NY株式12日(NY時間15:36)
ダウ平均   34366.46(+105.04 +0.31%)
ナスダック   13929.88(+169.18 +1.23%)
CME日経平均先物 32050(大証終比:+110 +0.34%)

 NY時間の終盤に入ってダウ平均は伸び悩んでいるものの、プラス圏での推移が続いている。きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続伸。この日発表の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで米株式市場は買いが優勢となっている。米CPIはインフレの鈍化傾向を鮮明にした。総合指数が前年比3.0%まで鈍化したほか、コア指数も4.8%と予想の5.0%を下回った。また、パウエルFRB議長が注目している住居費を除くサービス業の指数であるスーパーコアも計算値で前月比変わらず、前年比で4.0%まで低下。2021年以来の低い伸びとなっている。

 FRBはあと2回の追加利上げの可能性を強調しているが、今月のFOMCについては0.25%ポイント利上げの見方に変化はないものの、市場とFRBの見解に相違が見られている9月以降の2回目の利上げについては、見送られるとの見方を強めている。市場は本日の米CPIを受けて、今月の利上げが最後になるとの期待を更に強めているようだ。

 ダウ平均は一時325ドル高まで上昇したものの、次第に伸び悩む動きも見せている。米CPIを通過し、株式市場にとっては追い風となっているが、今後は週末の大手銀を皮切りに4-6月期決算が始まり、ここから更に上値を追って行けるのか、決算に対する反応を待ちたい雰囲気も出ている。

 銀行株が上昇。米CPIを受けて、米国債利回りが低下しており、銀行株をサポートしている模様。今年3月にはFRBの積極利上げによる米国債利回りの急上昇(価格下落)で、銀行が保有していた米国債の大幅な評価減が発生し、それを発端に大量の預金が流出し、複数の地銀が破綻に追い込まれた。本来、米国債利回りの低下は金融機関の貸出金利低下に繋がり、銀行にとっては不利な条件になるものの、今回に限っては、利回り低下(価格上昇)はポジティブ要因と受け止められている模様。

 パロアルト・ネットワークス<PANW>、Zスケーラー<ZS>、クラウドフレア<NET>といったサイバーセキュリティ関連株に売りが目立った。マイクロソフト<MSFT>がきょう、サイバーセキュリティの新サービスを発表したことが嫌気された模様。

 医療機器のシルクロード・メディカル<SILK>が大幅安。メディケア・メディケイド・サービス・センター(CMS)が、ステント留置と同時の頸動脈の経皮経管血管形成術に関する国家適用決定(NCD)案を示したことが嫌気された。

 ドミノ・ピザ<DPZ>が大幅高。ウーバー・テクノロジーズ<UBER>との第三者注文契約を締結した。

 精神病などの医療施設を運営するアカディア・ヘルスケア<ACHC>が下落。2018年から2020年にかけて、ニューメキシコ州地方裁判所に提訴された訴訟で、陪審員が同社に対する4億8500万ドルの損害賠償の支払いを認めた。

 電気自動車(EV)のルーシッド<LCID>が大幅安。取引開始前に4-6月期(第2四半期)の納車台数を発表し、1404台と予想(1873台)を下回ったことが嫌気された。

 バイオ医薬品のAVROバイオ<AVRO>が急伸。今後のプログラム開発を中止し、株主価値の最大化に焦点を当てた戦略的選択肢を包括的に検討すると発表したことが買い手掛かり。