信長vs長政、最後の戦いに視聴者最注目『豊臣兄弟!』第17話画面注視データを分析
●「待たせたのう、長政。すぐに楽にしてやる」
テレビ画面を注視していたかどうかが分かる視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、3日に放送されたNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』(総合 毎週日曜20:00〜 ほか)の第17話「小谷落城」の視聴分析をまとめた。

中島歩=『豊臣兄弟!』第17話より (C)NHK
○大軍を率いて再び虎御前山へ
最も注目されたのは20時18分で、注目度80.5%。織田信長(小栗旬)が朝倉・浅井を攻めるために虎御前山に陣を構えるシーンだ。
徳川家康(松下洸平)を破り岐阜へ迫りながらも突如、甲斐へ引き返した武田軍。九死に一生を得た信長はこの機を逃さず、第十五代将軍・足利義昭(尾上右近)の籠城する山城・槇島城へ攻め込んだ。義昭にはもはや抵抗する力は残っておらず、信長は京から義昭を追放し、十五代続いた室町幕府はここに滅亡した。
武田家・足利将軍家という脅威を退けた信長は、大軍を率いて再び虎御前山へと進軍する。「待たせたのう、長政。すぐに楽にしてやる」冷ややかな声でつぶやく信長。織田と朝倉・浅井の運命を懸けた決戦が今始まろうとしていた。

『豊臣兄弟!』第17話の毎分注視データ推移
○「愛憎入り混じった複雑な感情を感じる」
信長と長政(中島歩)の最後の戦いに視聴者の注目が集まったと考えられる。
武田軍の撤退、義昭の追放により信長包囲網は崩壊した。1570(永禄13)年の金ヶ崎の退き口から3年、ついに信長は虎御前山に戻ってきた。浅井の勢力を削ぐため宮部城主・宮部継潤(ドンペイ)を調略した信長は、他にも山本山城主・阿閉貞征などの浅井家重臣を寝返させるのに成功していた。丸裸となった小谷城。浅井家の命脈はもはや風前の灯火だった。
SNSでは「口は笑ってるのに目が笑ってなくて真っ黒な信長、ヤバイな」「長政への呼び方に愛憎入り混じった複雑な感情を感じる」「信長包囲網、あれだけの勢力が団結したのに結局勝てなかったの考えると信長さますごすぎる」と、幾多の困難を跳ね除けた信長に多くのコメントが集まった。
史実では、小谷城の戦いでは織田軍が約3万に対して浅井軍は約5千という戦力だった。物量で圧倒する戦略は信長の基本方針。この戦いで藤吉郎は本丸と小丸をつなぐ京極丸を夜襲で占拠するという大きな戦果を挙げている。
●徳川家康、武田信玄に惨敗する
今回は信玄死亡、足利幕府滅亡、朝倉義景(鶴見辰吾)斬首、浅井久政(榎木孝明)・長政父子の切腹と目まぐるしく事態が動いた。また直接描かれなかったが、史実では美濃からの仇敵・斎藤龍興もこの合戦で討ち死にしています。生存説もあるが、再び登場することはあるのだろうか。
以下で、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。
まずは、三方ヶ原の戦いで惨敗を喫し、取り乱す家康のシーンが挙げられる。第十五代将軍・足利義昭に呼応して挙兵した信玄(高嶋政伸)。西上作戦と呼ばれる織田・徳川に対抗するための遠征戦を実行する。信玄は約3万の大軍を率いて遠江へ侵攻した。両軍は三方ヶ原で激突するが、わずか2時間ほどで徳川軍は総崩れになったと伝わっている。
SNSでは「これだけ強い武田軍が味方に付いたんだからな。義昭も久政も勝ち誇るのは無理ないか」「なんやかんやで今作の家康、出るたびに苦労してるな」と、出番の少ない武田軍だが、その強キャラ感に投稿が集まっている。

(C)NHK
○甲斐の虎・武田信玄、餅を喉に詰まらせて死亡
次に、2回目の登場となった甲斐の虎・武田信玄が自分でついた餅を喉に詰まらせて死亡するシーンが挙げられる。第十五代将軍・足利義昭の依頼で出陣した信玄。破竹の勢いで突き進み、三方ヶ原の戦いでは徳川家康を一蹴する。織田信長は信玄を毒殺しようと手を打つが、すんでのところで回避される。用心のために自分で餅をついた信玄だったが、その餅を喉に詰まらせて死んでしまった。
SNSでは「豊臣兄弟と接点ないから出番がないのは仕方ないかな」「餅がどれだけ命を奪ってきたかを見くびってはいけないよね」と、これまでにない信玄の扱いが大きな話題となっている。1996年『秀吉』で豊臣秀長を演じた高嶋演じる信玄と小一郎(仲野太賀)が顔を合わせることを期待していた視聴者もいたようだが、残念ながらかなわなかった。
○明智光秀(要潤)、二条御所を破壊する
信長の命で義昭の居城だった二条御所を叫びながら破壊する光秀のシーンも挙げられる。一心不乱に破壊を続ける光秀。やがて庭の藤戸石が目に入る。石は以前より一回り小さくなり、辺りには破片が散らばっていた。かつて強くなりたいと願った義昭に刀の使い方を手ほどきしたことを光秀は思い出す。義昭は地道に鍛錬を続けていたのだ。光秀はこれまでの思い出を振り払うかのように刀を一閃した。
SNSでは「完全に目がいっちゃってるな。こういうのが重なって本能寺の変に向かうのかな」「最近、光秀に対してつらい展開が多すぎるな」と本能寺の変のフラグが着実に積み上がっている光秀にコメントが集まった。
藤戸石は源平合戦期の藤戸合戦の伝承と結びついた名石。平安時代末期の1184(寿永3)年、源氏方の佐々木盛綱が浅瀬を見つけて海を渡り奇襲を成功させた藤戸の戦いに関連し、その場所から産出された石として後世に珍重された。室町時代以降は庭石として名物化し、権力者の所蔵を転々とした後、豊臣秀吉が醍醐寺三宝院庭園に据えたとされている。

(C)NHK
○朝倉景鏡(池内万作)、朝倉義景の首級を手に降伏
そして主君である義景を手にかけた景鏡のシーンが挙げられる。信長を軽視し続けていた義景も重い腰を上げたが、時すでに遅く浅井とともに追いつめられていた。打つ手がなくなった義景は一乗谷に火を放とうとするが、景鏡により首をはねられた。これにより朝倉は信長に降伏し、一乗谷の民は救われた。
SNSでは「景鏡はずっと当主の決断に不満はありそうだったけど、忠義があったのはちょっと意外だったな」「景鏡の判断は正しかったな。義景は終始、小者すぎたな」と景鏡に称賛が集まった。義景には4歳になる世子・朝倉愛王丸がいたが、信長の命を受けた丹羽長秀(池田鉄洋)に殺害される。しかし生まれたばかりの末子・朝倉信景は難を逃れ、成長すると僧になり82歳まで生きた。
○市(宮崎あおい)、愛する夫・長政を介錯
最後に腹を切り、苦悶する長政を市が介錯するシーンが挙げられる。長政を小谷城に追いつめた信長。小一郎と藤吉郎(池松壮亮)、そして柴田勝家(山口馬木也)は、城内に籠る市とその3人の姫の助命を信長に嘆願した。兄弟を良く思っていない勝家だが、市を想う気持ちから兄弟をバックアップ。話術に長けた小一郎と藤吉郎は使者として長政・市と対面する。
市と姫たちを救えた小一郎と藤吉郎だったが、長政の決意を覆すことはできず、長政は1人残って切腹。夫の苦しみを和らげるため、なんと市が介錯を務めるというまさかの展開となった。
SNSでは「介錯はしてやろうよ…と思ったがまさかお市さまがやるとは思わなかった」「お市様が介錯するパターンは初めて見たな」と驚きの結末に仰天する視聴者が続出した。作中では長政の命を懸けて小一郎・藤吉郎兄弟と長政が2対1で相撲を取った。ハンデをものともせず長政は豪快に2人を投げ飛ばした。
長政が強すぎるように思えるが、記録によると、当時の男性の平均身長は約160cmだったといわれている。豊臣秀吉は身長約150cmと平均以下、一方長政は約180cmという大男だった。小一郎も兄弟なら、秀吉と同程度ではないだろうか。これだけ差があれば一方的な勝負になるのも納得できる。ちなみに信長は約170cm、市は約165cmだったといわれている。織田家の血統は長身だったようだ。
きょう10日に放送される第18話「羽柴兄弟!」では、これまでの功績で小一郎と藤吉郎は羽柴姓を与えられ、さらに藤吉郎は北近江を拝領し長浜城の築城に着手する。また藤堂高虎(佳久創)や石田三成(松本怜生)をはじめとする人材たちが羽柴家家臣に加入。また、織田信長は姪の茶々と対面する。

(C)NHK

REVISIO 独自開発した人体認識センサー搭載の調査機器を一般家庭のテレビに設置し、「テレビの前にいる人は誰で、その人が画面をきちんと見ているか」がわかる視聴データを取得。広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントに視聴分析サービスを提供している。本記事で使用した指標「注目度」は、テレビの前にいる人のうち、画面に視線を向けていた人の割合を表したもので、シーンにくぎづけになっている度合いを示す。 この著者の記事一覧はこちら
テレビ画面を注視していたかどうかが分かる視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、3日に放送されたNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』(総合 毎週日曜20:00〜 ほか)の第17話「小谷落城」の視聴分析をまとめた。

○大軍を率いて再び虎御前山へ
最も注目されたのは20時18分で、注目度80.5%。織田信長(小栗旬)が朝倉・浅井を攻めるために虎御前山に陣を構えるシーンだ。
武田家・足利将軍家という脅威を退けた信長は、大軍を率いて再び虎御前山へと進軍する。「待たせたのう、長政。すぐに楽にしてやる」冷ややかな声でつぶやく信長。織田と朝倉・浅井の運命を懸けた決戦が今始まろうとしていた。

○「愛憎入り混じった複雑な感情を感じる」
信長と長政(中島歩)の最後の戦いに視聴者の注目が集まったと考えられる。
武田軍の撤退、義昭の追放により信長包囲網は崩壊した。1570(永禄13)年の金ヶ崎の退き口から3年、ついに信長は虎御前山に戻ってきた。浅井の勢力を削ぐため宮部城主・宮部継潤(ドンペイ)を調略した信長は、他にも山本山城主・阿閉貞征などの浅井家重臣を寝返させるのに成功していた。丸裸となった小谷城。浅井家の命脈はもはや風前の灯火だった。
SNSでは「口は笑ってるのに目が笑ってなくて真っ黒な信長、ヤバイな」「長政への呼び方に愛憎入り混じった複雑な感情を感じる」「信長包囲網、あれだけの勢力が団結したのに結局勝てなかったの考えると信長さますごすぎる」と、幾多の困難を跳ね除けた信長に多くのコメントが集まった。
史実では、小谷城の戦いでは織田軍が約3万に対して浅井軍は約5千という戦力だった。物量で圧倒する戦略は信長の基本方針。この戦いで藤吉郎は本丸と小丸をつなぐ京極丸を夜襲で占拠するという大きな戦果を挙げている。
●徳川家康、武田信玄に惨敗する
今回は信玄死亡、足利幕府滅亡、朝倉義景(鶴見辰吾)斬首、浅井久政(榎木孝明)・長政父子の切腹と目まぐるしく事態が動いた。また直接描かれなかったが、史実では美濃からの仇敵・斎藤龍興もこの合戦で討ち死にしています。生存説もあるが、再び登場することはあるのだろうか。
以下で、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。
まずは、三方ヶ原の戦いで惨敗を喫し、取り乱す家康のシーンが挙げられる。第十五代将軍・足利義昭に呼応して挙兵した信玄(高嶋政伸)。西上作戦と呼ばれる織田・徳川に対抗するための遠征戦を実行する。信玄は約3万の大軍を率いて遠江へ侵攻した。両軍は三方ヶ原で激突するが、わずか2時間ほどで徳川軍は総崩れになったと伝わっている。
SNSでは「これだけ強い武田軍が味方に付いたんだからな。義昭も久政も勝ち誇るのは無理ないか」「なんやかんやで今作の家康、出るたびに苦労してるな」と、出番の少ない武田軍だが、その強キャラ感に投稿が集まっている。

○甲斐の虎・武田信玄、餅を喉に詰まらせて死亡
次に、2回目の登場となった甲斐の虎・武田信玄が自分でついた餅を喉に詰まらせて死亡するシーンが挙げられる。第十五代将軍・足利義昭の依頼で出陣した信玄。破竹の勢いで突き進み、三方ヶ原の戦いでは徳川家康を一蹴する。織田信長は信玄を毒殺しようと手を打つが、すんでのところで回避される。用心のために自分で餅をついた信玄だったが、その餅を喉に詰まらせて死んでしまった。
SNSでは「豊臣兄弟と接点ないから出番がないのは仕方ないかな」「餅がどれだけ命を奪ってきたかを見くびってはいけないよね」と、これまでにない信玄の扱いが大きな話題となっている。1996年『秀吉』で豊臣秀長を演じた高嶋演じる信玄と小一郎(仲野太賀)が顔を合わせることを期待していた視聴者もいたようだが、残念ながらかなわなかった。
○明智光秀(要潤)、二条御所を破壊する
信長の命で義昭の居城だった二条御所を叫びながら破壊する光秀のシーンも挙げられる。一心不乱に破壊を続ける光秀。やがて庭の藤戸石が目に入る。石は以前より一回り小さくなり、辺りには破片が散らばっていた。かつて強くなりたいと願った義昭に刀の使い方を手ほどきしたことを光秀は思い出す。義昭は地道に鍛錬を続けていたのだ。光秀はこれまでの思い出を振り払うかのように刀を一閃した。
SNSでは「完全に目がいっちゃってるな。こういうのが重なって本能寺の変に向かうのかな」「最近、光秀に対してつらい展開が多すぎるな」と本能寺の変のフラグが着実に積み上がっている光秀にコメントが集まった。
藤戸石は源平合戦期の藤戸合戦の伝承と結びついた名石。平安時代末期の1184(寿永3)年、源氏方の佐々木盛綱が浅瀬を見つけて海を渡り奇襲を成功させた藤戸の戦いに関連し、その場所から産出された石として後世に珍重された。室町時代以降は庭石として名物化し、権力者の所蔵を転々とした後、豊臣秀吉が醍醐寺三宝院庭園に据えたとされている。

○朝倉景鏡(池内万作)、朝倉義景の首級を手に降伏
そして主君である義景を手にかけた景鏡のシーンが挙げられる。信長を軽視し続けていた義景も重い腰を上げたが、時すでに遅く浅井とともに追いつめられていた。打つ手がなくなった義景は一乗谷に火を放とうとするが、景鏡により首をはねられた。これにより朝倉は信長に降伏し、一乗谷の民は救われた。
SNSでは「景鏡はずっと当主の決断に不満はありそうだったけど、忠義があったのはちょっと意外だったな」「景鏡の判断は正しかったな。義景は終始、小者すぎたな」と景鏡に称賛が集まった。義景には4歳になる世子・朝倉愛王丸がいたが、信長の命を受けた丹羽長秀(池田鉄洋)に殺害される。しかし生まれたばかりの末子・朝倉信景は難を逃れ、成長すると僧になり82歳まで生きた。
○市(宮崎あおい)、愛する夫・長政を介錯
最後に腹を切り、苦悶する長政を市が介錯するシーンが挙げられる。長政を小谷城に追いつめた信長。小一郎と藤吉郎(池松壮亮)、そして柴田勝家(山口馬木也)は、城内に籠る市とその3人の姫の助命を信長に嘆願した。兄弟を良く思っていない勝家だが、市を想う気持ちから兄弟をバックアップ。話術に長けた小一郎と藤吉郎は使者として長政・市と対面する。
市と姫たちを救えた小一郎と藤吉郎だったが、長政の決意を覆すことはできず、長政は1人残って切腹。夫の苦しみを和らげるため、なんと市が介錯を務めるというまさかの展開となった。
SNSでは「介錯はしてやろうよ…と思ったがまさかお市さまがやるとは思わなかった」「お市様が介錯するパターンは初めて見たな」と驚きの結末に仰天する視聴者が続出した。作中では長政の命を懸けて小一郎・藤吉郎兄弟と長政が2対1で相撲を取った。ハンデをものともせず長政は豪快に2人を投げ飛ばした。
長政が強すぎるように思えるが、記録によると、当時の男性の平均身長は約160cmだったといわれている。豊臣秀吉は身長約150cmと平均以下、一方長政は約180cmという大男だった。小一郎も兄弟なら、秀吉と同程度ではないだろうか。これだけ差があれば一方的な勝負になるのも納得できる。ちなみに信長は約170cm、市は約165cmだったといわれている。織田家の血統は長身だったようだ。
きょう10日に放送される第18話「羽柴兄弟!」では、これまでの功績で小一郎と藤吉郎は羽柴姓を与えられ、さらに藤吉郎は北近江を拝領し長浜城の築城に着手する。また藤堂高虎(佳久創)や石田三成(松本怜生)をはじめとする人材たちが羽柴家家臣に加入。また、織田信長は姪の茶々と対面する。


