新卒が「週5の満員電車がツラい」と約2週間で退職! 混雑率は「東京圏139%」「大阪圏116%」…経済損失は“年間3000億円”以上でも、会社員なら我慢すべき!? 混雑率の定義も確認
「週5の満員電車が厳しい」と新卒が退職したという投稿が話題に
前記のとおり、「新卒が通勤ラッシュに耐えられなくて2週間ほどで辞めた」という投稿が話題となりました。採用には多くの時間とコストがかかるため、2週間で辞められると会社としては大きな痛手でしょう。
筆者も経験がありますが、満員電車は自分の体勢を保つのが難しく、かなりの圧迫感があるため不快に感じるのも無理はないでしょう。今は満員電車に乗る機会はありませんが、正直「2度と乗りたくない」と感じるくらいつらかったのを覚えています。
国土交通省が定める混雑率の定義
国土交通省が定める混雑率の目安は、次のとおりです。
・100%:座れるか、つり革や柱につかまることができる
・150%:肩が触れ合わない程度で、ドア付近の人が多くなる
・180%:肩が触れ合う程度で、ドア付近は窮屈になる
・200%:相当圧迫感があり、ドア付近の人は身動きがとれない
どのくらいの混雑率からつらくなるのかは、人によって異なりますが、180~200%の混雑率であればほとんどの人が不快になるでしょう。長年満員電車を経験している人であれば、「もう慣れた」と感じる人もいるかもしれません。
また、少しでも混雑していない電車に乗るため、早めに家を出てカフェで時間をつぶしてから出勤しているという人もいるでしょう。テレワークが普及してきた近年、混雑率は以前より下がってはいますが、ピーク時は混雑率が高くなる電車もあるのが実情です。
三大都市圏の混雑率
三大都市圏の混雑率は、図表1のとおりです。
図表1
国土交通省 三大都市圏の平均混雑率が増加~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和6年度実績)~
新型コロナウイルスの流行で、混雑率は一時は100%程度まで下がりましたが、現在は東京圏で139%、名古屋圏で126%まで上昇しています。主要区間の混雑率は高くても160%台で、以前よりもすいてきている傾向があります。ただし、時間帯によっては混んでいる場合もあるため、混雑率180~200%の電車も存在するでしょう。
満員電車の経済的な損失はどのくらい?
満員電車の経済的損失は、年間3000億円以上とも言われています。通勤ラッシュによる、主な経済的損失の種類は、次のとおりです。
・肉体的、精神的ストレスによる経済損失
・まったく身動きがとれないことによる経済損失
・満員電車が原因の遅延による経済損失
仮に通勤の電車がすいていれば、ストレスがなく仕事がはかどる人も多いでしょう。また、通勤中に1日のスケジュールを確認したり、商談の下準備をしたりする人もいますが、満員電車ではそれができません。
特に日本は通勤時間が長い人が多く、片道1時間かかるケースも珍しくないため、社会全体でみると満員電車の経済的損失は無視できないコストでしょう。
近年では課金すると座れる電車も
近年では、料金を支払えば座れる電車も増えてきています。有料座席サービスの一例は、以下のとおりです。
・JR東日本:グリーン車
・西武鉄道:S-TRAIN
・京王電鉄:京王ライナー
・東急電鉄:東急電鉄 Q SEAT
いずれも座席指定のため、必ず座って快適な通勤ができます。料金は区間によって異なりますが、500円程度で乗れる場合もあるため、「今日は疲れているから課金しよう」と考える人もいるでしょう。
数百円で特別な車両に乗っている感覚を味わえるのも、課金するメリットです。「今日は大事な会議がある」「睡眠不足だから通勤中に仮眠したい」と考える人は、有料座席サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
新卒の新入社員が「週5の満員電車がつらい」と辞めてしまい、話題となった投稿を取り上げましたが、確かに通勤ラッシュの混雑を不快に感じている人は多いでしょう。混雑率は以前と比べて下がってはいるものの、時間帯や区間によっては身動きがとれない電車もあります。
さまざまな満員電車対策をしている人もいるでしょう。通勤ラッシュでストレスを溜めすぎることなく、仕事をしてほしいと願うばかりです。
出典
国土交通省 三大都市圏の平均混雑率が増加~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和6年度実績)~
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
