ミサイル発射演習を行う海軍の駆逐艦「馬公号」=2013年

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(台北中央社)中国軍の台湾東部海域での活動が活発化している。専門家は中国による「ニューノーマル(新常態)」の確立に警鐘を鳴らしている。

ペロシ米下院議長の台湾訪問以降、中国の台湾への軍事的威嚇が続いており、台湾の東部海域でも中国の軍艦が頻繁に航行している。

そんな中、中国と台湾の軍艦間のやり取りとみられる音声がインターネット上に出回っている。流出したのは、東部を航行していた貨物船が捉えたとされる音声。これによれば、台湾の軍艦が接続水域周辺を航行していた中国の船に警告を発したところ、「(接続水域は)存在しない。言葉遣いに注意せよ」などと反発。台湾側が再び方向転換を促すと、「了解」と従った。

これについて海軍司令部は12日、中国軍の活動に対し軍は適切に対処していると回答。具体的な対処法についてはコメントを控えるとした。

国防部(国防省)が設立したシンクタンク「国防安全研究院」に所属する研究員の蘇紫雲氏は、中国の狙いは現状を一方的に変えることで「ニューノーマル」を確立することにあると指摘。似たような状況は、米中間や米国とロシア間、日中間でもよく見られるとした。

その上で、国軍は台湾周辺の軍事動向を日々公表することで、市民に対し地域情勢の把握を促していると説明。長い時間をかけて危機意識が醸成されるはずだとの見解を示した。

(游凱翔/編集:楊千慧)