KINTOはトヨタ販売店より優遇されている?

KINTOのロゴ

「KINTO(キント)」とは、トヨタグループが展開している自動車のサブスクリプションサービスです。

今回、このKINTOとトヨタの販売店の扱いに差があるという情報をキャッチ。実際にトヨタ関係者に取材して確認しました。

受注や納車の時期に格差が…

カローラ クロス

トヨタディーラーの営業担当によると、カローラ クロスのハイブリッド仕様は今年5月末で販売店での受注を打ち切っていたとのこと。しかしKINTOではその後も6月末まで受注を受け付けていました。

納車時期については顕著な差が見られます。KINTOでの納期と通常納期(6月28日時点)の比較は以下表の通りです。

車種 KINTO HP トヨタHP アクア 1.5~2ヶ月程度 6ヵ月以上 アルファード 1.5~2ヶ月程度 受注停止 ノア&ヴォクシー 1.5~2ヶ月程度 5~6ヵ月程度 カローラ クロス 1.5~2ヶ月程度 6ヵ月以上 GR 86 7ヶ月以上 6ヵ月以上

トヨタの公式ウェブサイトを見ると、ほぼすべての車種の納期が半年以上と記載されているのですが、KINTOでラインナップする車種はほぼ全て2ヶ月ほどで納車されます。

前述したカローラクロスハイブリッドの納期は5月時点で15ヶ月程度でしたが、KINTOだと2ヶ月程度だったとのこと。KINTOで購入したほうが1年以上も早く納車されるということに。販売形態が異なるとはいえ、ここまで差がつくのものでしょうか。

KINTOに優先して配車する理由

こうした「納車格差」が生じた背景には、トヨタの豊田社長に対する忖度があると営業担当は語ります。

トヨタは2018年、クルマをつくる会社からモビリティに関わるあらゆるサービスを提供する「モビリティ・カンパニー」へと変革する必要があるとしており、そうして2019年に誕生したのが「KINTO」です。

KINTOは豊田社長の肝いりの施策であるため、優先的に配車を行うという国内事業部長の忖度があると販売店の間で噂されているといいます。

■現場からは「売れる車種がない」と嘆きの声も

実際、取材に応じてくださった営業担当の方も「現在多くの車種が受注停止という状況で、お客様に勧められる賞品が限られていて大変な状況にある」と語ります。別の店舗では「販売店潰しだ」と不満を漏らす社員も少なくないとのことでした。

7月1日には生産が追いつかないという理由で新型ランドクルーザー300の受注終了が発表されたほか、人気ミニバンのアルファード&ヴェルファイアも6月下旬に現行型の受注を終了しています。

フルモデルチェンジや仕様変更など理由は様々ですが、人気車種が続々と受注終了していく中で、販売店ではやりづらい状況が続いているようです。