SNS上におけるユーザーの活動をシミュレートし、ユーザーに成り代わって投稿を続けることができるAIシステムの特許をMetaが取得したことが分かりました。このモデルは、ユーザーが長期間SNSを利用しない場合に活躍するとされています。

Meta patents AI that takes over a dead person’s account to keep posting and chatting - Dexerto

https://www.dexerto.com/entertainment/meta-patents-ai-that-takes-over-a-dead-persons-account-to-keep-posting-and-chatting-3320326/

特許出願されたモデルは、ユーザーを模倣する形でコンテンツに反応したり、投稿を更新したり、他のユーザーにメッセージを送ったりすることができるとされています。特許によれば、このモデルはユーザーが不在の場合にユーザーをシミュレートするために使用される可能性があるとされていて、ユースケースとしてユーザーの長期休暇や死亡といった状況が想定されているとのことです。

こうしたモデルがユーザーに代わって活動することで、あたかも本人が引き続き活動しているかのように振る舞い、エンゲージメントを維持できるとされています。

特許ではさらに、AIモデルを用いてユーザーの音声通話やビデオ通話までシミュレートする技術といった、より高度な可能性にも言及しています。



こうした技術はFacebookやInstagramといったMetaのプラットフォームを念頭に置いて設計されていると考えられていますが、Metaの広報担当者は「この技術を進める計画はない」と説明し、「特許は製品化されない可能性のあるアイデアや概念を保護するために出願されることが多い」と付け加えたとのことです。

亡くなったユーザーのAIレプリカという概念は、Metaがこれまで行ってきた技術に関する議論の中でも取り上げられています。2023年にMetaのマーク・ザッカーバーグCEOがコンピューター科学者のレックス・フリードマンと実施した対談では、ザッカーバーグ氏は「記憶に触れることで悲しんでいる人々を助けられる方法があるかもしれない」と語りましたが、一方で「そのようなシステムには本人の同意が必要であるべきだと強調し、「そのような考えは不健全なものになる可能性もある」と付け加えていました。

Mark Zuckerberg: What happens after we die? | Lex Fridman Podcast Clips - YouTube

なお、亡くなった人をAIで再現するアイデアはMeta独自のものではなく、既にさまざまな企業が同様の試みを行っています。

ジュディ・ガーランドやローレンス・オリヴィエら亡くなった有名俳優の声で本や記事を読んでくれる読み上げアプリ登場 - GIGAZINE