“1年続けばすごい…”「ジョフウ」セラピストが抱える背景”やりがい”を感じる瞬間とは?

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「ドラマを見て“ジョフウ”を初めて検索した」「セラピストさんってものすごく紳士…すごい職業なんだなと実感」「男としても学びが多い」と話題!
テレ東では、ドラマチューズ!「ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜」(毎週火曜深夜24時30分)を放送中。

【動画】「ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜」最新話

原作は、ヤチナツ氏の著書『真・女性に風俗って必要ですか?〜女性用風俗店の裏方やったら人生いろいろ変わった件〜』(新潮社)。
昨今注目を集める女性用風俗・通称 女風(ジョフウ)のリアルを、裏方で働く主人公・アカリ(山崎紘菜)を軸に、明るく健やかに描く。


「テレ東プラス」は、原作者・ヤチナツ氏を取材。インタビュー後編では、変容しつつある日本の性、ジョフウで働くセラピストたちの背景について話を聞く。

※「ジョフウ」のリアルに迫ったンタビュー前編はコチラ!

“性的なこと”に興味があるかどうかがセックスレスの重要なカギ


――世の中に「草食化」という言葉が浸透して久しいですが、先生はこのような現象にどのような見解をお持ちですか?

「娯楽が豊富にあるので仕方ないことだと思います。他者と深く関わらない寂しさも時にはあると思いますが、その寂しさに対して目をつぶれるぐらいの娯楽がたくさんある、そしてそういう事実はもう変えようがありません。ただそういう世の中だし、しかたがないと思う反面、個人的には“良くないな”とも思ってしまいます。
私は恋愛がとても好きなので、自分の選択肢の中では、恋愛しないというのはあり得ない。でもこればかりはそれぞれ見えている世界が違うので、説得しようもないんですよね」

――確かに、日本人の性が変わっていく一端として、そういう背景はあるかもしれません。
原作では、セックスレスになってしまった夫婦がセラピストの手ほどきを受けて復活する…というエピソードも登場します。今の日本では、パートナー間でのセックスレスも加速しているように見受けられ、結婚後、すぐにレスになってしまう人も。

「どうなんですかね。でも、どちらか片方が性に対して好奇心旺盛でレスに悩んでいる場合は、素直に『したい』と言えばいいのかなと。ただ、奥ゆかしい日本人の性質として、セックスしたい時に『したい』とは、やはり言いづらい。しっかり伝えられるのであれば、もう少し問題解決につながるのかなと。

カウンセラーではないのでアドバイスはできませんが、参考までに私自身について話すと、セックス難民になりたくないと思っているので、夫とは、一緒に住み始めてからも別々の部屋を持ち、寝る時も別々。お互いの”好き”をできるだけ細く長く、新鮮さを保つためにという感じでしょうか。いつまでも恋愛の気持ちを生かしておくために」

――なるほど!  “寝室を一緒にした方が誘いやすいのかな”と思っていましたが、あえてすれ違う感じを大切に…そういうパターンもありますね。

「ただ寝室が一緒だと、誘いやすいですよね。でも結局のところ、セックスレスになるかどうかって、性的なことに興味があるかどうかだと思います。だからもし恥ずかしくて、直接誘えないのだとしたら、LINEでメッセージを送る、いっそGoogleカレンダーで予定を組むくらいがいいんじゃないかなと思います(笑)」

――昔はセックスの意思表示を「YES・NO枕」とか……昭和すぎますかね(笑)。

「聞いたことはあるような(笑)。でも、他の夫婦の話を聞くと面白いですよ。例えば、知人の場合、したい時は、寝室にいっぱい置いてあるぬいぐるみにシーツをかけて目隠ししておくらしいんですよ。“目隠ししてるから、今日はする日か!”みたいな」

――確かに、見られている感じがしますよね(笑)。

セラピストたちは“自分は何ができるか”セールスポイントを探している。


――前編に続いて「ジョフウ」の話になりますが、ヤチナツさんが取材を進める中で知った“優良店の見分け方”みたいなのものはありますか?

「これも優良店と言うよりは、私の個人的な見解ですが、セラピストがランキングにこだわりすぎるお店はどうなのかなというのはあります。取材する中で、推しのセラピストに『俺、もうちょっとでランキングが上がるんだけど…』みたいな話をされた方がいて、正直お客さんとしては“そんなこと言われても…”という感じじゃないですか。それよりもプロとして、しっかりお客さんのことを見てあげてと思ってしまいます。なので、あまりランキングにがっついていないお店の方がいいのかなと。
ただこれも一概には言えなくて、あくまでお客さんの好みなんですよね。推し活が好きな人や応援してあげたいと思う人は、推しをランキング上位に上げてあげるのも楽しみの一つかもしれないですし」

▲「ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜」第4話より

――取材する中で、印象に残っているセラピストはいますか?

「年配のサラリーマンの方で、セラピストとしての“口でのご奉仕”をマスターするために塾に通って称号を得る、という方がいました。セラピストはみんな、若くて背が高くてカッコいいのが当たり前だから、差別化を図るのが大切なんですよね。なので彼だけではなく、みんなそれぞれ“自分は何ができるか”いわゆるセールスポイントを探しています。ちなみに、年配のセラピストさんも、結構存在します。
あとは、バンドで名を上げることを目指しながら、セラピストをやっていた方もいました。今はもう、バンド活動に注力すると言って辞めています」

――セラピストが定着するというのは、難しいことなのでしょうか。

「“1年続いたらすごい”そんな世界だと思います。女の人が怖くなって辞めるというのも聞いたことがあります」

――セラピストの皆さんは、やりがいをどこに感じているのでしょう。

「取材する中で耳にしたことではありますが、人には話しづらい性的な悩みや、誰にも言えない悩みに寄り添ってあげられる…そういう“人助け”みたいなところに感じているのかもしれません。」

――年齢に関係なく、試したいなと思っていたり、性について悩んでいたりする人は一定層いるものの、なかなかその一歩が踏み出せない…。そういう人も多いのではないかと想像します。
また、一度、性を解放してしまったら、ハマってもう止められなくなるのではないか…という懸念も。もっとライトに考えて、エンタメ感覚で臨むべきですか?

「そうですね。あまり深く考えず、アトラクション感覚で、酔っぱらった勢いで友達と一緒に呼ぶみたいな、そういうライトな使い方がいいんじゃないかなと思います。取材する中でも、友達と2人で飲んだ後、それぞれラブホに部屋を借りてセラピストを呼んだという話を聞きました。

あと一つアドバイスするのであれば、自分に合うセラピを見つけるまで何回か使わないと、ジョフウをうまく使えないと思うんですよ。なので、最初からハマらないような気がします。“男の人にチヤホヤされていい時間だったな”と感じる程度かなと。いろいろなタイプがいるので、合うセラピストは必ず見つかると思います」

――最後にドラマを見ている視聴者の方にメッセージをお願いします。

「脚本家の方に『ギャグをいっぱい入れてください』とお願いしたらその通りになっていたので、お話と合わせてその辺も楽しんでいただけると思います。
個人的にトータルテンボスさんが好きなんですけど、トータルさんのラジオで、時折ジョフウの話が出てきて、『使いたいけど、女性が男性にお金を払って施術してもらうなんて終わりな気がする』という方もいて、“そんな風に思う人もいるんだ”とびっくりして、ちょっとショックだったんですよね。
なので、ドラマを自分事として見てもらえたら面白いのかなと。全然別の世界の話ではなく、誰でも簡単に選べる世界なんだよと感じてもらえたらいいなと思います」

【ヤチナツ プロフィール】
1992年生まれ。石川県出身。著書に、さわやかエッチな赤裸々女子会マンガ 『20時過ぎの報告会』 (KADOKAWA)『真・女性に風俗って必要ですか?』(新潮社)など。

【第3話を好評配信中】


モニターで高評価を貰ったタロ(藤林泰也)だが、その後指名が入らずに悩んでいた。そんな中パラディーソに「セラピストと夫婦の3人でもいいですか?」と新たな依頼が入る。戸惑うアカリ(山崎紘菜)だがミホ(久住小春)は全然アリ!とカップルコースで対応することに。そこへセラピストのマルニ(松本大輝)から「お客さんの部屋に閉じ込められた」と助けを求める電話が入り…!?