スクリーンセーバーを使用する意味はまだ残っているのか?

スクリーンセーバーはPCを一定時間操作していない場合にアニメーションを表示する機能です。WindowsやMacにはスクリーンセーバーが標準搭載されており、多くのLinuxディストリビューションにもスクリーンセーバーが提供されているものの、使用率は高くありません。それでも現代のPCにスクリーンセーバーが搭載されている意味を、ジャーナリストのジャスティン・ポット氏が考察しています。
https://www.popsci.com/diy/should-i-use-a-screensaver/

本来、スクリーンセーバーはブラウン管ディスプレイの保護を目的に開発されました。ブラウン管ディスプレイでは、同じ内容を長時間表示するとその表示が残り続ける「焼き付き」が発生します。

By Mrschimpf
軽度の焼き付きの場合はディスプレイを買い換えるまで煩わしさを感じるだけでしたが、重度の場合はディスプレイが使用不能になることもありました。
昔のテレビもブラウン管でしたが、テレビの場合は表示されるコンテンツが常に変化しているため焼き付きが発生しません。一方、PCではユーザーがドキュメントや画像を開いたままPCの前を離れると同じ内容が表示され続け、焼き付きが発生してしまいます。そこで、一定時間操作が無かった場合にスクリーンセーバーのアニメーションを表示し、画面の表示を変化させることで焼き付きを防止していました。

液晶ディスプレイでは同じ内容を表示し続けても焼き付きが発生せず、仮に表示に影響が出ても真っ白な画面を表示するなどの方法で修理することが可能です。有機ELディスプレイでは焼き付きが発生しますが、簡単にディスプレイをスリープモードにできる現代においてはスクリーンセーバーの機能的なメリットは失われています。その他、離席中に画面を見られるのを防止したり、復帰時にログインを必須にしてセキュリティを確保したりするなどの使い方が考えられるものの、いずれにしてもわざわざスクリーンセーバーのアニメーションを表示する必要はなく、単純にディスプレイをスリープモードにする方が電力を使わないためエコです。
Popular Scienceはそれでもスクリーンセーバーを使い続ける理由として、「PCに戻ってくる時に高画質の自然映像やマトリックスの緑のコード、あるいはたくさんの泡が表示されているのは楽しい」と述べたほか、実用的な使用方法として「時計を表示して離れたところから時間を確認できるようにする」「Folding@Homeをスクリーンセーバーとして設定して離席中だけ科学の進歩に協力する」などを提案しています。

By Tuija Aalto
