【SNSで騒然】東京・霞ヶ関駅に突如「謎の幾何学模様」が出現…メトロ広報部が明かす「聞きたくなかった答え」
霞ヶ関駅に現れた「謎の幾何学模様」
先日、SNSに投稿されたとある写真が話題を呼んだ。
東京メトロ霞ヶ関駅内に現れたマスキングテープによる謎の幾何学模様が、「現代アートのようになっている」という。この投稿だけでなく、SNS上では何人もこの模様に言及しており、「補修予定の場所をテーピングしている」、「なんらかの工事予定地」と、憶測も飛び交うなか、「粋なグラフィティみたい」、「美術作品として残しておいてほしいくらい見事」、「異世界に迷い込んだ感覚」と芸術としての完成度の高さを賞賛している声も多数ある。
これらの投稿に共通していたのは、「規模の大きな現代アート」、「大都市が作り出した工業的なアート」などと、みな何らかの芸術的な観点からこの模様を見ていたことだ。いま東京メトロ霞ヶ関で何が起きているのか。実際に現地に訪れて実物を見ることにした。
霞ヶ関駅内の壁面に水色のテープで施された模様は、一見すると不規則に並んだ子供の落書きのようにも見える。一方で、丸や三角、四角などがところどころにあるため、何かしらの意図も感じられる。抽象的になにかを表しているようにも見える模様となっている上に、思いのほか迫力があるものとなっていた。
統一性のない不規則な記号のようなデザイン、また当事者以外には説明が難しい模様は「現代アート」と言われても納得ができる。ワシリー・カンディンスキーや、ピエト・モンドリアンといった抽象度の高い画家の作品と同じような雰囲気も感じられる。
霞ヶ関駅は、AからCの出入口があり、壁面に描かれた模様はどこから入っても確認ができた。たとえば、農林水産省があるA6出入口。近くに「海抜7.2メートル」と書かれた掲示板があるのだが、そのすぐに下にこの模様が確認できる。
霞が関と言えば、各中央省庁が所在し、日本を代表する官公庁街として知られている。丸ノ内線、日比谷線、千代田線が乗り入れ、忙しく働く日本の官僚たちの最寄り駅として機能している。駅の利用者たちは、毎日訪れるであろう構内にあしらわれた模様について何を思っているのか。
東京メトロの回答は……
とある省庁に勤めているというスーツ姿の男性に駅構内の模様について尋ねると、「気になりますが、私にはわかりません。言われてみると不思議な模様です」と答えた。
「去年の冬あたり、霞ヶ関駅で工事をし始めたときに現れたので、業者にだけ伝わるような印ではないかと思います。この印ができた正確な時期はわかりませんが、通勤で駅に来るたびに増えていたので面白いなとは感じていました。私は特定の出入口ばかりを利用しているので、他にもあるとは知りませんでした。現代アートかどうかは知識がないので、わかりませんが言われてみるとそれっぽいなと思います」(省庁職員)
通行人たちは気に留めていない様子だが、この模様を眺めている人もいる。スマホを片手に写真撮影をしていた女性に声をかけると、SNSで話題になっていたことを知っており「記念に写真を撮りました」とのことだ。
「職場の最寄り駅がこの霞ヶ関ですが、話題になるまでは気にしてはいませんでした。『変な模様だけど、ちょっとかわいい』って思っていたくらいです。ある日、インスタグラムを眺めていたら、見たことある風景の写真が流れてきて、霞ヶ関駅だと気が付きました。奇妙な模様ですし、神秘的な気もします。話題になっているのか、インスタグラマーみたいな人が、この背景をバックに被写体をしていることもあるので、横切るときにちょっと気まずいです」(通行人)
2時間程駅構内に滞在して周囲を観察したが、壁面を気にしている人は少なく、ほとんどは素通りをし、各々の目的へ向かっている。
この模様は何を表しているのか。多くの人は「工事予定マーキング」と予想を立てているが、実態はわからない。東京メトロ広報部の担当者に、なぜこのようなマスキングテープが貼られているのかを聞いた。
「霞ヶ関駅構内の当該のマスキングテープによるマーキングについては、2025年10月あたりから、壁タイルの補修に伴い、健全度事前確認のため、施工会社にて行ったものになります。弊社の工事担当者と施工会社で健全度具合の認識合わせするためのマーキングになります。補修工事実施のための確認用の印となっています」(東京メトロ広報部)
ネット上で噂されていたマーキングは、やはり駅構内の補修をするために付けられたものとのことだ。
この現代アートはいつまで残っているのか。その点について東京メトロから回答はなかったが、恐らく工事が終わる頃にはすべて撤去されるはずだ。タイル補修をするためのマークになっているため、同じものは二度と見ることはできない。気になるのであれば、今のうちに霞ヶ関駅に訪れることをお勧めする。
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