進化を極めたら退化した? スマホ疲れの人たちがガラケーに回帰する流れ
2025年10月9日の記事を編集して再掲載しています。
スマホの次はガラケーの時代へ
毎日何時間も操作するスマートフォンですが、必要だから触っているのではなく毎日の習慣だったり、なんとなく手に取っていたり、もう手放せない中毒になっていたりしませんか?
スマホの使いすぎは睡眠不足や健康に悪影響…なんて話は、もう至るところから聞こえてきます。そんなこと知ってるけど、どうしても携帯が手放せないんだあなた、今こそガラケーという選択肢はいかがでしょう?
現代ガラケーの進化
これまでもあえて現代にブラックベリーを選ぶという選択がアメリカのZ世代でウケていたり、情報過多の時代に子どもにどれだけスマホを利用させるかだったりと、現代特有の悩みである流れ込む情報を、どう取捨選択していくかということが世界共通の課題になっています。その流れに後押しされ、現代のガラケーなる製品が注目を集めているんです。
新時代のガラケーを販売するメーカーとして代表的な会社が2社あります。
1社はスイスの企業Punkt.(プンクト) 。2008年に設立されたPunkt最初の製品は「MP01」。物理キーと頑丈な設計を特徴として、通話とSMSに加え、カレンダーやアラームといった基本的な機能しか備えていません。MP01は2015年に発売され、デジタルミニマリズムの象徴となりました。スマホと番号を共有できる機能を搭載することで、いきなりスマホからの流れを断ち切るのではなく、選択肢を与えるというスタンスを採っています。
もう1社は2014年に創業されたLight社。エンゲージメントを最大化して広告収益を得る注意経済(プラットフォーマーが、勝者の可能な限り多くの時間、多くのアテンションを獲得することを目指す経済)に対抗するための電話を作ることを核にしています。
問題はデバイスではなく、ビジネスモデルだと考え、広告を表示せず、すべての操作が明確に終わる設計。そして無限スクロールのない端末を目指しました。あえて退屈なデバイスを作ることを思想に置いたことで、現在Light Phoneは第3世代に進化し、5G、NFC、指紋認証を搭載。アプリではなく「ツール」と呼ばれる機能(メッセージ、地図など)を、すべてゼロから開発しています。
Light PhoneやPunktのような企業の存在は、消費者が求めるものが多様化していることを示しています。PunktのNeby氏はこう語っています。
「この巨大企業の世界で、私たちは常に矮小な存在ですが、だからこそ存在意義がある。
私たちは“次のApple”を目指しているのではありません。選択肢を提供するために存在しているのです。私たちは常にニッチであり続けるでしょう。でも、世界最大の消費者産業の病みに応えようとしているのです」
機能限定なのに高価?
ただし機能が少ないからといって、端末が安いわけではありません。もちろんApple(アップル)やSamsung(サムスン)のような大企業に比べて小規模な企業は、部品調達や研究開発費用が高くなってしまいます。Punktの初代ダムフォンは229ドル(約3万5000円)、Light Phone IIIは699ドル(約10万5000円)という価格帯で、決して安くはありません。
ただスクロールの繰り返しや無意味にアプリを見続けることで、現実の体験から時間を奪っていることは確かです。本当に必要なのは機能の限られたデバイスを持ち、外に出て現実と関わることなのかもしれません。「進化系ガラケー」は、スマホ時代の選択肢としてこれからの当たり前になっていきそうです。

Source: 2oceansvibe
