「思ったようなスイングはできていない」 中島啓太が不安を抱えながらも“63”を出せた理由
2年連続アマ世界1位の実力を発揮した。今年9月にプロ転向したばかりの中島啓太が怒とうの9バーディ(2ボギー)を奪って「63」。首位と3打差の5位に浮上した。大会開幕前は「調子が万全ではない」と大一番を前に心情を吐露していたが、「プロになったのだからベストを尽くせ」というコーチであるガレス・ジョーンズ氏の言葉を体現する形でリーダーボードを駆け上がった。
1番から出た中島は、ティショットを林に入れていきなりボギー発進。「そこからパーオンすることを考えて、それを続けてリズムを取り戻せたので流れが変わったと思います」。たとえ長い距離でもバーディパットを打つことを心がけ、ピン位置に対して外してはいけないところに行かないマネジメントに徹した。
「長いバーディパットも入った」と5番と8番では10メートル以上を沈め、14番ではチップインバーディもあり、大きく伸ばすことに成功した。2日間のパーオンホール平均パット数は「1.565」で全体3位。ショットの不振をグリーン上でカバーした。
さらにキーポイントとして挙げたのは4番パー4。505ヤードとたっぷり距離があり、左サイドには池が広がる。初日(4.590)、2日目(4.167)ともに平均スコアは難度1位だ。このホールでティショットはフェアウェイをとらえ、ピンまで203ヤードの2打目を5番アイアンで手前4メートルにつけて、この日初バーディ。この最難関ホールでバーディラッシュの狼煙(のろし)を上げた。
ビッグスコアが出ても「決して自分の思うようなスイングができているわけではないですし、出球も安定していない」と不安はある。「PGAツアーのフィールドにいることをずっと考えながらプレーしていました」と自身が目標とする舞台に立っていることを自覚し、普段以上の集中力を発揮した。「まだ2日目ですし、残り2日間、自分のベストを尽くして、PGAツアーのフィールドを楽しみたいと思います」と気を引き締めた。(文・小高拓)
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