ブルガリア議会選挙で投票するラデフ前大統領=19日、ソフィア(ロイター=共同)

 【ソフィア共同】東欧ブルガリア議会(一院制、240議席)選挙が19日、投開票された。ロシアに融和的なラデフ前大統領が率いる中道左派の野党連合「前進するブルガリア」(PB)が単独過半数を獲得することが確実となった。地元メディアによると、130議席程度となる見通しだ。

 1989年に共産主義独裁体制が崩壊したブルガリアは、2007年に欧州連合(EU)に加盟。歴代政権は基本的に親EUの立場だったが、ラデフ氏はウクライナへの軍事支援に消極的。ラデフ氏を首相とする新政権が発足すれば、ロシア寄りの外交方針に転換する可能性があり、ウクライナ政策などでEUの足並みが乱れる恐れがある。

 ラデフ氏は19日夜、首都ソフィアで「PBは圧勝した」と勝利宣言した。同日午前には、ロシアとは歴史的につながりが深いと指摘し、経済面や安全保障の観点から「実務的な関係を築いていくことを願っている」と述べた。EUによるウクライナへの軍事支援を妨げることはしないものの、ブルガリアの資金を供与することはないとの立場を表明している。