やけどをした時のチェック項目


単純にやけどと言っても、患部の状態によって対処法はさまざまです。
もしやけどをしてしまったら、まずは以下の点についてチェックして、セルフケア可能か受診すべきか判断してみましょう。


応急処置について


何はともあれ、まずは患部を冷やすことが大切です。流水などで5分程度、やけど部位を冷やしましょう。氷などを使う場合は、氷が直接皮膚に当たらないように工夫して冷やしてください。
やけどの範囲が広い場合も同じく冷やすことが大切ですが、例えば、冷たいシャワーを全身に浴びると体が冷えすぎてしまう場合も考えられますので、適度に保温しながら患部を冷やします。

もし、服を着たままやけどをしてしまった場合は、必ず衣類の上から冷やしましょう。慌てて服を脱いでしまうと、水ぶくれが破れて痛みが増してしまうおそれがあるためです。
いずれの場合も、少しでも熱いものに触れている時間を短くするのが重要なポイントと言えます。



低温やけどと通常のやけどの違い


低温やけどとは、熱湯など熱いものに触れて起こる通常のやけどとは違い、44~50℃くらいの体温より少し高い温度のものに長時間触れることによって起こるやけどです。
低温やけどは症状は軽そうでも実は皮下組織まで損傷が及んでいる可能性もあるため、発見した場合はすぐに痛みがなくなるまで流水で冷やしてください。また、そのまま放置せず病院を受診するようにしましょう。


病院へ行くかどうかの判断について


患部を冷やしたあと、どのような症状が残っているかによって、受診すべきかセルフケアで間に合うか判断します。
セルフケアで対応できるのは軽度のやけどのみです。大きな水ぶくれができたり、痛みを感じないほどの激しいやけどになってしまった場合は、迷わず受診してください。

受診する診療科については、皮膚科が一般的ですが、近隣にない場合は救急外来のある病院や、子どもなら小児科でも対応してくれます。病院・医院では「ゲンタシン軟膏」などの抗生剤の塗り薬や、「リンデロンV軟膏」のようなステロイド配合の塗り薬が処方される場合が多いでしょう。

医師・薬剤師の指示にしたがって、適切に塗布を続けることで早めの治癒につながります。


水ぶくれができてしまったときには非粘着性のパッドで対処
やけどにより水ぶくれができてしまった場合は、基本的には皮膚科など専門の病院で治療することをおすすめします。それまで水ぶくれは潰さないように保護しておきましょう。水ぶくれを潰してしまうとそこから雑菌が入ってしまい感染のリスクが高まるからです。水ぶくれの周囲は清潔に保ち、非粘着性のパッドなどで保護しておきましょう。絆創膏やテープなどで保護すると剥がすときに水ぶくれが破れてしまう恐れがあります。


セルフケアで使える薬の選び方・ポイント




軽いやけどの場合は、市販の薬でセルフケアが可能です。
やけどの状態によって、以下のようなポイントで薬を選んでみてください。判断がつかない場合は、ドラッグストアなどで薬剤師や登録販売者に相談してみるのもおすすめです。


実際に薬剤師が選んだ薬を見たい方はこちらへ


水ぶくれのない軽いやけどにはクロルヘキシジングルコン酸塩液


水ぶくれは無くても、やけどを負った皮膚は、赤み、かゆみ、痛みを引き起こし炎症が起こっています。皮膚のバリアも壊され、免疫力の低下が懸念される状態です。 軽いやけどには皮膚を保護し、炎症を抑えてくれる塗り薬がおすすめです。
クロルヘキシジングルコン酸塩液は殺菌・消毒薬として広く用いられている成分で、低下した皮膚のバリア機能から細菌等の繁殖を抑えてくれます。

水ぶくれが破れてしまったときにはワセリン


水ぶくれが破けてしまった際は、家庭で対処できるやけどのレベルを超えていないことを確認し、家庭での対処が可能であれば、患部を保護する事が大事になります。その為にはワセリンの皮膚保護作用がおすすめです。また、細菌感染などを防ぐために、殺菌成分を有する市販薬を活用してください。

やけど跡ならヘパリン類似物質配合


やけど跡になると、やけど直後のような手当ては必要なくなります。そのまま放っておいても、徐々に薄くなる場合がほとんどです。ただし、やけど跡の大きさや場所によっては、見た目美容の面で気になることも多いですよね。

そんな気になるやけど跡におすすめなのが、ヘパリン類似物質を配合した塗り薬です。

ヘパリン類似物質は、皮膚のターンオーバーを促し、多少の時間はかかるものの皮膚をきれいな状態へ導きます。 ヘパリン類似物質単剤の薬でももちろん構いませんが、傷跡・やけど跡専用の薬には皮膚の修復力を助けたり、炎症を抑える効果のある、+αのケア成分が配合されています。

やけど跡の状態に合わせて、適切な薬を選択しましょう。







やけどは身近に起こる外傷の1つですので、対処法を身につけておくことで自分自身や家族を守ることができるでしょう。いざという時のために、やけどに使える市販薬は常備しておくのがおすすめです。

やけど跡におすすめのヘパリン類似物質の軟膏は、やけど以外のデイリーケアにも役立ちます。今回の記事を参考にしていただき、やけどへの対処法を身につけて、万一の際は正しいケアを行えるようにしましょう。