ロシア領内深くへの攻撃で2人死亡、首都では規模縮小した戦勝記念パレードの準備

(CNN)ロシアのチュバシ共和国で5日、長距離ミサイルとドローン(無人機)による攻撃があり、2人が死亡した。国境から960キロ以上離れたロシア領内深くを標的としたウクライナによる異例の攻撃だった。
ロシア国営通信RIAノーボスチによると、この攻撃でさらに34人が負傷し、その中には子ども1人も含まれている。チュバシ共和国はミサイルとドローンの攻撃を受けて非常事態宣言を発令した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、攻撃はチュバシ共和国の「軍事産業複合体施設を含む」複数の標的を狙ったものだと述べた。また、ソーシャルメディア上の声明で、ウクライナの「長距離の制裁はロシアの攻撃に対する完全に正当な対応であり続けている」と付け加えた。
ロシア国防省は、ウクライナが4日の夜から5日にかけて発射したドローン289機を迎撃したと発表した。
ミサイル警報はハンティマンシ自治管区でも夜にかけて鳴り響いた。同管区の首長が明らかにした。同管区はウクライナ国境から約1900キロの地点に位置する。
一方首都モスクワでは現在、ナチス・ドイツの敗北を記念する5月9日の戦勝記念日パレードの準備が進んでいる。パレードは、治安上の懸念から規模が縮小され、重火器の展示は中止された。
CNNが入手したメッセージによると、モスクワ市民は通信事業者や地元の銀行から、パレード開催前の今週、携帯電話のインターネット接続やショートメッセージサービスに制限がかかる可能性があるとの警告を受けている。3月初旬以降、ロシアの主要都市を含む各地では断続的なモバイルインターネットの遮断が日常生活を混乱させており、既に厳しい管理下にある情報空間への統制が一段と強化されている。
クレムリン(ロシア大統領府)のペスコフ報道官は以前、ウクライナによる長距離攻撃の脅威と最近の成功が、追加の治安対策の動機の一つだと示唆していた。CNNが入手した欧州情報機関の報告書によると、クレムリンはプーチン大統領周辺の警備も強化している。
ロシアは、戦勝記念日を祝うため、5月8日から9日にかけて一方的な停戦を発表した。ロシア国防省は、ウクライナ側が祝賀行事を妨害すれば報復攻撃も辞さないと警告した。
ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)への投稿で、停戦に関する「公式な要請」は受けていないと述べた。それでも6日真夜中から独自の停戦を発動すると明らかにした。
一方、ウクライナでは5日も各地で攻撃が続いた。
ウクライナのクリメンコ内相によると同日、ポルタバ州のガス生産施設がミサイル攻撃を受け、少なくとも5人が死亡、37人が負傷した。犠牲者の中には最初の攻撃に対応していた救助隊員2人が含まれているという。
ウクライナ空軍によると、ロシアは4日夜から5日未明にかけて、ウクライナに向けて弾道ミサイル11発とドローン154機を発射した。攻撃対象となったのは、ポルタバ、キーウ、ハルキウ、ドニプロ、ドネツク、ザポリージャの各州。
