“24歳”でA代表初招集「遅すぎた」。スタートラインに立った斉藤光毅は英2部で充実の日々。挑戦の1年はここからが本番だ【現地発】
日本サッカー協会は、パラグアイ&ブラジルと対戦する10月シリーズの日本代表メンバーを2日に発表。U-16日本代表に選出以来、各年代代表に名を連ね、パリ五輪を戦ったU-23日本代表では10番を背負った斉藤が、ついにA代表初招集を受けた。斉藤は「嬉しい」と率直な思いを口にした。
「(A代表には)本当にずっと入りたかった。素直に嬉しいです。ただ、まだ選ばれただけ。ここから活躍しないと意味がないですし、気合いが入っています。気負いすぎないようにしながらも、自分のプレーを出していけば絶対できると思っています」
「A代表はずっと目ざしてきた。選ばれないといけないとずっと思ってやってきて、自分の中では遅すぎたと思ってます。自分をサポートしてる人たちからすれば、『やっとか』という感じだと思う。(24歳で初招集が)自分の実力だし、成長していかないといけない。今回、やっとスタートラインに立てたので、これを通過点にするためにも結果を残さないといけない」
斉藤は昨季終盤の4月に右肩を負傷。若手中心で臨んだ6月シリーズは選外だった。肩の怪我は手術を必要とし、術後は2か月にわたりリハビリに励んだ。苦しい時期を乗り越えての初招集となった。
「昨シーズンの終盤に肩を怪我して(A代表の6月シリーズに)入れなかった。オフシーズンも2か月ぐらいリハビリしていました。でもオフシーズンだったのが不幸中の幸い。この期間で回復できて良かったです」
さらに今夏の移籍期間に、QPRへ完全移籍を果たした。QPRは昨季にレンタルで在籍していたクラブであり、所属先のベルギー2部ロンメルSK、そして所有先のシティ・フットボール・グループから完全移籍した形となる。シティ・フットボール・グループとは、マンチェスター・シティを筆頭とする世界的なサッカー事業グループである。
それまでもQPR移籍の可能性はたびたび報じられていたが、契約が成立したのは市場閉幕が迫った8月25日だった。斉藤は今季開幕前の移籍を目ざしていたものの、クラブ間交渉が長引いたという。
「自分はプレーヤーなので、“上に行きたい”気持ちはもちろんあります。そのなかで、シティ側が設定した移籍金と、QPRの提示額の交渉が長引いた。自分の怪我を含めて本当に色々なことが重なり、ギリギリに決まりました。今回、移籍の難しさを感じましたね」
QPR加入後は、チームの主力として活躍している。再デビュー戦となった8月31日のチャールトン戦では、ドリブル突破から鮮やかにゴールを決めた。それ以降は5試合中4試合でスタメン出場を果たし、攻撃を牽引する存在となっている。
今回の10月シリーズの対戦相手であるブラジル代表には、プレミアリーグでプレーする選手が多い。招集リストにはFWガブリエル・マルティネッリ(アーセナル)、FWリシャルリソン(トッテナム)、MFブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)、DFガブリエル・マガリャンイス(アーセナル)らが名を連ねる。イングランドでプレーする斉藤にとっても、馴染み深い顔ぶれが揃う。24歳のサムライ戦士は「楽しみ」と語りながらも、気を引き締めた。
「どの相手であっても、今回の代表戦は楽しみです。ブラジルは強豪国ですが、自分たちの力を出せば勝てる相手だと思う。自分自身も、良いプレーができれば活躍できると思います」
