AirPods(第3世代)は「いいとこ取り」のイヤホン! その魅力ポイントをおさらいしてみた
●AirPods(第3世代)の魅力をピックアップ!
いよいよ年末商戦の時期となりました。クリスマスプレゼントなどでお悩みの方も多いことでしょう。
今年の冬に注目したいデジタルアイテムと言えば、10月に発売されたAirPods(第3世代)です。すでに購入された方もいるかと思いますが、iPhoneユーザーなら気になるアイテムです。
AirPods(第3世代)の最大の特徴は、一言で言えば
「AirPods(第2世代)とAirPods Proのいいとこ取り」
という点です。
今回は、AirPod(第3世代)の魅力ポイントをピックアップします。
AirPods(第3世代)は買いか?
●AirPods Proの人気機能をリーズナブルに楽しめる!
AirPods(第3世代)で注目したい点は2つあります。
・空間オーディオおよびダイナミックヘッドトラッキング
・IPX4準拠の耐汗耐水性能
空間オーディオおよびダイナミックヘッドトラッキングとは、2つのイヤホンだけで立体的な音響空間を作り出す技術です。
とくにダイナミックヘッドトラッキング技術では、音を空間上の一定の座標に固定するようにして響かせるため、
自分がどちらの方向を向いていても、常に同じ場所から音がしているように聞こえます。
この技術が活きるのは映画鑑賞などです。
最近では住宅環境や周囲への騒音に配慮してヘッドホンやイヤホンで映画を楽しむ人も多くなりました。
AirPods(第3世代)なら、まるで映画の中に立っているかのような臨場感で楽しむことができます。
この技術は上位モデルのAirPods Proに採用された技術でしたが、いよいよその技術を通常のAirPodsシリーズでも楽しめるようになったのです。
空間オーディオはiPhoneの設定やコントロールセンターから簡単に切り替えられる(画像はAirPods Pro)
そしてもう1つはIPX4準拠の耐汗耐水性能です。
AirPodsのような完全ワイヤレスイヤホンは、ケーブルがないことからランニングやスポーツトレーニングなどで大いに活躍します。
AirPods(第2世代)までは耐汗や耐水性能がなかったため、雨の日の利用ができなかったり、汗で壊れてしまったりする心配がありました。
AirPods(第3世代)では、「あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない」という耐水性能が付いたため、こういった心配がなくなります。
こちらもAirPods Proで実装されていた機能で、AirPods Proで好評だった機能を取り入れたかたちです。
どんな場面でも使いやすくなった
●ノイズキャンセリングの有無や価格には要注意
一方で、AirPods Proよりも機能的に劣る点やネックとなるポイントも若干あります。
1つはノイズキャンセリング機能(アクティブノイズキャンセリング)が付いていない点です。
これは上位モデルのAirPods Proの最大の特徴でもあり、この機能の有無で差別化していると言っても過言ではありません。
ノイズキャンセリング機能は周囲の音を消し、音楽や通話中の相手の声だけをクリアにく超えるようにする技術です。
街の中や電車内ではとくにその威力を発揮する機能ですが、周囲の音が聞こえなくなるという点は周囲の状況に気が付きにくくなるという危険も伴うため、利用状況には注意が必要です。
空間オーディオは使ってみたいけどノイズキャンセリング機能までは必要ない、という人にこそ、AirPods(第3世代)はオススメです。
ノイズキャンセリングは人によって好みが分かれる機能でもある
もう1つのネックは価格です。
AirPods(第2世代)が16,800円であるのに対し、AirPods(第3世代)は23,800円と、7,000円ほど高くなりました。
上位モデルのAirPods Proは30,580円であるため、それよりは価格を抑えていますが、
これまでのAirPodsシリーズよりも価格的なメリットが薄れたことは間違いありません。
また、最近では数千円から1万円程度の安価な完全ワイヤレスイヤホンが多数市場に存在するため、AirPodsシリーズはどうしても高級機種扱いとなります。
AirPods Proとの価格差を高いと考えるのか、安いと考えるのか、判断が迷うところです。
それぞれの機種は綺麗に7,000前後の価格差となっている
●インナーイヤー型で空間オーディオ対応のAirPodsが欲しいならコレで決まり!
ほかにも、
・AirPods(第3世代)はインナーイヤー型
・AirPods Proはカナル型
このような違いもあります。
カナル型とは、耳栓のような形状で周囲の音をシャットアウトするタイプのイヤホンですが、
音楽のみをクリアに聴けるというメリットがある一方、周囲の音が聞こえない、長時間の使用で耳が痛くなりやすいといったデメリットもあります。
AirPods(第3世代)は一般的なインナーイヤー型のため、密閉性は落ちますが耳が痛くなりにくい形状です。
ここも好みが分かれる点です。
ナル型が嫌でAirPods Proを敬遠していた人も少なからずいる
まとめると、
・空間オーディオやダイナミックヘッドトラッキングを使ってみたい
・耐汗耐水性能は欲しい
・ノイズキャンセリングは必要ない
・カナル型よりも通常のインナーイヤー型が好み
・23,800円という価格は気にしない
このような方にAirPods(第3世代)は最適です。
iPhoneシリーズとAirPodsシリーズの親和性の高さは折り紙付きで、シンプルな操作性や充電ケースから取り出すだけの簡単な接続方法は、
一度使ったらやめられなくなる便利さです。
デザインや機能面でAirPods Pro相当の機能を取り込み、通常のAirPodsらしい手軽さと価格に仕上げた「いいとこ取り」のAirPods(第3世代)。
クリスマスや年末年始の休暇を新しい音楽スタイルで楽しんでみてはいかがでしょうか。
執筆 秋吉 健
いよいよ年末商戦の時期となりました。クリスマスプレゼントなどでお悩みの方も多いことでしょう。
今年の冬に注目したいデジタルアイテムと言えば、10月に発売されたAirPods(第3世代)です。すでに購入された方もいるかと思いますが、iPhoneユーザーなら気になるアイテムです。
AirPods(第3世代)の最大の特徴は、一言で言えば
「AirPods(第2世代)とAirPods Proのいいとこ取り」
という点です。
今回は、AirPod(第3世代)の魅力ポイントをピックアップします。
AirPods(第3世代)は買いか?
●AirPods Proの人気機能をリーズナブルに楽しめる!
AirPods(第3世代)で注目したい点は2つあります。
・空間オーディオおよびダイナミックヘッドトラッキング
・IPX4準拠の耐汗耐水性能
空間オーディオおよびダイナミックヘッドトラッキングとは、2つのイヤホンだけで立体的な音響空間を作り出す技術です。
とくにダイナミックヘッドトラッキング技術では、音を空間上の一定の座標に固定するようにして響かせるため、
自分がどちらの方向を向いていても、常に同じ場所から音がしているように聞こえます。
この技術が活きるのは映画鑑賞などです。
最近では住宅環境や周囲への騒音に配慮してヘッドホンやイヤホンで映画を楽しむ人も多くなりました。
AirPods(第3世代)なら、まるで映画の中に立っているかのような臨場感で楽しむことができます。
この技術は上位モデルのAirPods Proに採用された技術でしたが、いよいよその技術を通常のAirPodsシリーズでも楽しめるようになったのです。
空間オーディオはiPhoneの設定やコントロールセンターから簡単に切り替えられる(画像はAirPods Pro)
そしてもう1つはIPX4準拠の耐汗耐水性能です。
AirPodsのような完全ワイヤレスイヤホンは、ケーブルがないことからランニングやスポーツトレーニングなどで大いに活躍します。
AirPods(第2世代)までは耐汗や耐水性能がなかったため、雨の日の利用ができなかったり、汗で壊れてしまったりする心配がありました。
AirPods(第3世代)では、「あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない」という耐水性能が付いたため、こういった心配がなくなります。
こちらもAirPods Proで実装されていた機能で、AirPods Proで好評だった機能を取り入れたかたちです。
どんな場面でも使いやすくなった
●ノイズキャンセリングの有無や価格には要注意
一方で、AirPods Proよりも機能的に劣る点やネックとなるポイントも若干あります。
1つはノイズキャンセリング機能(アクティブノイズキャンセリング)が付いていない点です。
これは上位モデルのAirPods Proの最大の特徴でもあり、この機能の有無で差別化していると言っても過言ではありません。
ノイズキャンセリング機能は周囲の音を消し、音楽や通話中の相手の声だけをクリアにく超えるようにする技術です。
街の中や電車内ではとくにその威力を発揮する機能ですが、周囲の音が聞こえなくなるという点は周囲の状況に気が付きにくくなるという危険も伴うため、利用状況には注意が必要です。
空間オーディオは使ってみたいけどノイズキャンセリング機能までは必要ない、という人にこそ、AirPods(第3世代)はオススメです。
ノイズキャンセリングは人によって好みが分かれる機能でもある
もう1つのネックは価格です。
AirPods(第2世代)が16,800円であるのに対し、AirPods(第3世代)は23,800円と、7,000円ほど高くなりました。
上位モデルのAirPods Proは30,580円であるため、それよりは価格を抑えていますが、
これまでのAirPodsシリーズよりも価格的なメリットが薄れたことは間違いありません。
また、最近では数千円から1万円程度の安価な完全ワイヤレスイヤホンが多数市場に存在するため、AirPodsシリーズはどうしても高級機種扱いとなります。
AirPods Proとの価格差を高いと考えるのか、安いと考えるのか、判断が迷うところです。
それぞれの機種は綺麗に7,000前後の価格差となっている
●インナーイヤー型で空間オーディオ対応のAirPodsが欲しいならコレで決まり!
ほかにも、
・AirPods(第3世代)はインナーイヤー型
・AirPods Proはカナル型
このような違いもあります。
カナル型とは、耳栓のような形状で周囲の音をシャットアウトするタイプのイヤホンですが、
音楽のみをクリアに聴けるというメリットがある一方、周囲の音が聞こえない、長時間の使用で耳が痛くなりやすいといったデメリットもあります。
AirPods(第3世代)は一般的なインナーイヤー型のため、密閉性は落ちますが耳が痛くなりにくい形状です。
ここも好みが分かれる点です。
ナル型が嫌でAirPods Proを敬遠していた人も少なからずいる
まとめると、
・空間オーディオやダイナミックヘッドトラッキングを使ってみたい
・耐汗耐水性能は欲しい
・ノイズキャンセリングは必要ない
・カナル型よりも通常のインナーイヤー型が好み
・23,800円という価格は気にしない
このような方にAirPods(第3世代)は最適です。
iPhoneシリーズとAirPodsシリーズの親和性の高さは折り紙付きで、シンプルな操作性や充電ケースから取り出すだけの簡単な接続方法は、
一度使ったらやめられなくなる便利さです。
デザインや機能面でAirPods Pro相当の機能を取り込み、通常のAirPodsらしい手軽さと価格に仕上げた「いいとこ取り」のAirPods(第3世代)。
クリスマスや年末年始の休暇を新しい音楽スタイルで楽しんでみてはいかがでしょうか。
執筆 秋吉 健