アフタヌーンティーとは?|起源や食べ方のマナー、ハイティーとの違いは
アフタヌーンティーの起源や食べ方のマナーをご紹介。非日常の優雅な時間とサービス、そしておいしい紅茶やグルメを楽しめるアフタヌーンティー。大人気となった今では、ホテルをはじめ、カフェやレストランなどのさまざまな場所で楽しめるけれど、元はしっかりとマナーがある上流階級の文化。そこでアフタヌーンティーの歴史を紐解きながら、基本的なマナーをレクチャー。とっておきのおしゃれをして出かける前に、学んでおこう。
1.アフタヌーンティーとは?
1-1.アフタヌーンティーのはじまり(歴史・起源)
1-2.現在のアフタヌーンティー
POINT/ハイティーの違いは?
2.アフタヌーンティーの内容
2-1.主なメニュー
2-2.主なドリンク
POINT/紅茶のおいしい入れ方は?
3.アフタヌーンティーの正しいマナー
3-1.マナーはどこまで気にするべき?
3-2.服装
3-3.ナプキンの使い方
3-4.食べる順番
3-5.セイボリーやスイーツの食べ方
3-6.スコーンの食べ方
3-7.紅茶の飲み方
3-8.食べ終わった後
4.おすすめのアフタヌーンティー
◆【教えてくれた人】紅茶・アフタヌーンティー研究家 藤枝理子さん

英国紅茶&マナー、アフタヌーンティー研究家。就職、結婚ののち、紅茶好きが高じてイギリスへ留学。帰国後は東京初のサロン形式の紅茶教室「エルミタージュ」を主宰し、予約の取れない人気サロンとして話題に。また、テレビや新聞、雑誌、書籍などを通し、“暮らしを楽しむ生活芸術”であるアフタヌーンティーの魅力を発信。現在は、大学での講演や企業コンサルタントとしても活躍する。
Instagram:@rico_fujieda
Twitter:@FujiedaRico
ブログ:Rico’sTeaRoom
著書:『マンガで早わかり!アフタヌーンティー 正式なマナーとちょっぴりエレガンスが身につく』(2023年)、『仕事と人生に効く 教養としての紅茶』(2022年)、『英国式アフタヌーンティーの世界 国内のティープレイスを訪ねて探る、淑女紳士の優雅な習慣 五感で愉しむ生活芸術』(2021年)ほか多数
◆アフタヌーンティーとは?

アフタヌーンティーのはじまり(歴史・起源)
発祥は19世紀、ビクトリア時代のイギリスが舞台。当時の食事は、朝食(10時頃)と夕食(20時頃)の1日2回。しかし、第7代ベッドフォード公爵夫人であるアンナ・マリアは空腹と、貴族の間で主流だった締め付けのきついコルセットに耐えかね、16時頃にベッドルームで紅茶とパンのひとりお茶会を楽しむように。そんな優雅な時間に友人を招くようになり、華やかな貴婦人の社交の場へと発展。いつしかアフタヌーンティーと呼ばれるように。
現在のアフタヌーンティー
ビクトリア時代の後期には、ロンドンのホテルでアフタヌーンティーが楽しめるように。20世紀に入ると3段スタンドが並ぶ、今日の日本でも主流のアフタヌーンティーの形式が誕生。現在では、ホテルのラウンジやカフェ、ティーサロンなどで気軽に嗜めるようになった。本場イギリスの上流階級の間でも、今は自らアフタヌーンティーを催すことはまれ。しかし、日本と同じようにイギリスの若者の間でもアフタヌーンティーが流行していて、ホテルやティーサロンで楽しむ人が多いのだとか。
POINT/アフタヌーンティーとハイティーの違いは?
アフタヌーンティーが貴族階級から生まれた文化であることに対して、ハイティーは労働者階級から誕生したカジュアルなお茶の時間。18時頃、家族でハイテーブルを囲み、紅茶とともに簡単な夕食を楽しむ。お肉料理を含むことから、ミートティーとも呼ばれる。ちなみに、イギリスにはクリームティーというものもあり、こちらはフルコースのアフタヌーンティーから紅茶とスコーンだけを抜き出したアラカルトスタイルを指す。
◆アフタヌーンティーの内容

主なメニュー
ティーフーズは、セイボリー、スコーン、ペイストリー(スイーツ)の3皿。セイボリーはサンドイッチが主で、パンは薄ければ薄いほどフォーマルとされていたそう。そのため、ビクトリア時代は3cm角ほどのひと口で食べられるものが主流。スコーンは焼きたてを、クロテッドクリームや手作りのジャム2種ほどと一緒に提供。ペイストリーは小ぶりなフランス菓子が用意され、生菓子と焼き菓子の両方が並ぶ。
主なドリンク
フォーマルなアフタヌーンティーは、シャンパンでスタート。昨今のホテルアフタヌーンティーでは、フードのテーマと合わせたウエルカムドリンクの用意があることも。その後は、プレートにあわせて紅茶をペアリングしていくとスマート。例えば、セイボリーにはキーマン、スコーンにはウバ、ペイストリーにはアッサムなど、お好みで。ホテルやティールームなら、お店の方におすすめを聞くのもよい。
POINT/紅茶のおいしい入れ方は?
自分で紅茶を入れるときは、ティーマットの上に置いたティーポットに1/3ほどお湯を注ぎ、温めておく。温まったポットにティースプーンにこんもりの茶葉を、人数分入れる。500円玉くらいの泡が沸くほど沸騰したお湯を、ティーポットの中央一点を目掛けて注ぐ。3分蒸らしたら、茶漉しを通しながら、1人分ならティーカップ、複数人分ならサービス用のポットに注ぎ入れて。
◆アフタヌーンティーの正しいマナー
マナーはどこまで気にするべき?
上流階級の文化である正式なアフタヌーンティーには、マナーが存在する。しかし、気軽に楽しめるようになった現在は、厳格なものではないそう。「時代が変わり、今はマナーを厳しく問われないようになりました。ですが、知っておくとアフタヌーンティーがもっと楽しくなるはず。この機会に教養として学んでおきましょう」(藤枝さん)

服装
ビクトリア時代はティーガウン、帽子、手袋を身に着けるのが上流階級のマナー。しかし、装いは時代によって変化するもの。ホテルアフタヌーンティーではその場所のドレスコードを参考にし、ない場合はエレガントでスマートな装いを心がけるのがポイント。女性はワンピースにヒール付きのパンプスがベター。男性はカジュアルスーツ、ジャケットやネクタイはマストではないが、シャツは襟付きを着用して。サンダルやスニーカーは避け、素足は控えると安心。
