rakumo、SaaSで成長続く―高収益性体質にも注目
9月末のクライアント数は2178社(20年12月末は2005社)に増え、ユニークユーザーの数は45万人(20年12月末比3.4万人増)に拡大した。グーグルの提供する文書、プレゼンテーション資料の作成ツールおよびテレビ会議システム等の業務基盤ツールをパッケージで提供する「グーグルワークスペース」の浸透に伴い、同社のサービスも普及している。また、GIGAスクール構想での長期的な浸透も期待できそうだ。
5月には弁護士ドットコム <6027> の手掛けるクラウドサインと連携を開始し、10月にrakumoの経由でのクラウドサインにも着手した。販売代理店を100社以上抱えており、新たにIT代理店の大手シネックスジャパン(東京都江東区)に供給し、全国のパートナーを通じて展開を広げる考え。また、マネーフォワード <3994> のオンラインストアでも販売を開始しており、今後の売上貢献が予想される。
また、収益体質の向上も見逃せない。営業利益率は7−9月が26.4%となり、4−6月(21.1%)から大きく改善した。売上原価は固定費が中心であり、費用対効果の高いマーケティングに注力できる点を活かして利益を積み上げている。SaaSは期末に向けて売上・利益が伸びる傾向があり、通期の営業利益予想(2.1億円、前期比58.1%増)は上ブレの余地がありそうだ。安定性と成長性を両方兼ねそろえるのもrakumoの特徴だ。
顧客の継続率の高さもrakumoの強みだ。サービスの解約率は上期の月次平均でわずか0.93%。契約後の手厚いフォローやアンケートの実施で低い水準を維持しており、低下余地もあるようだ。今後は売上が伸びつつある社内コミュケーションツール「rakumoボード」のほか、新規プロダクトの投入にも期待が高まる。(情報提供:モーニングスター社)(イメージ写真提供:123RF)
