終わってほしい「ワイドショー&情報番組」ランキング…3位サンモニ、2位ミヤネ屋を抑えた「時代錯誤」と不評な1位は?
昼間のテレビを中心に賑わせてきた、ワイドショーや情報番組。長寿番組が多い一方で、昨今は入れ替わりも激しい。
’21年には『グッとラック!』(TBS系)の代わりにバラエティ番組である『ラヴィット!』が始まり、’22年には8年間にわたって続いていた『バイキングMORE』(フジテレビ系)が終了。現在同枠では、『ポップUP!』を経て、バラエティ番組の『ぽかぽか』が放送されている。
では、いま視聴者から「終わってほしい」と思われている番組はいったいどれなのか? 男女500人を対象に、インターネットアンケートツール「Freeasy」を利用して調査した。
3位に選ばれたのは『サンデーモーニング』(TBS系)。日曜日の朝8時から放送される同番組では、一週間に起きたニュースを振り返る番組の草分け的存在だ。
今年3月に、36年半にわたって続けてきた司会を降板した関口宏(81)はたびたび失言や“態度が失礼”と炎上してきた。4月から新司会となったのは膳場貴子アナ(49)だが、読売新聞のインタビューで「雰囲気をがらっと変えることはせず、すでに作り上げられた番組の良さを大事にしたい」と語った通り、関口が去ってからも番組の雰囲気自体はあまり変わらないという声が多い。
だが、雰囲気だけでなく“失言”も引き継いでしまった。今年7月、トランプ前大統領に対する銃撃事件に対するコメンテーターの発言を受けて、膳場アナは「そうですね。プラスのアピールにもなりかねない、という感じもしますね」「共和党、トランプ陣営がこれで結束していくきっかけにもなるかもしれない」と指摘。しかし、死者が出ていたこともあって、不謹慎だと炎上してしまったのだ。
そのイメージが未だ強く残っているからか、今回のアンケートでは、《解説者の意見が偏っている》《老人の感情論が多いから》《出演者による失言が多く、偏った考え肩を持つ出演者ばかりで絶対に見たくない番組なので》と、出演者の発言が苦手だという点に意見が集中した。
2位に選ばれたのは、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)。’06年にスタートした昼のワイドショーで、コメンテーターやゲストたちによる本音の@激論は、しばしばネットニュースを盛り上げる。
特に魅力となるのは、司会の宮根誠司(61)のフランクな語り口や突っ込んだ発言。’22年の後半、宮根が政治家と統一教会の親密な関係について鋭く追及する姿などは反響を呼び、「#ミヤネ屋頑張れ」と応援の声が相次いだ。
だが個性的なキャラクターの分、反発も多いようだ。アンケートでは、《司会者が自分の不祥事を棚に上げて偉そうだし、的外れで偏りのあるコメンテーターを起用しているから。自局の不祥事はスルーして向き合わないから》《司会者が、好みではない》《宮根がうるさい》と、自己主張が強かったり人の話に被せてコメントをする宮根のMCが苦手だというコメントが寄せられた。
今年3月には宮根の韓国での路上喫煙が問題に。韓国で行われたメジャーリーグ開幕戦ドジャース対パドレス戦の取材のために韓国入りした宮根だが、その際路上喫煙禁止区域で電子タバコを喫煙している様子がSNSで拡散し謝罪に追い込まれた。しかしこの際、宮根はスタジオの机に手を大きく広げて置いたまま、頭を下げたため”感じが悪い”と火に油を注ぐことに。
普段、「自分の放送は見ない」という宮根だが、客観視することで支持を取り戻せるかもしれない。
そして1位に選ばれたのは『アッコにおまかせ!』(TBS系)。10月で放送40年目を迎える同番組の司会はもちろん和田アキ子(74)だ。芸能界のご意見版としての和田の率直なコメントが面白がられ、ここまでの長寿番組となった同番組だが、昨今はむしろこの”コメント”が視聴者の感覚とズレているとして問題視されることが増えてきた。
今年7月には、議会見学に訪れた小学生に、本会議中に“ディズニーツムツム”をプレイしていたと指摘された宮城県大河原町議の議員について、「こんなこと言うと叱られるかもわからないけど」と前置きした上で「私はかわいいと思いました。だって小学生に指摘されたんだよ? ツムツムのゲームやって」とコメント。共演者が慌ててツッコむと「すみません、失礼な発言、してしまいました」と番組内で謝罪。
8月には、パリ五輪女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花選手(26)について『トドみたいなのが横たわっているみたい。かわいい』と述べ、”失礼だ”とSNSで大炎上。その翌週の番組の冒頭で謝罪することに。
今回のアンケートでも、寄せられたコメントの大部分は和田の失言に関するもの。「時代錯誤な発言」「アッコさんの失言が目立つようになってきて、あまり面白いとも思わないから」「長寿番組だけど、最近の和田アキ子さんの発言など問題になっているし変わり映えもしないので」「もう和田アキ子がみてられない」との声があがっていた。
本誌も、トド発言をきっかけに “来春で番組終了”になるという情報をキャッチ。TBS側は9月25日の定例会見で「来春に終了というのは全く事実ではございません」と否定したが、ネット上では逆に”まだ続けるんだ”といった意見が相次いでいた。
ワイドショー、情報番組においてはMCの態度や発言が番組の好感度を大きく左右するようだ。果たして今回ワースト3となってしまったこれらの番組は今後も生き残り続けることができるのだろうか。