鹿児島読売テレビ

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 太平洋戦争末期、特攻作戦に異を唱え戦い抜いた「芙蓉部隊」の戦没者慰霊祭が、曽於市で行われました。慰霊祭には、軍の方針に抗った指揮官の長女も参列し、80年前の父の覚悟に思いをはせました。

 曽於市で開かれた慰霊祭には、芙蓉部隊の隊員の遺族や地元で語り継ぐ活動をしている市民団体など約80人が参列しました。

 芙蓉部隊は、難易度の高い夜間攻撃を専門とした部隊です。率いた美濃部正少佐は、旧日本軍がとった特攻作戦に異を唱え、終戦まで信念を貫き戦い続けました。慰霊祭では、地元の中学生が平和への思いを綴ったメッセージを朗読しました。19歳で命を落とした隊員の甥が、追悼の言葉を述べました。

(渡辺 広晴さん)
「おじさんの家族との最後の別れは、部隊からの召集電報を受け取ったときに居合わせた幼い弟一人だけだったそうですね」

 美濃部少佐の長女も静岡から駆け付けました。

(中野桂子さん)
「(部下を)無駄死にさせたくないという思いが強かったと思う。もう二度と同じような戦争が起こらないでほしい」

部隊の戦没者は105人。参列者は隊員を偲び、平和への誓いを新たにしました。