世界ラリー、トヨタの新星が“岩盤接触”でコースアウト 車暴れあわや大惨事…伝統グラベルで波乱相次ぐ、勝田は総合7位

【WRC 世界ラリー選手権】第6戦 ラリー・ポルトガル(日本時間5月8日/デイ2)
ラリージャパンを直前に控え、ポルトガルを舞台に開催されているWRC第6戦は、トヨタ期待の新星が岩盤にヒットし、コントロールを失ってコースアウトするなど、伝統的なグラベル(未舗装路)が牙を剥く荒れた展開となっている。
24歳の若き天才ドライバー、オリバー・ソルベルグ(トヨタ)は、序盤から好調な滑り出しを見せていたが、SS8の右コーナーで試練に見舞われた。コーナーの走行ライン上にあった岩盤にマシンのフロントが激しく底打ちし、その反動で車体が大きく浮き上がって制御不能な状態でコース外へ弾き出された。車体前方からは激しい土煙が上がり、フロントバンパーが破損。マシンの下部には衝撃の跡も確認できた。
あわやリタイアという危機一髪の瞬間を振り返り、ソルベルグは「小さなミスにより危ない瞬間にも遭遇し、クルマのフロントが沈み込んで路面の岩盤に接触した反動でコースアウトしてしまいました。あのミスがなければもっとトップに近づけていたかもしれませんが、とにかく走り続けるしかありません」と、過酷なステージでの心境を語った。
伝統の悪路がドライバーを翻弄

この魔のスポットで犠牲になったのはソルベルグだけではない。同じSS8では、ヒョンデのアドリアン・フルモーも同様の箇所で岩盤にヒット。フルモーはコースアウトを喫した際に左リアタイヤをパンクさせ、約30秒もの大幅なタイムロスを余儀なくされた。伝統のポルトガルが誇る荒れた路面コンディションが、トップドライバーたちを翻弄する展開となった。
その後ソルベルグはデイ3のSS14を終え首位に浮上したものの、SS16では不運にもパンクに見舞われ、デイ3を終え総合4位と2度の悪夢で優勝戦線から一歩後退。また、日本人ドライバーの勝田貴元は、今大会開始時点でポイントランキング2位に付けていたが、2番手という走行順で路面の掃除役担い、マシンも決まらず、デイ3を終えて総合7位としている。
ラリージャパン直前の今大会。現在、ポルトガルで2連勝の“生ける伝説”セバスチャン・オジエが総合首位に立っている。競技は日本時間10日午後から、いよいよ決着の最終日を迎える。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権2026』/(C)WRC)
