1人暮らしを始めた娘から「今月のガス代が9000円」と連絡がありました。毎日湯船に浸かっているようですが、シャワーにしたら光熱費は下がりますよね?

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1人暮らしでガス代9000円は、季節や契約内容によっては珍しくありませんが、高めに出ている可能性もあります。結論として、湯船を毎日ためる習慣があるなら、シャワー中心に変えると下がりやすいです。 ただし、シャワーの時間が長いと、湯船とあまり変わらないこともあります。まずはお金の原因が、お湯の使い方なのか、ガスの単価なのかを切り分けるのが近道です。

ガス代9000円が高いかどうかは、まず契約の種類で変わる

娘さんの住まいが都市ガスか、LPガス(プロパン)かで、請求の出方が大きく変わります。特に賃貸のLPガスは、入居者がガス会社を選べない場合があり、料金表を見て初めて高いと気づくケースが問題になっています。消費者庁も、賃貸契約前に料金表の提示を求め、納得して契約するよう注意喚起しています。
すでに入居後でも、できることはあります。検針票(請求書)で、基本料金と従量料金(m3単価)を確認し、ガス会社に料金表の提示を求めましょう。もし単価や請求の説明が不明確なら、地域の消費生活センターに相談する選択肢もあります。まずは、単価が高いせいで9000円なのか、使い過ぎで9000円なのかを分けて考えるのが大切です。

湯船かシャワーかは、使うお湯の量でざっくり見える

湯船は、浴槽にお湯をためる分だけ、まとまった量のお湯を使います。一方シャワーは、時間で量が決まります。目安として、シャワーは1分で約12リットル流れるとされています。
ここから計算すると、シャワー10分で約120リットル、15分で約180リットルです。浴槽1杯分は家庭によって違いますが、一般に200リットル前後のケースが多いので、シャワーを短めにすれば湯船よりお湯の量を抑えやすくなります。
逆に、シャワーが長い人だと、湯船と同じくらいになってしまいます。資源エネルギー庁も、家族4人が4分ずつ使うと浴槽1杯分とほぼ同じになる、と示しています。
つまり、シャワーにすれば必ず安くなる、ではなく、シャワー時間が短いなら安くなりやすい、が現実的な答えです。

湯船を続けるなら、追いだきと保温ロスを減らすだけでも効く

娘さんが湯船に入ること自体がリラックスや体調管理に役立っているなら、無理にやめなくても、やり方を変えるだけで下がる可能性があります。
たとえば、ふたを閉めるだけでもお湯の熱が逃げにくくなります。入浴の間隔が空いて冷めたお湯を追いだきするとガスを使うので、できるだけ間隔を空けない工夫が省エネにつながる、と資源エネルギー庁の省エネ情報でも紹介されています。
また、シャワーは出しっぱなしを避けるのが基本です。45℃のお湯を流す時間を1分短縮すると、ガスと水道の節約につながる、という効果例も示されています。45℃の湯を流す時間を1分間短縮した場合の節約効果は、次のとおりです。
 

年間でガス12.78m3の省エネ
約2,070円の節約
年間で水道4.38m3の節水
約1,140円の節約
原油換算14.82L、CO2削減量28.7kg
合計 約3,210円の節約

出典:経済産業省資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約 
毎日湯船に入るなら、湯量を少し減らす、ふたをする、追いだきを減らす。この3点だけでも、請求額は変わりやすいです。

まず単価を確認し、次にシャワー時間を短くするのが近道

ガス代9000円は、毎日湯船に入っているなら起こり得ますが、LPガスなど契約の単価が高いと、同じ使い方でも請求が跳ね上がる可能性があります。まず検針票で基本料金とm3単価を見て、料金表を確認しましょう。
そのうえで、お湯の使い方を変えるなら、シャワー中心にして時間を短めにするのが効果的です。シャワーは1分で約12リットルなので、10分前後を目安にできると、湯船よりお湯の量を抑えやすくなります。
湯船派なら、ふたと追いだき対策を徹底するだけでも現実的に下げられます。娘さんの生活の快適さを守りつつ、原因を切り分けて手を打てば、ガス代はコントロールしやすくなります。
 

出典

消費者庁 LPガス料金を契約前に確認しましょう
経済産業省 資源エネルギー庁 風呂・トイレ(無理のない省エネ節約
東京都水道局 水の上手な使い方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー