交通事故で病院へ行く前に必要な「証明書」とは?通院時の保険対応と受診のポイント【医師解説】
交通事故に巻き込まれた場合、病院へ行くことが第一優先となります。一見、障害がなさそうに見えるムチウチや打撲なども、じつは体がダメージを受けているかもしれません。交通事故によるケガで整形外科を通院する場合、注意すべきポイントがあるのです。一体、どのようなことに気をつけたらいいのか、「いでた整形外科クリニック」の出田先生に解説していただきました。
監修医師:
出田 聡志(いでた整形外科クリニック)
自治医科大学卒業。その後、長崎医療センター、福岡大学病院、長崎県上五島病院、長崎県島原病院などで経験を積む。2020年、長崎県島原市に「いでた整形外科クリニック」を開院。日本整形外科学会 専門医・指導医・認定スポーツ医・認定リハビリテーション医。難病指定医、日本DMAT隊員、厚生労働省緩和ケア研修会修了医師。
編集部
交通事故によるケガの場合、窓口での支払い義務はありますか?
出田先生
交通事故における被害者の過失割合によって変動はありますが、自賠責保険の利用によって自己負担金がなく、交通事故の治療を受けることができます。ただし、警察への届け出をしてない場合や相手が自賠責保険へ加入してない場合には、自賠責保険が適用にならないケースもあります。詳しくは保険会社に確認しましょう。
編集部
受診する前にやらなければならないことはありますか?
出田先生
加害者側の自賠責保険を適用して、治療費や慰謝料を支払ってもらう場合には、警察署で「交通事故証明書」を交付してもらう必要があります。医療機関を受診する前に、必ず警察署へ行きましょう。
編集部
そのほかにも注意点はありますか?
出田先生
交通事故が原因で通院する場合、基本的に加害者側の保険会社が治療費を支払ってくれます。そのため、自賠責保険や任意保険から治療費を支払う際は、保険会社にどの医療機関で治療を受けるのか伝えましょう。また、交通事故によるケガの治療は、症状によっては長引く場合もあります。「医師やスタッフときちんとコミュニケーションが取れるかどうか」という点も重要です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
出田先生
交通事故の痛みは患者さん本人にしかわからないものなので、痛みは我慢せずに適切な検査や治療を受けましょう。できる限り早い段階で受診した方が、早期診断と早期治療につながります。場合によっては、事故からしばらく経った後に症状が出てくることもあるので、痛みなどの症状がなくても早期に医療機関を受診しましょう。
※この記事はメディカルドックにて<「交通事故」は軽いケガでも受診すべき理由をご存じですか? 整形外科選びのコツも医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
