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ドライビング体験をシンプルに追求

スポーツカーを購入するなら、深く考えすぎない方が良い。興奮を誘うドライビング体験をシンプルに追求したマツダMX-5(ロードスター)は、1989年の初代から現行の4代目まで、時代を超越した魅力に溢れている。

【画像】時代を超越した魅力 マツダ・ロードスター ND型とNC型 BBRのチューニング仕様も 全106枚

ボディサイズはコンパクトで、車重は軽量。フロントエンジン・リアドライブの優れたシャシーを備えている。信頼性も高い。ほかに理由はいらないだろう。


マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)

2015年に発売された現行のND型は、131psを発揮する1.5Lと、160psの2.0L、2つの自然吸気4気筒エンジンが英国仕様では選べる。131ps版でも0-100km/h加速は8.3秒と充分。2018年に184psへパワーアップした2.0L版は、6.5秒でこなす。

ただし、トリムグレードなどで若干勢いは変化する。豪華に仕立てるほど重くなり、速さにも影響が出る。MTよりATの方が同様に遅い。ちなみに日本では、ソフトトップのロードスターで2.0L版は提供されていない。

英国仕様でベースグレードとなるのが、16インチのアルミホイールにLEDヘッドライト、エアコン、ステレオを備えたSE。カップホルダーは1つだけなのでご注意を。SEナビへステップアップすると、カップホルダーが2つに増える。

さらに、デジタルラジオに対応した7.0インチのインフォテインメント・システムも装備される。グレード名の通りナビゲーションが実装され、ブルートゥースにも対応。シートヒーターにクルーズコントロールなども備わる。

またSEナビの2.0Lエンジン版では、リミテッドスリップ・デフを獲得。アルミホイールは17インチへ拡大される。

しなやかな足まわりで懐の深い操縦性

その上に位置するのがスポーツナビ。ビルシュタインのダンパーにレザーシート、オート・ライトとワイパー、ボーズのプレミアムオーディオ、リア・パーキングセンサー、車線維持支援システムなどを得る。引き締まったスポーツサスペンションも組まれる。

英国のトップグレードがGTスポーツナビ+。キーレスエントリーにバックカメラが追加される。


マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)

トリムグレードを問わず、4代目ロードスターのインテリアには高級感が漂い好印象。組み立て品質も高い。レイアウトも論理的で、運転の気を散らすことはないはず。

スポーツサスペンションを組んでも、ハードコアすぎないことも美点。驚くほど乗り心地はしなやかで、ロードスターからイメージする以上に長距離移動が快適に感じるだろう。

この足まわりの特性が、懐の深い操縦性を叶えている。グリップからスリップへ推移させるのに、免許証が危うくなるスピードまで気張る必要はない。サーキットだけでなく、カーブが続くワインディングでも思い切り楽しめる。

軽いボディに吹けの良いエンジン、好バランスのシャシーが融合し、現実的な速度域で運転を堪能することが可能。マツタが人馬一体を掲げる通り、クルマとの一体感を求めるなら、ロードスターはデフォルトの選択肢といっていい。

中古車ならコンパクトカーよりお手頃

4代目ロードスターの中古車の英国価格は、初期の1.5L版で1万1500ポンド(約185万円)からが相場。2.0Lでも、走行距離が長めの初期型なら1万2000ポンド(約193万円)程度から狙える。

183psへパワーアップした2.0L版では、最低でも1万9000ポンド(約305万円)は必要になる。それでも、ちょっとしたコンパクトカーより英国ではお手頃といえる。


マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)

知っておくべきこと

ロードスターが根強い人気を持つ英国では、ブラックの17インチBBSアルミホイールなどを装備した30thアニバーサリーのほか、複数の特別仕様が提供されている。購入時は、その違いで悩むのも楽しいだろう。

開閉式のルーフ、リトラクタブル・ハードトップを備えたロードスターRFも存在する。複雑なメカニズムを搭載し、車重はソフトトップ版より重い。クーペのようなスタイリングを好むという人もいる。なお、日本ではロードスターRFに1.5L版の設定はない。


マツダMX-5(ロードスター) RF(ND型/英国仕様)

トリムグレードとスペック

2.0Lエンジン:高回転域まで使い切れば、不満のないパワーを発揮してくれる。硬めのサスペンションとリミテッドスリップ・デフが組み合わされ、驚くほど機敏で懐の深いスポーツカーに仕上がっている。


マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)

購入時に気をつけたいポイント

オートマティック

2016年10月から2018年11月までに製造されたロードスターでは、オートマティックで不意にシフトダウンする不具合が英国では報告されている。リコールが出されており、ディーラーへ持ち込みソフトウエアを更新することで治せる。

タイトな車内

小柄なロードスターは車内もタイト。身長が高いドライバーは、快適に座れるか確かめた方が良いだろう。

アイドリングストップ機能


マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)

2015年5月から2017年4月の間に製造されたロードスターでは、アイドリングストップ機能の不具合により、オーバーヒートや出火する可能性が英国では報告されている。購入する場合は、該当するクルマかどうかディーラーで確認したい。

ソフトウエアをアップデートし、システム全体をチェックする必要がある。特定の部品交換が必要になる場合もあるようだ。

英国編集部の推しチョイス

ベスト:2.0 スポーツテック

アダプティブLEDヘッドライトに17インチ・アルミホイール、ビルシュタイン・ダンパーなどが組まれるロードスター。

ワイルドカード:30thアニバーサリー

30周年を記念し、オレンジ色の特別仕様が世界3000台限定で提供されている。エンジンのパワーに変わりはないが、鍛造アルミホイールに高性能ブレーキなど、望ましいアイテムが与えられている。


マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)