Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

3月上旬にアメリカで発売されたPixel 10a。Google(グーグル)のスマートフォンエントリーモデルAシリーズの最新版です。日本でも発売されることは決まっているものの、価格と発売日はまだ発表なし。アメリカ価格が499ドルからなので、日本では8万円前後と予想されています。4月発売の声もありますが…。

発表後すぐのスペックでほぼPixel 9aと言われ、ハンズオンでもほぼPixel 9aと言われているPixel 10a。米Gizmodo編集部が実機レビューしましたが、やっぱりほぼPixel 9aなんです。以下、レビューです。

納得いかないかもしれませんが、Pixel 10a購入を検討している人は、Pixel 9aを買うのもありだと思います。最新のPixel 10aはぼぼPixel 9aなので、ちょっと節約できるPIxel 9a買うのが得策では?という話。1週間ちょいレビューしてみても「ほぼPixel 9aじゃん」という感想が変わることなく、やっぱりガッカリ感が強いスマホなんです、Pixel 10aは。

色だけは新しい

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

今回レビュー端末として届いたのは、Pixel 10aのBerryカラー。Lavender(うす紫)、Fog(ライトグレー)、obsidian(黒)、Berry(赤)の4色展開の中では最も目立つ色がこれです。Apple(アップル)のコズミックオレンジへのアンサー、それがGoogleのベリー。

まず、今回最大の特徴のリアパネル。カメラ周りの凹凸がなくなりフラットに。他のスマホのカメラ周りは大きくなっている傾向があるので、このフラットさは個性です。洗練された印象を受けます。ただ、これもスマホを裸で使う人にとってはフラットが大きな変化というだけ。ケースを使う人にとっては大差ない話なので、べつにフラットにしてくれなくてもよかったけど?という人も多そう。

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

スペック据え置き

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

カメラフラットより、薄い端末より、ユーザーが求めているのはバッテリーの増強です。が、Pixel 10aではそれは叶わず、PIxel 9aから据え置きの5,100mAh。

Pixel 9aから据え置きなのは、バッテリーだけではありません。ディスプレイも6.3インチのOLEDで同じ、リフレッシュレートも120Hzで同じ。チップもTensor G4で同じ、8GBメモリも128GB容量も同じ。カメラだって、リア(48MPワイド&13MP超広角)もフロント(13MP)も同じ。 最初の発表から何度も繰り返してますが、Pixel 9aとメインスペックは同じなんです。

実際に2モデルを使って比較してみても、手の中の感覚も使い勝手も同じです。アルミフレームとボタンは、エントリーモデルの割には高級感があります。ディスプレイの明るさもシャープさも文句なし。Android 16もスムースで感度よし。3Dゲームするとフレームレートは落ちますが、それは想定内。カメラも日常でSNSにポストする程度なら十分な画像が撮れます。つまり、別にPixel 10aは悪くないわけです。Pixel 9aと同じ=PIxel 9aがいいスマホだったのでそれも当然なのですが。

ただ、正直、カメラはアプデしてほしかった。このカメラだと、2026年には若干時代遅れな気がしています(とくにズームしたときの画質)。スマホをカメラ機材と考えない人には、これも別に大きな問題ではないのでしょうけれど…。

通常、後から出た同シリーズのスマホってのは、バッテリーやパフォーマンスが強化されており、それゆえにモノとしての寿命が長くなるわけです。が、Pixel 9aとほぼ同じPixel 10aは、Pixel 9aと同じ速さで古くなります。発売された時点でもう1歳。カメラアプデがあれば、0歳スタートできたはずなのに。

文末にサンプルとしてPixel 10a撮影の画像を並べておきます。

体感できないアップグレード

ほぼPIxel 9aなんですが、そこはやはりPIxel 10aはPixel 10a。背面フラット以外にも少し違いはあります。

ほぼ同じディスプレイですが、輝度にアプデあり。PIxel 9aが最大2,700nits(HDRでは1,800nits)だったのに対し、PIxel 10aは最大3,000nits(HDRでは2,000nits)。また、物理的にもディスプレイのカバーガラスがアプデされており、Pixel 9aがGorilla Glass 3だったのに対し、Pixel 10aはCorning Gorilla Glass 7i。

問題は、これらのアプデが実感できないこと。ディスプレイ輝度が10%程度アップしたところで、Disney+やNetflixを見る体験には変化なし。カバーガラスアプデで、落下や傷に強くなったはずですが、レビュー中デニムやジャケットのポケットに入れていたPixel 10aの画面にはうっすら引っ掻き傷がついてしまいました(鍵と一緒に入れてません!)。

体感個人差が出そうなアプデはバッテリー。バッテリー容量自体は同じなのですが、充電スピードがアップグレードしています。PIxel 9aの有線充電が最大23W・ワイヤレス7.5Wだったのに対し、Pixel 10aは有線45W・ワイヤレス10W。これは、有線では96%、ワイヤレスでは33%速度がアップ。十分実感できる変化です。が、個人的に寝ている間に充電するので、僕のライフスタイルだと体感変化ゼロ。出かける前に充電する人なら、30分で50%充電できるのはうれしい変化ですけどね。ただし、それには同梱されていないパワフルな充電器が必要なのでご注意ください。

体感できる機能ダウン

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

Pixel 9aからのダウンではなく、昨年リリースされたPixel 10/ 10 Proからのダウン。それはAI機能。今これだけGeminiをアピールしているわりには、状況に応じて必要な情報を提供するMagic Cueは使えず。これは単純に、PIxel 10aのスペックではパワーが足りないからでしょうね。AIを使った撮影補助ツール「カメラコーチ」など、使えるAI機能ももちろんあるのですが、最新技術にアクセスできるエントリーモデルになれていないのは残念です。

また、磁石を使ったワイヤレス充電Pixelsnapも、Pixel 10aでは対応されませんでした。

総評

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

背面のカメラバンプがフラットになっただけで、ほぼPixel 9a。前モデルからほぼ変化なし。今回はGoogleがんばらなかったな、それが感想。Pixel 9aは価格(499ドル)以上の価値を感じる素晴らしいスマホでした。それに変わりはありません。ただ、それとほぼ同じでPixel 10aとして登場したら、がんばってないなと思っちゃうよねぇ。

また、今年はライバル端末であるAppleのiPhone 17eが、iPhone 16eと価格据え置きで足りなかったところを全て補う最強アップグレードしているので、Googleのがんばってない感がさらに強調されてしまいます。

Pixel 10aはほぼPixel 9a。発表時もハンズオンもレビューでも、その感想が変わることはありませんでした。なので、最後になんでPixel 10aはここアプデしてくれなかったんだろ?ってところをまとめます。

・なんでTensor G5チップのせなかったの?

・なんでPixelsnap対応にしなかったの?

・なんでカメラアプデしなかったの?

いいところ:背面がフラット、充電速度UP

残念なところ:画面サイズが前モデルと同じ、チップ(Tensor G4)も性能も同じ、バッテリーサイズも同じ、Pixelsnap非対応、カメラアプデなし

Image: Raymond Wong / Gizmodo US
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