[5.3 J1百年構想第14節 東京V 1-0 柏 味スタ]

 名誉挽回の今季初ゴールだった。東京ヴェルディは後半45分、途中出場のMF新井悠太が決勝ゴールを決め、柏レイソルを1-0で撃破。新井は試合後、フラッシュインタビューで「素直に嬉しい気持ちと、ここまでチームに貢献できなかったので一つほっとした気持ちがある」と喜びを語った。

 大卒2年目23歳の新井は前節・鹿島戦(○2-1)で後半21分から途中出場しながらも、同45分に途中交代という屈辱の“インアウト”起用を経験。この日は後半39分からという時間帯での起用となったが、連続起用という指揮官の信頼にも支えられ、4日前に交代されたのと同じ「後半45分」に結果を出した。

「城福(浩)監督が『自分の良さを存分に発揮しろ』と言ってくださってピッチに入ることができたので、アドバイス通りに自分の良さを引き出せた」

 FW染野唯月からのスルーパスにペナルティエリア左で反応すると、角度のないところから左足を一閃。「中に(味方が)いなかったのでここはもう自分が打ってどうにかするしかないと思った。ボールに夢中になっていた」。元日本代表GK小島亨介とニアポストの間を撃ち抜くスーパーゴールで試合を決めた。

 新井にとってはこれが今季初ゴール。屈辱的な起用にも下を向かずにスランプを脱した。その強い決意の背景には前節で負傷交代したMF吉田泰授らピッチに立てない選手たちへの思いもあったという。

「個人的に思うようにいかないシーズンではあるけど、それでも結果を残してくれるチームメート、その中でもケガをしてこのピッチに立てない選手もいるので、インアウトしたこともあったけど、ここでプレーできるのが当たり前じゃないと再確認できた。存分にやるだけだった」

 そんな新井の活躍にはフラッシュインタビューエリアで抱き合った城福監督も「彼も期するところはあると思うし、何よりも仲間がピッチに立てないような状況に連続してなっているので、彼らの思いも含めて魂を見せてくれた」と絶賛。選手たちに明確な基準を提示し、能力を引き出す指揮官のマネジメントにより、東京Vは今季初の3試合連続90分勝利とPK戦勝ち含む4連勝を掴み取った。