2025年5月13日、GoogleがAndroid向けUXデザインの「Material 3 Expressive」を発表しました。これはAndroid OSのアイコンやツールバー、ボタンなどのデザインに統一性を持たせるためのデザイン基準で「感情に訴えかけるUX」を実現するとのことです。

Google launches Material 3 Expressive redesign for Android, Wear OS devices

https://blog.google/products/android/material-3-expressive-android-wearos-launch/

Start building with Material 3 Expressive - Material Design

https://m3.material.io/blog/building-with-m3-expressive

Introducing: Material 3 Expressive - YouTube

The Android Show: I/O Edition | Expressive Design - YouTube

Material 3 Expressiveは、基本的には2021年に発表されたMaterial You(Material Design 3)のアップデート版です。Googleは「新バージョンではなく、Material Design 4でもなく、Material Design 3を廃止するつもりもない」と伝えています。

アップデートによって、ボタンの形状が一部変わったり、文字が揃えられたり、ボタンの中にアイコンと文字が併記されたりするようになりました。また、各種ボタンに触れたときに再生される動き(アニメーション)にも変更が加えられています。Googleによると、「この変更によりアニメーションを明確かつ予測可能なものにする」とのことです。

例えば、画面上に浮いているように見えるボタン「Floating Action Button(FAB)」は、過去のデザインから書体が変えられた上で文字サイズが大きく調整され、ボタン自体のサイズもオリジナルの56dpに加えて80dpおよび96dpが追加されました。



何かを読み込んでいるときに表示されるインジケーターには新しいデザインが追加されています。このインジケーターは、待ち時間がわかっているとき、わかっていないとき、待ち時間が短い(200ミリ秒から5秒)のか、長い(5秒以上)のかによって使うべきデザインが決まっています。以下は、待ち時間が不確定で、5秒以内に読み込みが完了すると予想されるときに使用されるデザインです。

インジケーターの形状にはフラットと波形の2種類があります。以下は従来通りのフラット。

以下は波形です。Googleによると、「波形を使用すると、長いプロセスでも待ち時間を感じさせず、より表現力豊かにできる」とのことです。

また、アイコンやアニメーションの表示に使用できる35個の新しい図形も追加されます。



Material 3 Expressiveは、Material Youと同様、Androidシステムだけでなくさまざまなアプリに取り入れることができます。Androidの設定で端末の表示色を変えるとアプリ内の表示色も連動して変わるという動作もするため、もしAndroidでアプリ内の表示色が意図しないものに変わった場合、それはMaterial Youの影響である可能性があります。

Material 3 ExpressiveはAndroid 16およびWear OS 6対応デバイス向けに展開されます。Android 16は2025年6月頃、Wear OS 6は2025年後半に正式リリースされる予定となっています。