日本の住宅の平均寿命は木材は30年から80年、鉄筋コンクリートでは40年から90年程度と言われている。石造りの住宅の多い西洋諸国では、100年を超える建物も珍しくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の住宅の平均寿命は木材は30年から80年、鉄筋コンクリートでは40年から90年程度と言われている。石造りの住宅の多い西洋諸国では、100年を超える建物も珍しくない。

 一方、中国の建築物は住宅も含め、非常に短命だと言われている。中国のQ&Aサイト・知乎にはこのほど、「中国の建築物はなぜ短命なのか」と題するスレッドが立てられ、中国の建物の寿命が他国よりも短い理由について、意見を求めている。

 中国の住宅は寿命が短く、海外の住宅は長いというのは、中国人の間では揺るぎない事実として受け止められているようだ。住宅が短命な理由としては、「手抜き工事」を指摘する人が非常に多く、「古代において建築物は芸術品だったが、今は商品になり、消耗品にさえ成り下がっている」との残念そうなコメントもあった。

 また、中国では堅牢な建物を建てる技術はあるが、敢えて堅牢な建物を作らないという指摘も多かった。建物の寿命を短くすることで、「鉄鋼などの生産能力の過剰を解消しようとしているのではないか」との意見や、短いサイクルで建て直しを繰り返せば政府に「巨額の収入」が入るとの説もあったが、これが事実なら購入者には気の毒な話だ。

 ほかには、住む人自身が長く住むことを想定していない、との主張もあった。「世代交代で住宅に求めるものが変わるため」とのコメントを寄せた人は、どのみち20年程度で住みかえることになるとしていた。「政府がいつ取り壊しを決めるか分からないから」、「南方の人は住宅に保温性を求めない」ので北方よりも壁が薄いという人もいたが、建物に高い品質を求めないこうした考え方は、西洋のようにしっかり建てて長く住むという考えとは違うようだ。

 中国では、ほんの20年あまり前まで住宅支給制度というものがあったほどなので、住宅売買の歴史が非常に浅い。様々な理由により「中国の住宅は短命だ」と言われるようになってしまったが、高度経済成長期を過ぎたことで、今後は住宅の概念が見直されていくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)