日本橋の人気シュークリーム店3選 実はスイーツ激戦区だった
香ばしいシュー生地ととろけるカスタードクリームがたっぷり詰まったシンプルながら、奥深いスイーツがシュークリームです。みんなが大好きなシュークリームをこれまで3000個以上、年間で200個以上食べる筋金入りのマニア、シュークリーマン飯塚のおすすめの逸品を紹介する連載「シュークリーマン飯塚のシュークリームハント」。ビジネス街の顔は、仮の姿。一歩踏み込めば、そこは都内屈指のスイーツ激戦区、日本橋。歴史ある景観のなかに、行列の絶えないパティスリーやこだわりの専門店がひっそりと、しかし確かな存在感を放っています。今、東京でも熱い視線を集めるこの街から、選りすぐりのシュークリームを食べられる3店舗をお届けします。
路地裏で出会えるフランス仕込みの至高のシュークリーム『Hiromi & Co.』@日本橋
地下鉄日比谷線「小伝馬町駅」や都営新宿線「馬喰横山駅」から徒歩3分ほど。大通りの喧騒から一本入った静かな路地に、ホワイトで統一され洗練された空間が佇んでいます。ガラス張りの工房から漏れる温かな明かりが目印の『Hiromi & Co.』です。
パティシエの小山弘美さんは、元会社員という経歴の持ち主。企業で3年ほど勤めたのちに「作るのも食べるのも好き」という情熱と、板前であるお父様にも後押しされ、調理師学校へ入学しパティシエの道を志したといいます。
その後、パリのフランス料理店やパティスリーで約5年半の修業を積み、現地で出会ったご主人と共に同店をオープンされました。

『Hiromi & Co.』店内には、旬のフルーツをふんだんに使ったタルトやロールケーキ、バスクチーズケーキ、そして多彩な焼き菓子が美しく並びます

『Hiromi & Co.』「シュークリーム」(490円)「季節のフルーツタルト」(980円)
看板メニューの「シュークリーム」は、北海道産小麦粉と全粒粉を使用した香ばしいシュー皮が特徴。上部にサブレ生地をのせて焼き上げられており、ザクッとした力強い食感を楽しめます。
中には、濃厚な「赤卵」とマダガスカル産バニラビーンズを贅沢に使用し、丁寧に炊き上げられたカスタードクリームが隙間なく詰められています。「とにかくシュークリームが好き!」という小山さんの想いが凝縮された、納得の食べ応えです。

『Hiromi & Co.』「シャインマスカットのシュークリーム」(890円)「いちじくのシュークリーム」(890円)
また、季節のフルーツを主役にした期間限定メニューも外せません。
「いちじくのシュークリーム」は黒いちじくを惜しみなく使用。フレッシュな果肉と、中のコンフィチュールの重奏的な味わいが魅力です。「シャインマスカットのシュークリーム」は大粒で瑞々しいシャインマスカットが贅沢にトッピングされています。(※いずれも過去提供時の価格とメニューです)
5席ほどのカウンター席では、ケーキが作られていく様を間近に眺めながら、至福のシュークリームを堪能できます。作業の合間に気さくに声をかけてくださる小山さんとの会話も楽しいひと時でした。
シュークリームだけでなく、小山さんに惹かれるファンも多いのではないでしょうか。
週3日という限られたチャンスを逃さず、小山さんの情熱が凝縮された至福のシュークリームをぜひ味わってみてください。
店名:『Hiromi & Co.』
住所:東京都中央区日本橋大伝馬町14-8
定休日:日曜日、月曜日、火曜日、水曜日
営業時間:木曜日金曜日は12:00〜19:00、土曜日は12:00〜17:00
イートイン:可
アクセス:地下鉄日比谷線「小伝馬町駅」、都営新宿線「馬喰横山駅」から徒歩約3分
※営業日が「木・金・土」と限られているため、訪れる際は事前の確認をお勧めします。
名門フレンチのDNAを継承するシュークリーム『焼き菓子屋 伊勢利 ESERY』@日本橋
小網町の交差点近く、人形町駅から徒歩3分ほどの場所に店を構えるのが『焼き菓子屋 伊勢利 ESERY』。人形町の人気古民家フレンチ『人形町 伊勢利(ISERI)』のオーナーシェフが手がける焼き菓子専門店です。

『焼き菓子屋 伊勢利 ESERY』
もともとコースの最後を彩る「ミニャルディーズ(小菓子)」として出されていた焼き菓子が評判を呼び、その味をより身近に楽しんでほしいという想いから、テイクアウト専門店として誕生しました。

『焼き菓子屋 伊勢利 ESERY』「シュークリーム」(250円)
しっかりと焼き込まれた厚めの生地は、ザクッ、バリッとした力強い歯ごたえが特徴。「焼き菓子を食べている」という確かな満足感があります。中にはバニラが香る濃厚なカスタードクリームがぎっしり。
フレンチのデザートレシピをベースにしているため、卵のコクが強く非常にリッチな味わいですが、後味は驚くほど上品で軽やかです。
ついつい「もう一つ」と手が伸びてしまう、そんな魅惑の逸品。皆様もきっと、二つ三つと食べられてしまうはずです。

『焼き菓子屋 伊勢利 ESERY』「カヌレ」もぜひ一度味わってほしい
同店を訪れる際は、外側のガリッとした質感が秀逸な「カヌレ」も必見。

『焼き菓子屋 伊勢利 ESERY』「シュークリーム」(250円)注文を受けてからクリームをつめる
フレンチの気品と力強い食感が共鳴する専門店ならではの、本格派シュークリームとフレンチのエッセンスが詰まった焼き菓子の世界を堪能してはいかがでしょうか。
店名:『焼き菓子屋 伊勢利 ESERY』
住所:東京都中央区日本橋堀留町1丁目7−9
定休日:日曜、祝日
営業時間:11:00〜19:00(土曜日のみ18:00まで)
アクセス:地下鉄日比谷線・都営浅草線 人形町駅から徒歩約2分
「和」を耕すお店が辿り着いたシュークリーム『たがやす 人形町店』@日本橋
人形町駅から徒歩1分。街のシンボルである「からくり櫓」の目の前という絶好のロケーションに位置するのが『たがやす 人形町店』です。
店名「たがやす」には、“この地をしっかり耕し、種をまき、豊かな実りを育てたい” そんな想いが込められているそう。
店内の厨房で腕を振るうのは、ザ・リッツ・カールトン大阪やフォーシーズンズホテル丸の内などで長年経験を積んだ店長の中根一氏。メニューの総監修は、大阪の人気店『patissier COICHI』のオーナーシェフ、齋藤耕一氏が務めています。

『たがやす 人形町店』和洋の組み合わせが魅力的なスイーツが並ぶ
店内には、江戸情緒が残る街並みに相応しい「和」の要素を取り入れたスイーツが並びます。特に、木の香りが漂う枡に入った「ティラ枡」は、ココアパウダーで店名の一文字「耕」をあしらった、人形町ならではの粋な逸品です。

『たがやす 人形町店』「シュークリームショコラ」(400円) 「シュークリーム」(360円)
こちらのシュークリームは、生地とクリームの両方に「きび砂糖」と「きび粉」を使用しているのが最大の特徴です。サクサクとしたクッキーのような食感の生地からは、きび粉特有の香ばしさが噛むほどに広がります。
中のカスタードクリームは、もったりとした濃厚な質感ながら、きび砂糖由来のまろやかで奥行きのある甘みによって、上品な後味に仕上がっています。ミルクと卵の絶妙なバランスは、どこか懐かしく、世代を問わず愛される味わいといえるでしょう。
また、土日限定の「シュークリームショコラ」は、舌に余韻が残るほど濃厚。それでいて重すぎない絶妙なバランスのチョコクリームが隙間なくみっちり詰まっています。週末に見かけたら、ぜひ手に取ってほしい逸品です。

『たがやす 人形町店』世代を問わず愛される味わいのシュークリーム
きび砂糖が奏でる滋味深く優しい甘み。熟練の技術が詰まったシュークリームを、ぜひその舌で確かめてみてください。
店名: 『たがやす 人形町店』
住所: 東京都中央区日本橋人形町2丁目2-3 堀口ビル 1F
定休日: 不定休
営業時間: 11:00〜19:00
アクセス:地下鉄日比谷線「人形町駅」(A1出口)から徒歩約1分
※営業時間、料金、季節のメニューなどは取材時のものです。最新の情報はお店にお問い合わせください。

シュークリーマン飯塚
文・写真/シュークリーマン飯塚
仕事を頑張る自分へのご褒美であるシュークリームに魅せられたサラリーマン。
「シュークリーマン飯塚」を名乗り、コンビニから専門店まで、美味しいシュークリームを探し求めて、今までに3000個、年間200個以上食べる(自称)日本一のシュークリームマニア。
Instagram:https://www.instagram.com/daibobiad_chou
