町田に復帰後、短いプレー時間ながらも今季初出場を果たしたバイロン。写真:滝川敏之

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 FC町田ゼルビアは5月6日、J1百年構想リーグ地域リーグラウンドEAST第15節で横浜F・マリノスとホームで対戦。54分にエリキが先制点を奪うと、66分に藤尾翔太が追加点を挙げて、2−0で勝利した。

 この一戦で、昨季途中に栃木シティにレンタル移籍し、今シーズンから町田に復帰したバスケス・バイロンが90+2分から途中出場。今季リーグ戦初出場を果たした。

 町田の選手としてピッチに立つのは、2024年10月19日の柏レイソル戦以来、約1年7か月ぶりだ。決勝点を奪ったエリキとの交代で出場した際、スタジアムは割れんばかりの歓声と拍手に包まれ、本人は「びっくりしました。本当に嬉しかったです。試合に入った時、嘘みたいな光景でした。ちょっと感じるものがありました」と振り返った。

 この景色を見るために、もがき続けてきた。4月には、サウジアラビアで行なわれたアジア・チャンピオンズリーグエリ―トのメンバーには選出されず、残ったメンバーとともに日本でトレーニングを続けていた。出場機会がなかなか得られないなかでも、不屈の精神でここまで続けられた理由をこう明かした。
 
「2週間以上、4人で練習していました。毎日3、4人でしたけど、モチベーションを保っていました。コーチは『ここから誰かが絶対試合に出るんだ。絶対に出るぞ』と強い気持ちを毎日伝えてくれて。そのおかげもありましたし、メロくん(今井智基)やミンテさん(キム・ミンテ)もずっと『やり続けろ、大丈夫』と言ってくれた」

 また、主将の昌子源や仙頭啓矢からも激励の言葉があったようだ。

「厳しい状況かもしれないけど、外国人枠とか関係なく、お前の実力で(出場機会を)もぎ取れってずっと言われていました」

 25歳のMFは、久々にピッチに立った今、「今日からがスタートだと思っています」と気を引き締める。

「これで終わらないように、ここからもっとやっていきたいです。何かしっかり結果を残して。それが僕の生き残る唯一の手段だと思うので」

 これまで味わった悔しさや経験を胸に、ここからスタメン争いに割って入りたいところだ。

取材・文●沖野楓弥(サッカーダイジェストWeb編集部)

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