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根強い人気を誇る定番の実用車

近年の新車販売のデータをざっと見るだけでも、SUVの人気がまったく衰える気配がないことがわかる。英国では、2025年に販売された新車の約3分の2はSUVだった。

【画像】実用的で走りも楽しめる高性能ステーションワゴン【BMW M3ツーリングを詳しく見る】 全39枚

それでもなお、昔ながらのファミリーカーであるステーションワゴンの人気も根強い。エステート、ツアラー、シューティングブレークなど、さまざまな呼び名があるが、SUVと同等の汎用性と実用性を備えているため、英国では依然として強い存在感を示している。


AUTOCAR UK編集部イチオシの「欧州ステーションワゴン」を10台紹介する。

実際、大型車並みの積載能力を持ち、かつ室内空間でもそれに匹敵するクルマを求めるなら、ステーションワゴンが最適な選択肢だ。車高の高いSUVと比べて、運転の楽しさにおいても優れていると言える。

ステーションワゴンの選択肢は多様だ。「これさえあれば十分」というシンプルで低燃費のディーゼル車もあれば、優れた乗り心地を誇る豪華なシューティングブレークもある。さらに、スーパーカーに匹敵する性能とハンドリングを備えた高性能モデルも選ぶことができる。

AUTOCAR UK編集部は、現時点ではスコダ・スパーブ・エステートというモデルが最高の1台だと考えている。試乗記では、広々としたトランク、多彩なパワートレインラインナップ、そして心地よい走りを高く評価している。しかし、検討に値するモデルは他にも数多く存在する。本特集では、現在英国で販売されているステーションワゴンの中から、ベスト10をリストアップした。

1. スコダ・スパーブ・エステート

デザイン:10点 インテリア:10点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:9点
長所:ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドの絶妙なパワートレインが揃っている 心地よいインテリアと使い勝手の良さ
短所:低速時の乗り心地がやや硬め デュアルクラッチトランスミッションの動作が時折ぎこちない インテリアの質感はまちまち
最大の特徴:日常使いに適した汎用性

チェコの自動車メーカーで、フォルクスワーゲン・グループ傘下のスコダが販売するスパーブは、伝統的なスタイルの大型ステーションワゴンだ。同グループの部品と技術を活用し、魅力的で親しみやすく、実用性の高いクルマに仕上げている。


1. スコダ・スパーブ・エステート

「スコダは、極めて実用的なクルマを生み出し、現在のライバル車の中でも類を見ないほどステーションワゴンの魅力を示している」
――イリヤ・バプラート(UK記者)

4代目となる現行型スパーブは、先代モデルと同様に実用性、汎用性、快適性、使いやすさを重視しつつ、室内空間がさらに広がり、エンジンの燃費性能も向上している。

フォルクスワーゲン・パサートと同じMQBエボ・プラットフォームを採用しているため、トランク容量は690L(60/40分割の後部座席を倒せば1920L)と、パサートと同等だ。プラグインハイブリッド(PHEV)モデルでは、トランク床下に巨大な25.7kWhのバッテリーが搭載されているため、トランク容量は510Lに減少する。

しかし、PHEVとしての性能には文句のつけようがない。135kmという印象的な電気走行距離を実現しているからだ。PHEVやマイルドハイブリッド付き1.5Lガソリンエンジンもいいが、ディーゼルエンジンは静粛性が高く、力強く、優れた燃費性能を発揮する。

スパーブは特にスポーティでも、極めて快適というわけでもないが、その両方の要素を巧みにバランスさせている。長いボディはしっかりと制御されており、コーナーでサスペンションに荷重がかかるとステアリングに重みが増すため、路上追従性に対して十分な自信が持てる。

2. BMW 3シリーズ・ツーリング

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:8点
長所:優れたドライビング・ダイナミクス 世界最高水準のパフォーマンスと経済性の融合 便利なガラスハッチ
短所:価格が高くなりつつある トランスミッションの反応がもう少し機敏であればよかった Mスポーツサスペンション(パッシブ式)では乗り心地が荒くなりがち
最大の特徴:オールラウンドな能力

BMW 3シリーズ・ツーリングは、兄貴分の5シリーズ・ツーリングの強みをよりコンパクトなボディに凝縮している。


2. BMW 3シリーズ・ツーリング

「どれだけハードに走らせても、パワフルで安定感があり、後輪駆動のスポーツセダンらしいハンドリングを維持する」
――イリヤ・バプラート(UK記者)

価格帯を問わず、これほど運転の楽しいステーションワゴンは稀だ。俊敏性、ドライバーとの一体感、そして程よいボディサイズが相まって、舗装路ならどこでも本領を発揮する。

乗り心地は他車よりやや硬めだが、その堅牢な感覚と優れた洗練性のおかげで、のんびり走りたい時でもリラックスできる。

3シリーズはインテリアも豪華で仕上げも上質だ。トランク容量は後部座席を倒さずに500L(PHEVは410L)を確保できる。2022年のマイナーチェンジでは主にインテリアが改良され、巨大な曲面スクリーンを獲得した一方で、多くの物理的な操作系を失った。

AUTOCAR UK編集部はBMWの最新「iドライブ」の大ファンというわけではないが、少なくともお馴染みのロータリーコントローラーの存在が多くの欠点を補っている。

英国ではエンジンラインナップが大幅に縮小された。現在、2.0Lガソリンと2.0LのPHEVで構成されているが、直列6気筒ガソリンエンジンのM340iを選択することもできる。

そして、最高出力510psのM3ツーリングもラインナップに加わっている。M3セダンの驚異的な速さと安定感を備えつつ、さらに実用性も高めている。もっと濃厚なパフォーマンスを求めるなら、550psのM3 CS ツーリングがスリルある走りを見せてくれる。

3. フォルクスワーゲンID.7ツアラー

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:この価格帯のEVで最も乗り心地が良い リムジン並みの室内空間を備え、非常に実用的 きびきびとしたハンドリングと運転のしやすさは、昔ながらのフォルクスワーゲンらしい
短所:インフォテインメントの操作性は改善されたが、依然として使いづらいところがある 主観的な面白味や魅力という点では、特に刺激的な製品とは言えない 価格が高め
最大の特徴:完全電動のステーションワゴン

フォルクスワーゲン初の電動ステーションワゴンであるID.7ツアラーには、多くの魅力が詰まっている。


3. フォルクスワーゲンID.7ツアラー

「ID.7は、このクラスにおいて間違いなく最もバランスの取れたパッケージだ」
――マット・ソーンダース(UK編集者)

640kmを超える航続距離と最大200kWの充電速度を誇り、長距離通勤をするドライバーにとって最もバランスの取れた選択肢の1つだ。

英国では、最高出力286ps、最大トルク55.5kg-mのシングルモーター仕様が標準で、最上位には340psの四輪駆動のGTXモデルがラインナップされている。

ボディは大きく重量もあり、テスラ・モデル3やBMW i4といたセダンほどスポーティではないが、ID.7ツアラーはそれでも現在英国で販売されているステーションワゴン、そしてEVの中でも最もバランスの取れた1台だ。機敏な走りを感じさせ、十分なパワーがあり、コーナーでのグリップも良好だ。

ID.7ツアラーのトランク容量は545Lで、ID.7のセダンより13L大きい。後部座席を倒せば、1714Lまで拡大する。

4. ポルシェ・タイカン・ツーリスモ

デザイン:9点 インテリア:7点 パフォーマンス:10点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:8点
長所:卓越したハンドリングの安定感 洗練された乗り心地が以前よりさらに向上 航続距離とDC充電速度の向上
短所:乗り降りが少々窮屈 背の高い大人には2列目のスペースが狭め
最大の特徴:EVとしてのパフォーマンス

ポルシェ・タイカンには3つのモデルがあり、そのうち2つはステーションワゴンボディを採用している。タイカン・スポーツツーリスモとタイカン・クロスツーリスモだ。


4. ポルシェ・タイカン・ツーリスモ

「クロスツーリスモは、スポーツツーリスモを全地形対応ワゴンへと変貌させたモデルだ(ただし、シングルモーターパワートレインの選択肢はなくなる)」
――イリヤ・バプラート(UK編集者)

これらのモデルは、後部に446Lのトランク(後部座席を完全に倒すと1212Lに拡大)と、81Lのフロントトランクを備えている。

複数のパワートレインとバッテリーの組み合わせが用意されており、ベースモデルのタイカンは435psを発生し、0-100km/h加速タイムは4.8秒だ。ラインナップの頂点に立つのはターボSで、圧倒的な951psのパワートレインにより、同タイムをわずか2.4秒にまで短縮している。

全モデルで航続距離は印象的だが、長距離走行を重視するなら、677kmの航続距離を誇るベーシックなタイカン・スポーツツーリスモを選ぶのがよいだろう。

5. トヨタ・カローラ・ツーリングスポーツ

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:9点
長所:優れた燃費 驚くほど優れたハンドリング 快適な乗り心地
短所:マニュアルモードは形だけのもの 一部、物足りないインテリア インフォテインメント・システムに難あり
最大の特徴:経済性

つい最近まで、トヨタ・カローラといえば、ありふれた移動手段の代名詞だった。耐久性と信頼性はあったが、走りは平板で魅力に欠けていた。


5. トヨタ・カローラ・ツーリングスポーツ

「カローラは、最もホットで、最もエキサイティングで、最もトレンディなクルマではないが、実用性という点で非常に強い魅力がある」
――イリヤ・バプラート(UK編集者)

12代目となる現行型の登場で、カローラのイメージはがらりと変わった。従来の強みをすべて備えつつ、スタイルとドライバーを魅了する要素をたっぷりと取り入れている。

TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)により上質な乗り心地とハンドリングのバランスに恵まれ、走りが楽しいだけでなく、快適かつ洗練されたクルマに仕上がっている。

英国仕様のカローラ・ツーリングスポーツ(日本名:カローラ・ツーリング)はハイブリッド車のみの設定だが、エンジンの排気量は1.8Lと2.0Lから選べる。1.8Lは渋滞した都市部でも驚くほど燃費が良いが、高速道路を頻繁に走るなら2.0Lの方が良い選択肢かもしれない。

インテリアはプレミアム感にやや欠け、インフォテインメント・システムも若干物足りないが、室内空間は十分で、造りは頑丈だ。同様に、トランクにはライバル車のような便利な機能が欠けているが、十分な広さがあり、荷物の積み降ろしがしやすい低い開口部と形状が利点だ。

1.8Lモデルの方がトランク容量がわずかに大きい。1.8Lモデルは12Vバッテリーをボンネット下に配置できるのに対し、2.0Lモデルはトランク内に設置する必要があるため、容量は696L対581Lとなる。

6. ボルボV60

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:7点
長所:洗練された外観 非常に上品 PHEVは実際に80kmの純電気走行が可能
短所:特に刺激的とは言えない 乗り心地は少し気になってしまう 電動パワートレインは、一部のライバル車のような緻密なコントロール性に欠ける
最大の特徴:長距離走行での快適性

ボルボの定番のステーションワゴンだ。英国ではSUVへのシフトに伴い販売が中止されていたが、2024年半ばに市場に復帰した。とても喜ばしいことだ。


6. ボルボV60

「V60の実用性は実に感心させられるが、40/60分割の折りたたみ式後部座席が左ハンドル市場向けに設計されているのは残念だ」
――マット・プライアー(UK編集委員)

昨年、より大型のV90がついに生産終了となり、同様に洗練され、非常に好感の持てるV60がボルボ唯一のステーションワゴンとなった。英国仕様のV60はマイルドハイブリッドのガソリンエンジンモデルか、PHEVモデルが選べる。後者は454psを発生し、最大92kmの電気走行距離を謳っている。

そのゆったりとした走りと長距離走行に適した特性もV60のキャラクターにぴったりで、日常的に長距離を走る人にとって理想的な選択肢となっている。

AUTOCAR UK編集部はかねてより、V60のプレミアムな室内空間と優れた電気走行距離を高く評価しており、トランク容量は519Lと、BMW 3シリーズ・ツーリングやアウディA5アバントよりも多くの荷物を収容できる。PHEVモデルでは481Lに減少するが、それでもBMW 330eツーリングよりも広い。

7. ダチア・ジョガー

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:7点 コスト:9点
長所:同クラス随一のコストパフォーマンス 実用的な3列目シート 燃費の良いエンジン
短所:一部のアクティブセーフティシステムが欠如 大人にはやや手狭な室内空間 パワートレインのメカニカルな洗練度にやや欠ける
最大の特徴:コストパフォーマンス

ステーションワゴンか、ミニバンか、それともSUVか。7人乗りで車高もやや高いが、AUTOCAR UK編集部はダチア・ジョガーをステーションワゴンと見なしている。それも、実に優れた1台だ。


7. ダチア・ジョガー

「ジョガーは競合他社とは一線を画す製品だ。手頃な価格でありながら多用途性を兼ね備えたミニバン/ステーションワゴン/クロスオーバー/SUVであり、あらゆる購入候補や所有シーンに溶け込むことができる」
――マット・ソーンダース(UK編集者)

ルーマニアの自動車メーカーで、ルノー・グループ傘下のダチアが欧州市場に投入しているジョガー。ここ数年で生活費が急騰していることを考えれば、特に歓迎すべき存在だ。3列目シートを含め、必要なスペースと実用性をすべて備えながら、一般的なハッチバックのほとんどよりも大幅に安い価格で販売されている。

しかも、快適性を大きく損なうこともない。確かにプラスチックは硬く、シートに高級なレザーは使われていないが、ダチアの予算配分は巧みだ。ファブリックのアクセントや、フェイクのローレット加工アルミニウムなどを随所にうまく配置し、インテリアを明るく見せている。

上位グレードを選べば、シートヒーター、クルーズコントロール、カーナビに加え、直感的に操作できるタッチスクリーン式インフォテインメント・システムが搭載されている。

ジョガーは、比較的低価格で広々とした空間を提供し、非常に明るく心地よいパッケージにまとめられている。高級車とは正反対だが、好感を持たずにはいられない。

8. メルセデス・ベンツEクラス・ステーションワゴン

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:8点
長所:615Lという巨大なトランク 豊富な車載機能 PHEVはクラス最高の電気走行距離を誇る
短所:英国では四輪操舵に非対応 高価 PHEVのバッテリーがトランクスペースを圧迫する
最大の特徴:豪華さ

Eクラスは、ステーションワゴンモデルが最も魅力的だ。羨ましいほどの快適性を備えた大型のメルセデス・ベンツを求めるなら、これ一択だ。


8. メルセデス・ベンツEクラス・ステーションワゴン

「Eクラスには明確な目標がある。それは、従来のエグゼクティブセダンと、近い将来に登場するEVや高度なコネクテッドカーとの架け橋となることだ」
――マット・ソーンダース(UK編集者)

後部座席を立てた状態でも615Lという十分なトランク容量があり、40/20/40分割の折りたたみ式後部座席を倒せば1830Lまで広がる。ただし、本特集で取り上げる他車と同様、PHEVモデルは460〜1675Lと容量が小さくなる。

広々としたフラットフロアの荷室は形状も優れており、低い開口部と電動テールゲートのおかげで、かさばる荷物の積み下ろしも容易だ。

上位グレードには、「スーパースクリーン」と呼ばれるシステムが搭載される。これは、大型の中央スクリーンと助手席用の小型スクリーンを、ワイドなブラックパネルに統合したものだ。

Eクラス・ステーションワゴンは、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドから選ぶことができ、本特集の中でも特に多彩なパワートレインラインナップを誇るが、AUTOCAR UK編集部が選ぶのはPHEVだ。108kmの電気走行距離と、よりソフトなサスペンション設定が魅力である。

9. BMW 5シリーズ・ツーリング

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:7点
長所:スタイリッシュなキャビン 強力なパワートレイン 洗練されたインフォテインメント・システム
短所:乗り心地が硬い BMW特有の際立ったハンドリングに欠ける アダプティブサスペンションが標準装備ではない
最大の特徴:パワーとパフォーマンス

最新のBMW 5シリーズは、エッジの効いた新デザインを採用するなど、いくつか議論を巻き起こしながら登場した。


9. BMW 5シリーズ・ツーリング

「0-97km/h加速4.4秒という記録は、V10エンジンを搭載したE60世代のM5よりも0.2秒速い。また、Mモデル以外では初めて、0-160km/h加速を10秒未満で達成するモデルではないかと推測される」
――イリヤ・バプラート(UK編集部)

英国仕様のラインナップは現在、ガソリン車とPHEVで構成されており、ベースは205psの520iだ。

PHEVはパワフルで、モデルに応じて300ps〜489psまでと幅広く、0-100km/h加速は最短4.4秒を記録する。これはスーパーカー並みの速さであり、さらに87kmの電気走行距離も特徴だ。

さらに、最大600psと560kmの航続距離を誇るEVのi5ツーリングもある。

実用性は依然として5シリーズの強みであり、トランク容量は570Lで、後部座席を倒せば1700Lまで拡大する。

もしハイブリッドパワートレインでは物足りないなら、圧倒的なパワー(そして圧倒的な重量)を誇るM5ツーリングもある。727psを発生し、0-100km/h加速はわずか3.9秒、さらに約64kmの電気走行が可能だ。

10. クプラ・レオン・エステート

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:7点
長所:走行時の洗練された質感 ハンサムで個性的な外観 力強い加速性能
短所:重要な機能の多くをタッチスクリーン経由で操作する パフォーマンス仕様は乗り心地が硬い グレード体系が分かりにくい
最大の特徴:スタイル

控えめでありながら洗練され、広々とした室内空間を持つ最新のクプラ・レオン・エステートは、見栄えの良いコンパクトワゴンであり、日常の足として最適だ。


10. クプラ・レオン・エステート

「同じクルマだが、スポーティな性格がはるかに抑えられたセアト・レオン・エステートも販売されている」
――クリス・カルマー(UK編集者)

レオンは、スペインの自動車ブランドで、フォルクスワーゲン・グループ傘下のクプラが販売しているハッチバック/ステーションワゴンモデルだ。パワートレインはマイルドハイブリッド付きガソリンエンジンとPHEVから選べる。後者は最大130kmの電気走行距離を実現する。

AUTOCAR UK編集部がおすすめするのは最上位モデルのターボチャージャー付き2.0L 4気筒エンジンだ。333psを発生し、四輪駆動で、ホットハッチのような雰囲気を醸し出している。

このエンジンは驚くほど速いだけでなく、俊敏で運転の楽しさも味わえる。巡航時は洗練されており、燃費も悪くない。高速道路での巡航なら、約12km/lは期待できるだろう。

シートポジションは良好で、静粛性は印象的だ。後部座席には大人でも十分なスペースがあり、トランクには荷物をたっぷり積むことができる。トランク容量は620Lで、BMW 3シリーズ・ツーリングよりも広い。

フォルクスワーゲン系のインフォテインメント・タッチスクリーンは近年、批判を多く受けてきたが、レオンに装備された最新バージョンは格段に良くなっている。合理的にレイアウトされており、走行中でも操作しやすい。室内空間や洗練性を犠牲にすることなく、スポーティな感覚を存分に味わえるワゴンを求めているなら、このクプラは賢明な選択となるだろう。

自分に合ったステーションワゴンを選ぶには?

自身のニーズに最適なステーションワゴンを選ぶためには、燃費や価格以外の要素も考慮する必要がある。

注目すべきポイントは以下の通りだ。

室内空間


予算と相談しながら、自分の生活に合ったパワートレインや機能を選びたい。

ステーションワゴンは最も実用的なタイプの1つであるため、その能力を最大限に活用したいところだ。

・荷室容量:どれだけの荷物を積めるか? 荷物の積み下ろしを妨げる段差はあるか?
・足元スペース:家族が後部座席で快適に座れるか?
・収納:私物を安全に収納できるボックスや隠し収納スペースはあるか?

パワートレイン

ステーションワゴンには、EV、ハイブリッド、ガソリン、ディーゼルなど、あらゆるタイプのパワートレインが用意されている。

・ガソリン車やディーゼル車は、EVモデルより安価なことが多く、日常の運転ではより燃費が良くなる場合もある。
・自宅充電(EVおよびPHEVのみ):夜間の充電用にAC充電に対応しているか確認する。
・急速充電(EVおよびPHEVのみ):30分で航続距離を大幅に回復できる高出力(150kW以上)のDC充電に対応しているか確認する。

車載システム

クルマは人生で2番目に高額な買い物と言われる。おそらく数年間は所有することになるため、できるだけ最新の状態に保つために、十分な装備とテクノロジーが備わっているか確認したい。

・ナビゲーション:充電スポットをルートに組み込める機能を備えたナビを探そう。
・運転支援:アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援、ブラインドスポットモニター、360度カメラなどの機能があると、大型車の運転も容易になる。
・エンターテインメント:後部座席の充電ポートやスクリーンは、家族連れにとって重宝する。

ステーションワゴンを買うべきか迷ったら

次のような場合は、ステーションワゴンをおすすめする

・乗員スペースと荷室スペースを多く必要とする場合。
・たくさんのバッグ、荷物、スポーツ用品を頻繁に運ぶ場合。
・大型SUVに比べて、軽量で運転性能に優れたクルマを好む場合。


荷物や人を乗せる機会が多く、走行性能に優れたクルマを好むならステーションワゴンがおすすめ。

テストと選定方法

AUTOCAR UK編集部は、英国で販売されている各モデルの試乗を行い、広さ、汎用性、長距離走行時の快適性、実用性を基準に評価した。評価項目は以下の通り。

1. 室内空間

全席のヘッドルーム、レッグルーム、室内幅を測定し、シートを立てた状態と完全に倒した状態でのトランク容量も計測した。Isofix取り付けポイントとチャイルドシートの取り付けのしやすさもテストした。

2. パフォーマンスと走行性能


AUTOCAR UK編集部は各モデルを試乗し、評価している。

ステーションワゴンだからといって、必ずしも遅かったり、洗練されていなかったり、運転しにくかったりするわけではない。UK編集部はさまざまな路面状況下での乗り心地、姿勢制御、ステアリングのレスポンスを評価し、実際の使用状況を再現するため、乗員や荷物を満載した場合とそうでない場合の加速性能をテストした。

3. テクノロジー

インフォテインメント・システムの反応速度、ナビゲーション(リアルタイム充電ルート計画機能付き)、スマートフォンとの連携機能を評価した。また、アダプティブクルーズコントロール、レーンセンタリング、ブラインドスポットモニター、自動駐車などの先進運転支援システム(ADAS)をテストした。

4. 快適性

本特集に掲載されているすべてのモデルは、数千kmに及ぶテストを受けている。各モデルのシートの快適性を測定し、これを評価に反映させた。また、高速道路走行時の車内騒音や、悪路でのサスペンションの快適性も測定した。

よくある質問(FAQ)

ステーションワゴンとはどんなクルマを指す?

ステーションワゴンは、セダンの快適性とSUVの広い荷室スペースを兼ね備えた実用的なボディスタイルだ。家族連れや、荷物、ペット、機材のために多くのスペースを必要とする人々に最適だ。

ステーションワゴンはSUVよりも運転しやすい?

ステーションワゴンは一般的に、スムーズなハンドリングと安定した走行性能を備え、多くの場合、SUVよりも優れている。空力性能も良好で、多くのモデルが先進的なサスペンション・システムと低重心設計を持つため、荷物を満載した状態でも運転操作が容易だ。

ステーションワゴンは牽引に適している?


ステーションワゴンはSUVと同様の室内空間を備えつつ、車高が低いため燃費や走りに優れている。

多くのステーションワゴンは強力な牽引能力を備えている。アウディA6アバントやフォルクスワーゲン・パサート・ヴァリアントのようなモデルは、キャンピングトレーラーなどを牽引する人々にも人気がある。

ステーションワゴンは経済的?

ステーションワゴンは車重が比較的軽く、空力設計が優れているため、SUVよりも燃費が良い傾向にある。高い燃料費をかけずに広いスペースを確保したいドライバーにとって、最適な選択肢と言えるだろう。