出産から1週間後に脳腫瘍が見つかった女性(画像は『The Sun 2023年1月30日付「SHOCK DIAGNOSIS My little boy saved my life after ‘migraines’ turned out to be killer disease」(Credit: SWNS)』のスクリーンショット)

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昨年10月、イギリスで暮らすある女性が男児を出産した。女性は出産直後からひどい頭痛に悩まされるようになり、1週間後には耐え難い痛みに襲われたため病院に運ばれたという。そして詳しい検査を受けたところ、7センチの脳腫瘍が見つかった。医師によると妊娠によるホルモンが腫瘍の成長を促したとのことで、女性は「もし妊娠していなかったら腫瘍の発見が遅れていたかも知れない」と話している。英メディア『The Mirror』『The Sun』などが伝えた。

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英チェシャー州コングルトンで暮らすアビ・ネイラーさん(Abi Naylor、28)は昨年10月、長男のローマン君(Roman)を出産した直後から頭痛に悩まされるようになった。

出産から1週間後、耐え難い痛みに襲われたアビさんはマックルズフィールド・ディストリクト総合病院の救急外来に運ばれた。そして詳しい検査を受けたところ、7センチの脳腫瘍が見つかったという。

医師から「神経損傷を引き起こす寸前で緊急手術が必要です」と告げられたアビさんは当時の状況をこのように振り返った。

「腫瘍がいつできたのか、どのように成長していたのかはわかりません。医師によると妊娠によるホルモンと陣痛のストレスが腫瘍の成長を促したそうで、これ以上放置すれば手術不能になり、運動能力と顔の筋肉に永久的な問題を引き起こす可能性があると告げられました。もし妊娠していなかったら腫瘍は長期にわたって成長し続け、もっと大きなダメージを受けていたかもしれません。息子が私の命を救ってくれたのです。」

実はこれが2度目の妊娠だったというアビさん。彼女が最初に妊娠したのは2021年のことだったが、残念なことに妊娠14週目で流産したそうだ。

当時の心境について「私と夫のロス(Ross、28)は心を痛めていて、また赤ちゃんを授かろうと思えるまでに時間が必要でした。でも前向きな気持ちで新年を迎えようと思ったんです」と明かしたアビさんは、2022年2月に再び妊娠したという。

その後の経過は順調だったが妊娠37週目を迎えたある日、彼女は突然倒れて病院に運ばれた。

だがその時は原因を突き止めることはできなかったそうで、アビさんは「医師は出産間近の妊婦の検査には消極的です。倒れた原因はわからないままでしたが、その後は元気になったので突発的な体調不良だと思いました」と語った。

そして妊娠39週目を迎えた10月11日、ストックポートのステッピングヒル病院で体重7ポンド10オンス(3458グラム)のローマン君を出産した。

すべてが順調のように思えたが、アビさんの身体に異変が起きたのは出産から1週間後のことだった。

「出産直後から脱水症状がひどくなり片頭痛が起こるようになったんです。そして数日後には目がほとんど見えず歩くこともできなかったので、ロスがマックルズフィールド・ディストリクト総合病院の救急外来に連れて行ってくれました。医師は出産時の硬膜外麻酔の影響だと考えたようですが、私たちはもっと詳しい検査をするようにお願いしたのです。」

そしてCTスキャンを受けた結果、脳に7センチの腫瘍が見つかり、その2日後にはサルフォード王立病院で緊急手術が行われた。

幸いにも腫瘍は良性であることが確認され、4時間に及ぶ手術でそのすべてを取り除くことができたという。

そんなアビさんの様子についてロスさんはこのように述べている。

「ローマンが生まれた直後、私たちはとても怖い思いをしました。医師はアビの年齢でこれほど攻撃的かつ急速に成長する腫瘍が発見されたことに驚いていました。そしてそれががんであるかもわからず、手術で何が見つかるかわからないと告げられていたのです。アビはまだ回復の途中ですがとても元気にしています。もし息子を授かっていなかったら今頃どうなっていたか…そう思うと恐ろしいです。彼は小さなヒーローなのです。」

これ以上の治療は必要ないものの今後も検査に通う予定だというアビさん。そんな彼女は現在、子育てを楽しんでいる一方で人々にこう呼びかけている。

「振り返ってみると私は何年も前から頭痛に悩まされていましたが、特に何とも思っていませんでした。水分が足りないからとか、生理だからとかそのような理由で片付けていたんです。でも何かおかしいと感じたら絶対に病院で検査を受けてください。」

画像は『The Sun 2023年1月30日付「SHOCK DIAGNOSIS My little boy saved my life after ‘migraines’ turned out to be killer disease」(Credit: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)