「中道改革連合」ついに支持率が2%に…立憲議員は小川代表を「高市総理に媚びている」と痛烈に批判

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党大会の場所代も出せなくなった

お花見日和の3月29日、立憲民主党は党大会を開催。中道改革連合小川淳也代表(54)は来賓の挨拶で、「思わず『ただいま』と言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、今日この場に立たせていただいている」と述べた。

2月の衆院戦直前、立憲と公明党の衆議院議員が先んじて新党・中道を結成するも惨敗。党大会となれば通常、都心のホテルで開催されるものだが、140名の衆議院議員が離党し、資金難の立憲は党本部5階での開催となった。旧民主党時代から同じビルで慣れ親しんだ場所で、居並ぶ議員も見知った顔ばかりで、小川氏が「ただいま」と言うのもうなずけようか。

2月の衆院選で自民党は316議席の圧勝の一方で、中道は49議席と激減。なかでも立憲出身の議員は21人にまで落ち込んだ。小川氏は衆院戦後に選出された新代表で直接の責任があるわけではないが、中道のリーダーとして苦しい胸の内をこう吐露した。

「私自身にとっても青天の霹靂であり驚天動地の展開ではございましたが、どんなに複雑な思い、また難しい環境の下でご支援、お支えを頂いた。十分な結果をもって答えることができなかった。責任を感じている」

党大会で来年度の活動方針がとりまとめられたが、中道の党勢低迷で立憲に残っている参院議員と地方議員の合流への機運は冷え切り、活動方針にも合流への明示が記されなかった。

「中道へ合流を求める人もいれば、3党独立のままいきたい人もいる。議論の行方次第だ」  

立憲民主党の水岡俊一代表(69)が会見でそう述べたように、2月の衆院選前の「中道勢力の結集」とのスローガンはかすみ、進むべき道が描けない状況だ。

読売新聞が3月20〜22日に実施した世論調査の結果にも衝撃が走っている。中道の政党支持率は2月の前回調査から3ポイント減り2%となったからだ。

「新代表に就任した小川氏は立て直しのために精力的にマスメディアに露出していた。その際、抽象的で結論が曖昧な発言や、前置きが長い独特な言い回しがネットで『オガジュン構文』と話題となった。

大島新監督のドキュメンタリー映画の『なぜ君は総理大臣になれないのか』で取り上げられたこともあり、一定の人気があるはずですが……」(全国紙政治部記者)

自民党側も高市早苗総理(65)が党所属の衆院議員に3万円超のカタログギフトを配布した問題や『週刊文春』による松本洋平文科相(52)のW不倫問題が発覚。野党に脚光が浴びる事態であった。なぜこうも支持率が上がらないのだろうか。

野党の『見せ場』を「高市総理に潰された」

「衆院は数の力で予算審議を切り捨て、野党は『見せ場』を作れなかった」

そう分析するのは立憲民主党の小西洋之参議院議員(54)だ。衆院選を圧勝した自民は「数の力」を背景に特別国会で国対や衆院予算委員長の職権で強硬な議会運営を押し通した。通常80時間はあるはずの審議時間が59時間と短縮し、’26年度の予算案を強行採決。

「そもそも高市総理が通常国会冒頭で解散・総選挙を断行し、1ヵ月以上も予算審議の日程を遅らせた。にもかかわらず、高市総理は’26年度予算案の年度内成立にこだわり、3月13日に予算案を衆院で強引に通過させ、少数与党の参院でも年度内成立にこだわっていた。

野党は坂本哲志予算委員長(75)の解任決議案を提出するも与党側に否決されるなど衆院では数の力を背景にやりたい放題」(田名部匡代立憲幹事長)

しかし、短い審議時間とはいえ高市総理を追及できたはずだ。予算委員会でカタログギフト配布問題を追及する際、小川氏は「奈良のお醤油の小瓶をいただいた。おいしかった」と高市総理にへつらうような枕詞をつけていた。

立憲民主党の杉尾秀哉参議院議員(68)はこう苦言を呈す。

「安倍政権の時ほどではないが、時の総理を追及すると、『なぜスキャンダルばかり追及するんだ。政策議論をしろ』という圧は野党側にかかります。高市総理の支持者から執拗な圧力はありますが、議会で聞くべきことは聞いて議事録に残す。ワンクッションを置くような物言いをわれわれ野党はするべきでない。ネットで作られた論調に怯みすぎている」

前述の田名部氏も同意見だ。

「カタログギフトの問題を国会で30秒程度追及すると事務所に何本ものクレームの電話がかかってきました。けれども1千万円もの高額なお金を使ってまで同じ政党の議員に配る必要はあるのか。自民党の『政治とカネ』に対する感覚が正しいのか。

高市総理は政党支部の支出で『違法性はない』と答弁したが、ではなぜノシに政党支部ではなく『高市早苗』と記されていたのか。本当に違法性はないのか。野党が与党の権力行使をチェックをするのは当然であり、政権と対峙することで緊張感のある民主主義が維持できる」

自民優位の国会で「一強多弱」のなか、弱小野党が進むべき道とは。タクシー代もないから、と微笑み、徒歩で議員会館まで移動している小川氏を直撃した。

ーー支持率が2%と低迷しているが。

「厳しいと思います。一生懸命やってはいるんだけど」

ーーやってはいますが。

「頑張ってはいる。アイデンティティの確率、根本となる政策的な主張、再起をしなきゃと思っている。最近、心配なのは中道の生みの親である立憲、公明も支持率が低下していること。3党合計で10〜15%の存在的な支持率がないとおかしいはず。

立憲、公明もそろって、1、2%になっている。従来の支持層が雲散霧消しかねない。わが党が頑張る問題もあるけど、それぞれの政党の支持率が回復していない。

かたや衆議院議員だけ、かたや参議院議員・地方議員だけで、3党ともに政党としての体裁も整っていない。有権者の期待が集まる基礎的な環境ができていない。脆弱な基盤で相当、頑張らないとならない」

ーー総理の道は?

「はるか手前の段階です」

一桁前半パーセントの支持率で3党結集の形は見えないままだ。だが、形はどうあれ、野党は数に勝る与党へ怯むことなく立ち向かっていくべきではないか。

取材・文・PHOTO:岩崎 大輔