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新しい500円硬貨が発行されてから2年が経ちますが、いまだに自動販売機で使えない経験をした方も多いのではないでしょうか。なぜあまり流通していないのかリサーチしました。

【写真を見る】新500円玉「最近よく見かけます」「自販機で使えない」なぜ流通しない?新旧いつ入れ替わる?

自販機156台を調査

2021年11月から発行されている新500円硬貨。二色三層構造など新たな偽造防止技術が組み込まれています。この硬貨、発行から2年が経っても多くの自動販売機で使えず、苦い経験をした人が少なくありません。

この新500円硬貨について、どのくらいの頻度で使ったことがあるのか街の人にききました。

街の人:
「買い物してお釣りに入っていることが数回ありました。キラっとしていたら製造年を確認しています」
「最近よく見かけます。店の人から『お釣りが新500円でいいですか?』ときかれたこともありました」
「自動販売機では使えないですよね。ちょっと不便だなって思います」
「自販機とコインランドリーも1回返ってきたことがある」

では実際にどのくらい新500円が自動販売機で使うことができるのか大分市中心部で調べてみました。

田辺記者:
「自動販売機がありました。試してみます。1台目はダメですね」

いろんな飲料メーカーの自動販売機に新500円を入れますが、7台連続で使えませんでした。8台目は…

田辺記者:
「500円が入りました。8台目でようやく入ったので気持ちがいいです。これでようやくジュースが買えます」

およそ4時間をかけて大分市中心部の府内町と中央町の屋外にある自動販売機を調査した結果、確認できた156台のうち、新500円に対応していたのは27台。普及率は17%に留まっています。

ちなみに、県庁にある新500円対応の自動販売機は26台のうち9台で普及率は35%でした。

なぜ新500円の対応は進まないのでしょうか。

日本自動販売システム機械工業会 恒川元三専務理事:
「46億枚のうち、9億枚程度しか新500円硬貨は出ていない。利用者にとってはなかなか手元にない。自動販売機で使われる率も少ないので、普及が進まない理由と推測する」

自販機内のプログラムの変換が必要で高額のため戸惑い

大分市古ケ鶴にある薬師寺商店では自販機が6台ありますが、いずれも新500円に対応していません。

新500円に対応するためには偽造防止技術にも反応する新たなソフトウェアに交換する必要があります。1台あたりの費用は数万円が見込まれるため、二の足を踏むケースがあるようです。

薬師寺商店・薬師寺由美さん:
「うちにとっては厳しい日々の積み重ねの商売なので、大きいですよね、万単位になるのは。一回で終わらせるために来年替えます。それまではちょっと無理ですね」

新旧いつ入れ替わる?

日本自動販売システム機械工業会では新500円に対応している自販機の普及率は2割から3割程度と推定しています。そして、来年7月にも発行される新紙幣とあわせて新500円も対応する自動販売機の普及率が上がっていくと見込んでいます。

日本自動販売システム機械工業会 恒川元三専務理事:
「2年から3年で紙幣は入れ替わってしまう。だから新千円札が使えるようにしなければいけないという動きをされる。そのときにせっかく自動販売機に行くのだから500円も一緒にやってしまおうというメーカーさんは必ずあると思います」

新旧500円はいつ完全に入れ替わるのか?財務省に聞いてみました。

財務省の担当者:
「経済状況にもよって新500円の流通量が変化するので、具体的にいつまでに入れ替わるかは計画として立てていません。ただ毎年の発行枚数から推測すると、あと20年前後になると思います」

新500円硬貨への対応は緩やかに進んでいるものの、不便を感じないようになるまではもう少し時間がかかりそうです。