Appleは2024年10月28日にAIアシスタント機能「Apple Intelligence」を正式リリースしました。記事作成時点ではApple Intelligenceは英語のみに対応していますが、Appleが中国でのAI機能展開を目的としてTencentやByteDanceと交渉中であることが報じられました。

Apple in talks with Tencent, ByteDance to roll out AI features in China, sources say | Reuters

https://www.reuters.com/technology/artificial-intelligence/apple-talks-with-tencent-bytedance-roll-out-ai-features-china-sources-say-2024-12-19/

Apple IntelligenceはiPhoneやiPad、Macで利用可能なAI機能で、ユーザーは「通知の要約」「文章の生成」「強化された写真検索」「強化されたSiri」などを使うことができます。また、Apple IntelligenceはChatGPTと統合されており、難しい質問をChatGPTに解答させることもできます。

ついにSiriからChatGPTを使用可能に、Apple IntelligenceとChatGPTの統合で - GIGAZINE



AppleはOpenAI以外の企業とも積極的に協力する意向を示しており、Apple Intelligenceの発表直後にはGoogleのGeminiとの統合にも意欲を示していました。

Apple幹部がGoogleのAI「Gemini」をApple製品に統合する意向を示す - GIGAZINE



ロイターが情報筋から得た情報によると、Appleは中国でApple Intelligenceを展開するために中国IT大手のTencentやTikTokの運営元であるByteDanceと交渉しているとのこと。交渉は初期段階とされており、具体的な交渉内容は明らかになっていません。

中国ではChatGPTのサービスが展開されていないほか、生成AIサービスの一般公開に政府の承認を必要とする規制も存在しています。これらの事情から、Appleは中国企業との交渉を進めていると思われます。

なお、Apple Intelligenceの発表前の2024年3月には「Appleが百度(Baidu)とAI利用について協議している」という報道もありました。

Appleが中国の百度(Baidu)と「生成AI技術の使用」について協議を重ねている - GIGAZINE



さらに、Apple Intelligence発表後の2024年6月にもBaiduやAlibaba、Baichuan AIと協議しているという報道がありましたが、記事作成時点では具体的な発表に至っていません。また、Apple Intelligenceはユーザーのプライバシーを保護する「Private Cloud Compute(PCC)」という独自のAI処理サーバーを構築していますが、中国の展開時にはPCCではなく中国企業のサーバーを利用する必要に迫られる可能性もあります。実際に、AppleはiCloudの中国展開に際して中国政府に情報検閲を許したと報告されています。

AppleはChatGPTを利用できない中国でApple Intelligenceを提供するためにBaidu・Alibaba・Baichuan AIなどと協議中も難航か - GIGAZINE