東京で味わえる北海道の海鮮5選 幸せな“地獄”があった!
カニ、エビ、貝といった海鮮、鹿、羊といった肉類、乳製品や小麦粉を使ったパスタ.さらに今や全国的な人気を誇るスープカレーまで。北海道の食材をふんだんに使った飲食店や本店を北海道に置く東京のお店を集めました。今回は、その中でも北海道の海鮮を存分に楽しめる人気店をご紹介。夏の最後に、小さくておいしい北海道グルメ旅はいかがですか?
根室直送のカニでお腹を満たす幸せな地獄『かに地獄新橋』@新橋
ギョッとするのは店名のインパクトだけじゃない。市場さながら店頭に並ぶカニ、カニ、カニ!
そう、ジョッキにも堂々と書かれた「蟹で満腹もう地獄」こそが店のキャッチコピー。高級に思われがちなカニを気軽な雰囲気でなるべくお値打ちにじゃんじゃん食ベて満腹地獄になる酒場を目指しているとか。
根室直送のカニは常時3〜4種、本タラバなど水揚げされた生を船上で瞬間冷凍しているから現地の味そのままだ。自分の目で見て選べる量り売りも楽しいシステムで、調理法は「焼き」か「茹で」。
本タラバ蟹(100g)1570円

『かに地獄 新橋』本タラバ蟹100g 1570円 ※写真は480gで約7500円 太くて見事な身は本タラバならではの迫力。食べ頃を見極めてスタッフが剥いてくれる
まあご覧くださいよ、焼台に鎮座する極太生タラバを。殻の際までぎっちり詰まったプリプリの身が口中を席巻する感動たるや、あふれるエキスも1滴残らずチュッとやりたい。そしてカニあるある問題、面倒な殻剥きもここなら大丈夫。素材を熟知したスタッフが我々の見逃しがちな身もキレイに剥いてくれるんですから。
他にも甲羅焼きに釜飯……堪能して“かに地獄”に堕ちるべし!

『かに地獄 新橋』店長 村田光広さん
店長:村田光広さん「店は地下1階のほか、2階にフロアがあります」

『かに地獄 新橋』
[店名]『かに地獄新橋』
[住所]東京都港区新橋2-16-1ニュー新橋ビル地下1階・2階
[電話]03-3502-6101
[営業時間]地下1階:17時〜23時半※土・日・祝12時〜、2階:16時〜23時半
[休日]奇数月の第2日
[交通]JR山手線ほか新橋駅烏森口から徒歩1分
昭和48年創業。地元に根付く北海道料理の人気店『北海道料理藤半』@大井町
皿の上に北海道の海の幸が大集合。この日は根室の赤ウニに増毛のボタンエビ、厚岸のツブ貝……道産オンパレードにもう涙目だ。
本日の刺身盛り合わせ1人前2500円前後〜(生ほっけ、水蛸、ボタンエビ、本マグロ、赤ウニ、北海ツブ貝)

『北海道料理 藤半』本日の刺身盛り合わせ 1人前 2500円前後〜(写真は特上(時価)で約3人前。取材時は1人前 約3500円) ※生ほっけ、水蛸、ボタンエビ、本マグロ、赤ウニ、北海ツブ貝 珍しい生ホッケ(写真右斜め上)はしなやかな身で脂がのっている。入荷がない日も
とりわけ函館の生ホッケには唸った。足が早いためその刺身を東京で出す店が少ないのは周知の通り。けれどここでは生を活締めして直送してるから鮮度も良く、脂が乗った身は旨みも濃厚。東京にいながらはるばる来たぜ函館♪気分を味わえるとあって有難みが違うのだ。
週に数回届く魚はほぼ天然物、産地は冒頭の地域以外も尾岱沼や余市など幅広い。そんな地元と太いパイプを持つ店主が根室出身の佐藤さん。
「海水が冷たいから魚の身が締まり、旨みも凝縮しておいしいんですよ」と故郷の食材にドンと胸を張る。加えてザンギなど郷土料理も揃うとなれば、そりゃ道産子も通うわなぁ。

『北海道料理 藤半』店主 佐藤洋司さん
店主:佐藤洋司さん「皆が喜んでくれるのが一番のやりがいです」

『北海道料理 藤半』
[店名]『北海道料理藤半』
[住所]東京都品川区東大井5-14-19中川ビル1階
[電話]03-3471-6888
[営業時間]17時〜23時(揚げ物:21時半LO、その他料理:22時LO)
[休日]日、第3日・月は連休
[交通]JR京浜東北線ほか大井町駅中央改札などから徒歩3分
道産つまみも風情も抜群の老舗酒場『北海道料理三平』@大塚
函館出身の翼弘さんと、網走出身の冨美子さんが東京で出会い、この店を開いたのはおよそ半世紀も前のこと。今では息子の晃一さんが跡を継ぎ、しかと暖簾を守っている。
自慢はもちろん北海道から届く海の幸だ。濃厚な甘みのウニに歯応えのいい貝類やタコ。清々しい磯の香りに雄大な海の風景が目に浮かぶ。
生ウニ刺3080円、水タコ刺825円

『北海道料理 三平』(左手前から時計回りに)水タコ刺 825円、つぶ貝刺 990円、生ウニ刺 3080円 刺身は道産を中心にラインナップ
さらには手間を込めた一品料理も上々だ。晃一さんのアイディアから生まれた焼売は、生のホッケをすり身にしてから皮で包み、ふんわり優しい口当りと共に品のいい甘みが膨らんでくる。
他にも道産食材がびっしり並んだ手書きメニューもあって、かの地の旬を大塚に居ながらにして味わえるのだ。とはいえ気張ったところはひとつもない。一見にも常連にも分け隔てない、粋な酒場の風情が何ともいえず心地いい。

『北海道料理 三平』2代目 佐藤晃一さん
2代目:佐藤晃一さん「ザンギやイカ飯など気軽な郷土料理もあります」

『北海道料理 三平』
[店名]『北海道料理三平』
[住所]東京都豊島区南大塚2-42-3サニーヒルズ南大塚1階
[電話]03-3946-6237
[営業時間]17時〜23時(22時LO)
[休日]日・祝
[交通]JR山手線大塚駅南口から徒歩2分
道民も驚く食材の質の良さ&地元愛を味わう『北海道鮮魚と炭火炉端焼ふれあ』@門前仲町
飲食店をやるなら北海道食材をメインにしようと決めていたという。何せ店主は函館生まれ。地元愛の強さと食材への熱意は料理を味わえば明快だろう。
例えば真ホッケの炭火焼。脂がのった特大を函館の仲卸から厳選して仕入れており、炭の強火で香ばしく焼いた身は肉厚でしっとり。そこへ地酒をきゅっと流し込めばたちまち北の酒場のしっぽり感に包まれて……くっ、たまらん。
特大!真ホッケ開き1枚2068円

『北海道鮮魚と炭火炉端焼 ふれあ』特大!真ホッケ開き1枚 2068円 皿からはみ出るほどの特大サイズ。ホクホクの身は酒を呼ぶ。北海道の地酒も多数
さらにほとんどの客が注文するのが北海道の旬魚を中心とした刺盛りだ。生簀から取り出したばかりの活貝など鮮度と旨さは言わずもがな。
どのひと皿にも生産者の顔が見える本物の食材をきちんと提供したいという思いがあふれている。そんな愛ある料理に集まってくる客もまた北海道好きばかりだそうで、類は友を呼ぶとはこのことですね。

『北海道鮮魚と炭火炉端焼 ふれあ』女将 佐藤弘子さん
女将:佐藤弘子さん「北海道の優れた食材の料理を気軽に楽しんでください」

『北海道鮮魚と炭火炉端焼 ふれあ』
[店名]『北海道鮮魚と炭火炉端焼ふれあ』
[住所]東京都江東区富岡1-4-10門前仲町リバーハイツ1階
[電話]03-5875-8131
[営業時間]18時〜23時(最終入店21時半)、土・日・祝:17時〜22時(最終入店20時半)
[休日]月、他不定休
[交通]地下鉄東西線ほか門前仲町駅2番出口から徒歩2分
寿司の街・小樽の魚介を銀座で愛でる口福『おたる政寿司銀座』@銀座
寿司の街として知られる小樽。その中心にある「寿司屋通り」の成り立ちに関わったひとりが、『おたる政寿司本店』の2代目。そんな小樽の名店の味を、遥か遠く銀座で気軽に味わえるのがここ。
小樽6600円(ランチ)

『おたる政寿司 銀座』小樽 6600円(ランチ) 握りの内容は仕入れによって変わる。エゾバフンウニやホタテ、ボタンエビのほか、海老みその軍艦など他にないネタもちらほら。水ダコの頭は、中段右側から2つめ、海苔の帯を巻いた握り
浜茹でした水ダコの頭など、ちょっとレアなネタもあって、「なるほど江戸前とは一味違う」と思わせるオツな寿司との出合いがある。握りだけじゃなく、一品料理もまた個性派揃い。例えば、漁師の食べ方からヒントを得たというイカそうめん。ツユにうずらの卵の黄身とウニを溶いて食べるのだが、これがまた上品な味わい。
このツユ、実は地元・小樽の蕎麦屋の主人に、何度もお願いして教わったという特製。そう聞けば思わずへぇ〜と声が漏れた。小樽らしい“食”のトリビアが、あちこちに散りばめられた楽しい一軒だ。

『おたる政寿司 銀座』店長 朝倉健次さん
店長:朝倉健次さん「握りも、一品もおたるの本店と同じ“エゾ前”をお出しします」

『おたる政寿司 銀座』
[店名]『おたる政寿司銀座』
[住所]東京都中央区銀座1-7-7POLAGINZAビル10階
[電話]03- 6732-1144
[営業時間]11時半〜15時(14時半LO)、17時半〜22時(21時LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄有楽町線銀座一丁目駅7番出口から徒歩1分
撮影/浅沼ノア(かに地獄、藤半)、西崎進也(三平、おたる政寿司)、鵜澤昭彦(ふれあ)、取材/肥田木奈々(かに地獄、藤半、ふれあ)、菜々山いく子(三平)、岡本ジュン(おたる政寿司)

『おとなの週末』2025年9月号
※月刊情報誌『おとなの週末』2025年9月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「空港は旅の目的地にもなりうる、北海道・新千歳空港のグルメ6選! 寿司もスープカレーも堪能できる」では、北海道・新千歳空港のグルメをレポートしています。
