ホワイトハウスで取材に応じるトランプ米大統領(1日)=ロイター

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 【カイロ=村上愛衣、ワシントン=池田慶太】イラン国営通信は1日、イランが米国に向けた新提案を、協議を仲介するパキスタンに伝えたと報じた。

 内容は不明だが、トランプ米大統領は1日、新提案について「私はそれに満足していない」と記者団に述べた。

 新提案は4月30日夜に伝達されたという。イランのアッバス・アラグチ外相は1日、米国が威嚇や挑発行動を控えた場合、「外交プロセスを進める準備がある」とSNSに投稿した。

 戦闘終結に向けた協議はホルムズ海峡の開放や核開発の扱いを巡って隔たりが大きく、イランが新提案で大幅譲歩した可能性は低い。トランプ氏は4月30日に再攻撃に向けた軍事計画案について軍幹部から説明を受けたと記者団に明らかにし、「たたき潰して永遠に葬り去りたいのか、交渉して合意を成立させるのかの選択だ」と述べた。

 一方で、トランプ氏は1日、米議会に書簡を送り、停戦合意に達した4月7日以降、イランに対する敵対行為は「終結した」と宣言した。戦争権限法が議会の承認なしの軍派遣を原則60日以内と規定していることから、敵対行為の終了を宣言して60日間の制限をかわす狙いがあるとみられる。