リーズでの現状について語った田中。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 昨シーズン、プレミアリーグ昇格に大きく貢献し、チームの年間MVPに輝いたリーズ所属の日本代表MF田中碧が窮地に陥っている。

 開幕2試合はスタメンに名を連ねたものの、2戦目のアーセナル戦で負傷し、その後の2試合を欠場。その間に、新加入のシェーン・ロングスタッフが評価を上げたため、復帰後も途中出場が続いているのだ。

 日本代表に合流した田中は、6日の囲み取材で、自身の現状についてこう語った。

「大前提に悔しいっていうのはありますけど、プレミアリーグはそういうとこだし。自分のチームに限らず、どのチーム見ても、試合出てない選手が、圧倒的なクオリティ持っているのはすごく感じるんで。まだ7試合ですし」

「自分が最初(開幕節)のエバートン戦やアーセナル戦に出てなかったら、多少焦りもあるんですけど。課題はたくさんありますけど、自分の中でできるという感覚もあるんで、出た時にやればいいかなと思ってますね」
 
 そう口にしながらも、バックアッパーへの降格はやはり精神的にこたえたようだ。「メンタル的にきつかった部分もあった」と本音を吐露している。

「久々に『どん底を見た』じゃないですけど、怪我したのも含めて、だいぶきつかったというのがあった。ある意味で吹っ切れて、自分のやるべきことをやればいいかなというのもあります」

「プレミアリーグで試合をできるのが、個人的にはもう毎試合毎試合ワクワクしてるんで。出られないのは圧倒的に悔しいとはいえ、仮にベンチだった時でも、10分でも20分でも試合に出るのはどれだけ自分にとって楽しみなことなのかはすごく感じてるんで。出た時にやって結果を残して」

 27歳のMFは「開幕でスタメン出るのも簡単じゃなかったですし、自分の力で掴み取ったわけなんで。どの選手もいい選手ですし、ただ自分だけどちらかというと違うタイプなので、自分の特徴というのをより出していければいいかなと思います」と前を向いた。

「どん底」と言いながらも、言葉の節々から世界最高峰の舞台でプレーしたからこその手応えも伝わってきた。出場機会を与えられれば、十分にやれる――。自信は決して揺らいでいない。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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