「国民会議」からも排除された参政党 野党からも距離ある“ぼっち”状態でカギ握る「選挙妨害対策」
「我々の飛躍が高市政権を支える」とも
神谷宗幣氏(48)が代表を務める参政党はどこに向かうのか――。
消費税減税問題や給付付き税額控除などについて議論、協議する超党派の会議、いわゆる「国民会議」への参加を断られたのだ。神谷氏はXで
〈『参政党は給付付き税額控除に賛成でないから国民会議には参加させない』とのことです〉
〈政府の給付付き税額控除がどんなものかも明確でないのに、今の段階で賛成できるわけがなく、結局は消費税を固定化しその税率を上げていくことになるのではないかと懸念しています〉
こうした状況に参政党幹事長の安藤裕参院議員はXで
〈しかたがないので、与党に賛成する党派だけでやる『国民会議』ではなく、国会や街頭で消費税の正体をバラしまくることにします〉
と“報復”を宣言している。
先の衆院選で自民党は単独過半数を大きく上回る316議席獲得の大勝を収めた。これはソノ気になれば法案をいくらでも通せることを意味する。高市自民が真っ先に取り掛かったのは、選挙期間中に約束した物価高対策、ひいては減税に向けた議論だった。
そのために超党派の国民会議を設置したのだが、その前段で給付付き税額控除に賛成していない党は“足切り”したわけだ。
政治評論家の有馬晴海氏は本サイトの取材に対し、
「参政党は消費税の段階的な廃止を宣言していますから、食料品のみ2年間の消費税減税をうたう自民党としては、議論になるとどうしても主張が弱くなってしまう。国民からも『参政党の主張のほうがいいのでは』という声が強くなるとマズく、それで国民会議から外したのでしょう」
と分析する。
参政党は当初、保守的な高市早苗首相(64)にラブコールを送ってきた。衆院選前1月11日のぶら下がり取材では、神谷氏は
「高市総理がやりたい政策を実現するために、参政党が飛躍したほうがいい」
「我々の飛躍が高市政権を支えるんだ」
とまで言ってのけていた。
参政党支持者とアンチのトラブルが
ところが、その後、高市政権の“移民容認”の方針に反発する形で対立構図に。衆院選では“反高市”の自民党議員の選挙区だけでなく、全国で190人を擁立したことで、一部からは「高市応援サギ」と揶揄された。
選挙後、神谷氏は政権との距離について
「野党だから何でも反対ではなく、政策ごとに是々非々で向き合っていく」
と強調していたが……。
与党関係者は
「自民党の重鎮の間では、かねてから参政党を危惧する声がある。高市首相も思想的に“参政党と同一”扱いされることを快く思っていない。今後、積極的に(参政党と)絡むことはないのではないか」
と指摘する。
高市自民と参政党の今後を占う意味で注視したいのは、選挙妨害の問題だ。衆院選期間中、参政党の街頭演説にはアンチ集団が押しかけ、演説を妨害するなどのトラブルが起きていた。
神谷氏は2月22日に大阪市内で行った演説で
「本会議で(高市)政権に対して、この点について質問しようと思います。こんなの放置していいのか、という話。われわれがどうこうという話ではなくて、聞く人たちの権利なので、やっぱり守らないとダメ。法治国家として」
と述べた。実際、この日もアンチ集団が“乱入”してきたという。
「神谷氏から選挙妨害対策を求められた高市首相がどう応じるか。表面的な文言で返してしまえば、いよいよ参政党は“反高市”に舵を切るかもしれません」(政界関係者)
一時期より落ちたとはいえ、参政党支持者の“熱”は今も健在だ。先の衆院選では約420万票の比例票を獲得。神谷氏が演説を行えば千人規模の聴衆がすぐに集まる。
「参政党支持者とアンチのトラブルは本当に怖い。大人同士が顔面を5センチほどにまで近づけて大声で言い争っている。少しでも相手に触れれば『暴力だ』とヒートアップ。選挙期間中、警察がかけつけることもあったが、その警官にも悪態をついていた」(衆院選を取材した全国紙記者)
今の国会内で参政党は野党からも与党からも声がかからない“ぼっち”のようなポジションにいる。神谷宗幣というカリスマのもと、党はどう“深化”していくか――。
