(※写真はイメージです/PIXTA)

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「米国経済は崩壊する」「バブルは弾ける」といった不吉な予言は、実は毎年繰り返されています。こうしたノイズに惑わされ、暴落の恐怖から自らリタイアしてしまうのが投資で最も避けるべき失敗です。30代のときの、150万円を失う大失敗から学んだ「焦ったときほどなにもしない」という教訓。本記事では、SNSで多くの初心者の背中を押し続けている投資家・たけ氏の著書『月1万円からの損しないはじめかた 新NISAでお金を増やしましょう』(KADOKAWA)より、パニック相場を乗り越え、着実に資産を積み上げるために必要な3つの禁じ手と、強固なメンタルの作り方を明かします。

コロナショックで150万円を失った実体験

僕も過去にはリスクを超えて投資をして大失敗した経験があります。かつては「豆腐」のように脆いメンタルの持ち主でした。

忘れもしない2020年3月。コロナショックが世界を襲いました。それまで順調に積み上げてきた200万円の含み益(まだ確定していない利益)が、たった1カ月でマイナス200万円まで転落してしまいました。毎日スマホを開くたびに、評価損益額が数十万円ずつ減っていく恐怖。

「このままゼロになるんじゃないか……」パニックになった僕は焦って半分ほど損切りをしました。

悔しくてなんとかその損失を取り戻そうと、Twitter(現X)で情報収集をしているとこの暴落相場の中でも「利益を出している」と自慢している人がいました。その人は「株価が下がると儲かる」という特殊な銘柄(日経平均ダブルインバース)で利益を出していたのです。

「もっと下がるはずだから、コレしかない!」と思って僕も勢いよく飛びつきました。

ところが、僕が買った瞬間がまさに「底」でした。その後株価はグングン回復し、僕が買った日経平均ダブルインバースは逆にどんどんマイナスになっていきました。結果として、損切りと逆張りの両方で負ける、見事な「往復ビンタ」を食らって150万円以上の資産を失うことになりました。

インデックス投資でやってはいけない“3つの禁じ手”

まさに「焦って普段と違う行動をした」からこその大失敗でした。この痛すぎる経験から、僕は大切なことを学びました。

痛すぎる経験から学んだこと

1 焦っているときほど、何もしないのが正解。

2 下落しても「必ず回復する」と信じられる銘柄(オルカンやS&P500)を持つ。

3 みんながパニックのときこそ冷静でいる。

SNSの不吉な予言に惑わされず「市場に居続ける」ための鉄則

もし暴落で夜も眠れないほど不安になるなら、リスクの取りすぎになるので自分のメンタルが耐えられる「心地よい金額」にするのが大事です。

投資は知識がたくさんあっても、いざ暴落が来たときにパニックになって焦ってしまったら大きく損をすることになります。知識だけでなく「メンタルの強さ」も大事です。『スラムダンク』の安西先生が「あきらめたらそこで試合終了ですよ」と言っていたように、心が折れて途中で投げ出してしまえば、そこですべてが終わります。

なので含み損を大きく抱えることになっても、インデックス投資なら「長く市場に居続けること」で勝てるゲームだと思って耐え忍ぶことが大事です。株価が下がったときに焦って売ってしまうのは、ゴール目前で自らリタイアするようなものです。今後、長く投資を続けていると必ず以下のようなワードを聞きます。

→米国経済が崩壊して暴落が近い

→ドルの覇権はもう終わりだ

→AIバブルはドットコムバブル以上の崩壊を招く

このように定期的に「世の中の終わり」を予言するような言葉がニュースやSNSで飛び交います。投資デビューしたばかりの人はこの言葉を聞いて不安に感じる人も多いかと思います。ただ、この暴落が来るかもしれないという話題は今年に限らず、去年も一昨年も実は毎年言われ続けています。僕が投資をはじめた10年くらい前にも言われていました。

なぜ不安を煽るのかというと煽ることで注目を集めることができるし、毎年言い続ければいつかは当たるからです。当たればまるで知っていたかのようにドヤれるし、外れたとしてもみんなの記憶から忘れ去られるだけなのでどっちに転んでもいいわけです。ただ、こうしたノイズに惑わされて途中で脱落してしまうのは本当にもったいないです。

不確実な未来を予測するのではなく、過去の歴史の延長線上に未来があるので、何度も暴落をしても乗り越えてきた実績を信じて投資を長く続けていくことが大事です。

たけ

投資家