかけ放題の定額料金との差額約3億2000万円を、男性会社員は約1300万円の支払いを免れたとされていました。

12日の判決公判で、名古屋地裁は「3人に詐欺の故意があったとは認められず、いずれも犯罪の証明がされていない」などと指摘しました。

判決を受けて、名古屋地検の野村安秀次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしています。

一方、3人のうち男性会社員は、新型コロナ対策の雇用調整助成金、あわせて198万円をだまし取った罪にも問われていて、名古屋地裁は懲役2年6ヵ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しています。