中国空母「山東」艦載機が台湾南東の防空圏に進入 ミサイル使わず封鎖可能か確認か=専門家
淡江大学国際関係・戦略研究所の林穎佑助理教授(助教)は、昨年8月に米国のペロシ下院議長(当時)が訪台した際に中国が行った軍事演習は実弾射撃や弾道ミサイルの発射が主だったと説明する。その上で、今回の演習は主に海上・航空戦力が台湾の東西南北の海域から同時多発的に攻撃を仕掛け、ミサイルを使用せずに台湾を封鎖できるか確認するのが狙いだと指摘。山東の艦載機が演習に加わったことは、台湾東部のいわゆる「安全区域」が間もなく消失し、最前線になることを意味するとの見解を示した。
シンクタンク、国家政策研究基金会の揭仲副研究員は、今回の演習が山東の実戦配備前の遠洋訓練であることは明らかだと話す。艦載機の数量は24〜32機程度と推定されるという。今回の4機の殲15が暗に示すのは1つの戦術編隊であり、台湾にとっては実質的な脅威になると指摘した。山東が正式に実戦配備されれば、中国は1隻目の空母「遼寧」と山東の2つの空母打撃群を派遣可能になり、将来的には少なくとも1隻の空母が西太平洋に展開されるようになると分析。攻撃による損害を避けるのを目的に戦闘機などを西部から東部に移動させる「戦力保存」において重大な挑戦になると警戒感を示した。
(游凱翔/編集:名切千絵)
