シトロエンが発表したコンセプトカー「ELO」。全長4.1mのコンパクトボディに最大6人が乗車可能

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小型ボディに「6人」乗せる魔法のようなシートレイアウト

 ステランティスの仏ブランド・シトロエンは2025年12月9日、2026年1月のブリュッセルモーターショーでの実車デビューに先駆け、新たなコンセプトカー「ELO(エロ)」を発表しました。

 今回発表されたELOは、「Small is the new big(小さいことは、新しい大きさだ)」をテーマに掲げた、BEV(電気自動車)のコンセプトモデルです。

【画像】超カッコイイ! これが新「ちいさな“6人乗りミニバン”」です!(26枚)

 最大の特徴は、全長4.1mという同社のコンパクトカー「e-C3」と同等のボディサイズでありながら、BEV専用プラットフォームの採用により、最大6人が乗車できる驚異的なパッケージングを実現している点です。

 その秘密は、常識を覆すユニークなシートレイアウトにあります。基本となる標準モデルは4人乗り仕様ですが、運転席は車体の中央(センター)に配置される1人席です。

 これによりドライバーは180度のパノラマ視界を得られるほか、後席の乗員ともコミュニケーションが取りやすい設計となっています。2列目には、横並びに3人が座れるベンチシートが配置されており、通常時は前1人+後ろ3人というレイアウトをとります。

 ここからがELOの真骨頂です。6人乗車が必要な場合、2列目の左右シート下に隠された2つの追加シートを展開します。この追加シートは、中央の運転席の斜め後ろ(運転席と2列目の間)に展開される仕組みになっており、これにより1列目(1人)+補助席(2人)+2列目(3人)という、極めて斬新な1+2+3の6人乗りレイアウトが完成します。

 この6人乗り状態でも、トランクスペースが犠牲にならないよう工夫されている点も特徴です。

 インテリアは「REST(休息)」「PLAY(遊び)」「WORK(仕事)」の頭文字から名付けられた車名の通り、移動以外の用途にも柔軟に対応します。

 運転席は360度回転可能で、デスクワークや後席との会話に対応するほか、スポーツ用品店「デカトロン」と共同開発したエアマットレスを使えば、大人2名が就寝可能なベッドルームにも変身します。

 さらに、従来のダッシュボードを廃止し、情報はフロントガラス上の透明スクリーンに投影する新技術を採用。ステアリングは1955年の名車「DS」を現代的に再解釈した一本スポークのデザインを、3Dプリント技術で実現しています。

 外観は、SUVの力強さとミニバンの居住性を融合させたシルエットで、リサイクル素材を使用したバンパーや、アシンメトリー(非対称)なダブルテールゲートなど、機能とデザインを両立させています。  

 タイニーハウス(小さな家)のような心地よさと、MPVの実用性を兼ね備えたELOは、2026年1月9日に開幕するブリュッセルモーターショーでワールドプレミアを迎える予定です。