【株価はどう動く?】迫る自民党総裁選、誰が首相になると最も株価が上がるのか?

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マネーバブルとイノベーションバブル
 この2021年という年は、前年の初めから始まった「コロナショック」を受けて、世界の中央銀行が未曽有の金融緩和、景気対策を行ったために、「コロナバブル相場」が発生しました。

 そして20年11月3日の米大統領選でバイデン大統領が誕生して以来、予想を上回る景気対策が始まりました。コロナバブル相場から「バイデン砲相場」とでも言うべきものにつながったわけですが、この流れは今も続いています。

 これによって、以前から指摘しているように、米国発の「マネーバブル相場」が続くことになります。そして、今はただのマネーバブル相場ではありません。50年、100年に1度という技術革新の波が到来しており、「イノベーションバブル」が発生しています。

 マネーバブルとイノベーションバブルがマッチングしている状況ですから、過去の金融緩和や景気対策によるバブルとはスケールが違うのです。

 この状況が続く限りは株高が続きますが、米国の状況を見るとFRB(米連邦準備制度理事会)はインフレを懸念し始めており、年内にもテーパリング(量的緩和縮小)、金利引き上げのムードが出てくると、マネーバブル、イノベーションバブルの両輪のうちの片輪が外れる形になり、米国株の調整局面が訪れることになると見ています。

 今のジェローム・パウエル議長は、コロナ禍による実体経済悪を重く見て、簡単にはテーパリングを始めないのではないかと思いますが、来年2月には任期が来ます。

 ここで、噂されているように「タカ派」として知られる現FRB理事のラエル・ブレイナード氏が後任になると、これまでの姿勢から大きく変わる可能性があります。ですから来年2月前後の米国株の動きには注意が必要です。日本の株価はニューヨーク株連動ですから、米国が調整すれば調整に入ります。

 さて、日本では予想されていなかった事態が起きました。それが菅義偉首相の退陣です。新首相が誕生することになるわけですが、短期、中長期の日本の株価を予測する上で、ここで誰が首相になり、どんな政策を打ち出すかが、短期的には非常に重要になってきます。

 9月初めの東京株式市場では新政権の政策に対する期待で株価が上昇し、9月7日には5カ月ぶりにザラ場で3万円台を回復しました。今後もこの流れは続き、21年2月16日の3万714円を突破する動きになるのではないかと見ています。

 時間の波動を見ると、昨年3月19日のコロナショックの安値、1万6358円から始まった上昇波動は「コロナバブル相場」でしたが、高値は今年2月16日の3万714円です。

 日柄は、短い時には2~3カ月、それで調整が終わらない場合には約半年、それでも続く場合には12~13カ月です。2月16日の高値は、この12~13カ月が当てはまる動きになっています。

 コロナショックの安値から約1年上げて、2月に天井、3月に二番天井を打って長らく下落、調整局面が続いていたのです。私は日柄から見て、調整は7月、遅くとも8月下旬には終わり、9月以降政局となって株価が動き出すと予測していましたが、その通りの展開になっています。

 過去のアベノミクス相場では解散総選挙は「買い」という経験法則がありましたが、今回もそうなる可能性があります。

 この後注目すべきは、誰が首相になったら株価が上がるかです。私は岸田文雄氏、河野太郎氏、高市早苗氏の3人に絞られるのではないかと見ています。